高級なヘッドセットやハブで知られるブランドChris King は、「世界初で唯一のリサイクル可能なエアロホイールセット」と呼ぶ、Chris King ARD44を発表した。
ホイールには、リサイクル可能なCSS CompositesのFusionFiberで作られた深さ44mmのリムが付属している。
Chris King ARD44
通常のカーボンファイバー部品は、熱硬化性カーボンファイバーとエポキシ樹脂で作られている。
追加カーボンのストランドを織ってエポキシと混合し、積層して作られる。
開発したのは米国に本拠を置くCSS Compositesで、Chris Kingによれば、リムのデザインを完成させるまでに約18か月の研究開発を要したという。
エポキシベースのリムの製造では大量の有害な廃棄物が発生するが、FusionFiberのリムの製造は完全に自動化されており、廃棄物はゼロとなる。
また、リムの硬化には従来のカーボンリムに比べて約3分の1の加熱時間がかかる。
カーボンファイバーを保持するマトリックスとしてエポキシを使用する代わりに、FusionFiber はナイロンマトリックスを使用している。
リム素材の利点の一つとして、ナイロンはエポキシよりも脆くないため、応力がかかっても亀裂が入りにくいと述べている。
柔軟性があるため、リムはエポキシよりも強く、快適。Chris Kingのテストでは、ARD44リムが UCI 規格の最大 275%の耐衝撃性と430kgを超えるスポークの引っ張り力に耐えられることが示されている。
Chris Kingはハブで有名で、ARD44ホイールにはR45Dが装着される。ハブには様々なカラーが用意されている。
標準ハブにはスチール ベアリングが付いているが、セラミックベアリングのアップグレード オプションもある。
Chris King ARD44 spec
ARD44のFusionFiber®リムは、ライダーの身体の疲労と負担を軽減しながら、安定性、応答性、機敏な乗り心地を実現。
Fusion Fiber® はエポキシ樹脂で接着されていないため、優れた減衰特性を生み出す。代わりに、より高いコンプライアンスレベルでも最適な強度を与えるナイロンを使用している。
そのため、ホイールはトラクションをより良く保持し、他のカーボンロードホイールよりも滑らかに乗ることが出来ると述べている。
- リム深さ : 44mm
- リム内部幅 : 25mm
- リム外部幅 : 30.5mm
- ハブ : Chris King R45D センターロック ディスク
- リム主張重量 : 435g
- ホイールセットの重量 : 1,525g
- ホイールセットの価格、スチールベアリング: $2,850(約38万円)
- ホイールセットの価格、セラミックベアリング: $2,970(約40万円)
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