2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第10ステージの個人タイムトライヤル。
プリモッシュ・ログリッチは、後半にペースを上げてレミ・カヴァニャの暫定トップタイムを12秒も更新。素晴らしい走りを見せた。
だが、最終走者でスタートしたレムコ・エヴェネプールは60Tという巨大なフロントギアを踏み込んで、第1計測から圧倒的なタイムをたたき出す。
そして、ただ一人平均時速55km/hを越える驚異的なタイムでステージ優勝を飾った。実にプリモッシュ・ログリッチよりも48秒も速いタイムだ。
別次元の走り
🇪🇸 #LaVuelta22
— Team Jumbo-Visma cycling (@JumboVismaRoad) August 30, 2022
プリモッシュ・ログリッチは、これまでブエルタの個人タイムトライヤルでは負けたことがない。
- 2019第10 ステージ ポー
- 2020第13ステージ ミラドール・デ・エサロ
- 2021第1ステージ ブルゴス 、第21ステージ サンティアゴ・デ・コンポステーラ
だが、今回はこれまでと違い100%とは言えないコンデションであるのは間違いはない。それでも、現状でのベストタイムを出したと言って良い。
ログリッチは、2022ブエルタ・ア・エスパーニャの中間地点で、レムコが止められないように見えると、明らかに認めている。
このタイムトライヤルの結果については?
うれしいよ。いいタイムトライアルができたと思う。レムコには本当におめでとうと言いたい。彼は今、別のレベルにいるんだ。
毎年、遅かれ早かれ負けるんだ。ここにいなければ、負けることはない。間違いなく、彼は今、飛んでいる。いずれわかるだろう。長いレースだ。
今日のコンデションについては?
僕自身は、今日の自分の走りを誇りに感じている。今日はかなり速かった。少なくとも、これをカバーするのに1時間もかかってないんだ。そういうものなんだ。今日の結果には満足している。
これからのステージでの戦い方は?
一日一日が勝負だ。今は、健康でいること、問題を避けること、そして一心同体でいること。そして、これから訪れるであろうチャンスを探すことだ。
もし、彼がそれほどうまくいっていないのなら、僕はもっとうれしいよ。レムコは、こんなに行けるんだということを見せる必要はなかった。彼はすでに大きなレースを何度も勝っている。そして今ここでそれを見せているんだ。
後半にかけて少しずつタイムを取り戻すつもりですか?
これから、取り返していかのかって? いずれわかることだ。まだ11のステージが残っているからね。
プリモッシュ・ログリッチのいうように、レムコがここまで全開の走りをする必要はなかったかもしれない。思い出されるのは、2022ツール・ド・フランスでタデイ・ポガチャルが必要以上にエネルギーを使い過ぎて、終盤に失速したことだ。
タデイ・ポガチャルは、未だにコンデションが戻ってないように見受けられるし。
乗っているレムコにそれはないかもしれないが、まだ11ステージ残っている。レムコにパットデイが訪れないとも限らない。
もっとも怖いのは、落車や調子の悪さではなく、プロトンを襲っているコロナかもしれない。レムコはマスクをつけて十分過ぎるほど注意しているが、ウイルスはどこから来るかわからない。
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