NASAの火星探査車にドライブシステムを提供していたスイスの会社Maxon Bikedrive Airは、新しい軽量の電動自転車システムを発売する。
電動自転車のモーターというと、一目で機械だとわかるが、Maxon Bikedrive Airが作ったBike drive Airシステムは、全く普通のロードバイクと見分けがつかない。
最近はリアハブモーターを搭載した電動ロードが増えているが、これも良く知っている人ならば電動ではないかというのがわかるが、このシステムならばわからないだろう。
Bike drive Airシステム
ミッドマウントモーター、統合バッテリー、コントロールエレメントで構成される220W Bikedrive Airセットアップは、11kg未満の電動ロードバイクを可能にしてくれる。
システムの重量は電動モーター、バッテリーを含めて3.5kg。7kg台の自転車に搭載すれば十分11kg未満の電動ロードバイクが可能だ。
見た目だけでは、電動モーターが入っているとは思えない。
見えないことも大事だが、自転車乗りにとって大切なQファクターも通常の175mmの一般的な電動自転車の幅ではなく、152~160mmのQファクターとなっている。
通常のロードバイクのQファクターが145~150mmなので、違和感がない。
Qファクターとは
Qファクターは左右のクランクのペダル取付け部の外面間距離のこと
さらに、通常の電動モーターは左右のどちらかに重心が偏っているが、Maxon Bikedrive Airが作ったモーターは、重量の偏りもない。
バッテリーはダウンチューブに収まっている。
電動バイクだとわかる部分は、トップチューブにあるパネルだけだ。
MaxonはBikedriveAirシステムを自転車メーカーに独占的に提供しており、直径60mmのダウンチューブを備えたフレームに適していると述べている。
一部のメーカーはすでに新しいe-bike製品ラインへの統合を開始している。そのため、今年後半には重量の軽い電動ロードバイクが登場する予定。
技術の進歩はとても速いので、近未来には電動とわからない自転車ばかりになっていそうですね。
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