ダン・ビンガムは2021年10月に、54.723kmを走り、ブラットリー・ウイギンズの英国アワーレコードの記録を破っていた。
今回の挑戦は、コーチをするINEOS Grenadiersの全面的なパックアップを受けての2度目のチャレンジ。
アワーレコード記録保持者のヴィクトール・カンペナールツは、ダン・ビンガムの挑戦の前に以下のようにコメント。
彼が記録を更新すると確信している。イネオスは真面目な会社なので、成功しないと思えば、その試みをサポートしないでしょう。
ダンのことは全然知らないし、彼のレベルが今どうなっているのかも知らない。ただ、彼はとても頭が良く、エアロダイナミクスにとても熱心で、イネオスがその試みをサポートするとき、それは真剣なものになると確信している。
アワーレコード挑戦
@DanBiggles22 is putting the finishing touches to his preparation⏱
Watch Dan take on the @UCI_cycling Hour Record timed by Tissot live on our Facebook and YouTube channels from 13.25 BST tomorrow.
Go on Dan! pic.twitter.com/2v1q1gw6yx
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) August 18, 2022
サウナスーツのようなものを着て乗っているのは熱順応対策のため。アンドラの自宅のバルコニーで4時間のターボセッションを行っている。
今回使用したバイクは、昨年ダン・ビンガムが使用していたARGON18のタイムトライヤルバイクではない。
ダン・ビンガムが乗ったバイクは新型Pinarello Bolide Fに似ているが少し違う。トラック用に修正されており、フレームの形状が若干違う。
ピナレロのプロトタイプフレーム。Princeton Carbonworksのトラックスペシャルホイールに、Continental GP5000 TT タイヤを装着。
Mostカスタム3Dベースバー、エクステンションを使用。
クランク、チェーンリング、リアコグは自身の会社であるWattShopのもので、チェーンはIzumi KaiにMuc-Off Ludicrous AFで潤滑されている。
IneosのキットメーカーであるBioracerがスキンスーツ提供し、ヘルメットはKASK Mistral。
KASK MistralはINEOS Grenadiersのライダーがツール・ド・フランスで使用したものだ。
Bioracer Epic シューズ カバーが Nimbl Expect シューズに被せられている。
ライブ配信見てたのだけど、全く面白くなかった。距離も時間も出ないのでペースもわからない。達成した距離の表示も中々出なかった。
ダン・ビンガムは、後半にタイムアップする計画を実行。
記録達成
ダン・ビンガムは、64×14のギアで55.548kmを達成した。
ダン・ビンガムは公式サイトで以下のように語る。
前半は意図していたスプリットより早く走れたが、気分は良かった。本当に楽しかったし、このような結果になったのは驚きだ。
3つを念頭においていた。ライン、呼吸、頭の位置だ。とにかく全力でペダルを踏み込むことだ。
以前の挑戦から一歩前進したのは、INEOS Grenadiersからの信じられないほどのサポートだ。機材だけでなく、生理学、栄養学、トレーニングの介入など、より高度なサポートが受けられるようになったんだ。
おかげで生活が楽になった。僕はただここに来て、パフォーマンスを発揮するだけでいいんだ。
- Pinarello プロトタイプ フレーム
- MOST カスタム 3D ベースバーとエクステンション
- Princeton Track Special ホイール
- Continental GP5000TT タイヤ
- WattShop Cratus エアロ クランク & チェーンリング 64T
- WattShop Cratus コグ 14T
- Izumi KAI チェーン
- Muc Off Ludicrous-AF 潤滑剤と最適化
- Bioracer Katana スキンスーツ
- Bioracer Epic オーバーシューズ
- Kask Mistral ヘルメット
- Nimbl EXPECT シューズ
- Speedplay ペダル
今週には、食器洗い機に皿を入れる必要もなかったとか。何も心配することなくチームのサポートで全てが行われている。
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