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前後で異なるリムプロファイルを備えたStrade「次世代」エアロホイール

https://www.parcours.cc/ 機材情報
Photo parcours.cc
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ノッティンガムトレント大学のスポーツエンジニアリング部門との1年以上の研究開発の後、英国のホイールブランドParcours は、新しいStradeホイールセットを発表した。

特徴的なのは、前後のホイールのリムの形状が異なっており、28mmチューブレスタイヤを使用した場合に最適化されていること。

ディスクブレーキのみに対応で重量は1,580gとなっている。

 

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Parcours Strade

Photo parcours.cc

Parcoursは、実世界の風の状態とホイール設計に対するヨー角の影響の分析を実施した結果、Stradeを誕生させた。

 

これは28mmのチューブレスタイヤを中心に設計された次世代のホイールセットで、前後のリムの深さだけでなく、リムの幅も異なる。

近年、自転車のホイールの設計は、空気力学的安定性がすべてだと結論付られている。

横風などのヨー角が大きくなると、不安定になり、乱流により抗力が増大する。

それを確かめるために空洞実験を繰り返した。

リムの幅を広げることで問題が解決し始めましたが、Stradeにより、Parcoursは空力安定性を次のレベルに引き上げました。

前輪と後輪の両方にあるセンサーから風角データを収集すると、Parcoursは前輪の平均ヨー角が後輪よりも常に高いことを発見した。

これは、自転車の前部とライダーの相互作用(主に脚、足、ペダル)によって後輪の空気の流れが影響を受けるためだと考えられる。さらに、後輪での横風処理性能は、ステアリングのためにホイールが軸上を自由に移動できないため、それほど重要ではない。

 

前後ホイールの横風処理からプロファイルを設計

Photo parcours.cc

Stradeの前輪について、Parcoursは、49mmの深さと32.0mmの外幅を備えたより高いヨー用に設計された幅広のU字型リムを開発した。

後輪は54mmの深さでより狭くて鋭いV字型リムと30.5mmの幅。ヨー角を小さくするのに適しているという。

つまり前後で全く異なるサイズとしている。

Parcoursは反復CFD設計プロセスを実行し、その後、ノースカロライナのA2風洞でプロトタイプを検証。

 

https://www.parcours.cc/pages/strade-development

Parcoursのサイトにある、空洞実験のデータは全て既存のParcoursホイールとの比較として掲載されている。競技他社とのデータではないのだが、28mmのタイヤを装着したStradeが、最も効果があったこと実験データからわかる。

Stradeホイールセットは、Parcoursの精密機械加工された合金ハブで動作する。

このハブには、高品質のEZOカートリッジベアリングが取り付けられており、Centerlockディスク装備が使用されている。

Parcoursは、2クロスパターンで前後24のSapim CX-Rayエアロスポークを使用。

 

Parcours Strade仕様

  • 重量:1,520g(フロント690g、リア830g)
  • リムの深さフロント:49mm
  • リムの深さリア:54mm
  • 最大外部リム幅フロント:32.0mm
  • 最大外部リム幅リア:30.5mm
  • 内部リム幅(フロントとリア): 22.5mm
  • スポーク:Sapim CX-Ray 24フロント、24
  • リアハブ:Parcours Disc
  • RRP:£999(約14万3千円)

 

28mmで最適化を目指して作られたホイール。将来的にはこれくらいのタイヤ幅が主流になるんでしょうか? 

前後で異なるサイズのホイールというのも最近では出てきてますが、タイヤ幅も広くなるのかもしれないですね。

 

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