ノッティンガムトレント大学のスポーツエンジニアリング部門との1年以上の研究開発の後、英国のホイールブランドParcours は、新しいStradeホイールセットを発表した。
ディスクブレーキのみに対応で重量は1,580gとなっている。
Parcours Strade
Parcoursは、実世界の風の状態とホイール設計に対するヨー角の影響の分析を実施した結果、Stradeを誕生させた。
近年、自転車のホイールの設計は、空気力学的安定性がすべてだと結論付られている。
横風などのヨー角が大きくなると、不安定になり、乱流により抗力が増大する。
それを確かめるために空洞実験を繰り返した。
リムの幅を広げることで問題が解決し始めましたが、Stradeにより、Parcoursは空力安定性を次のレベルに引き上げました。
これは、自転車の前部とライダーの相互作用(主に脚、足、ペダル)によって後輪の空気の流れが影響を受けるためだと考えられる。さらに、後輪での横風処理性能は、ステアリングのためにホイールが軸上を自由に移動できないため、それほど重要ではない。
前後ホイールの横風処理からプロファイルを設計
Stradeの前輪について、Parcoursは、49mmの深さと32.0mmの外幅を備えたより高いヨー用に設計された幅広のU字型リムを開発した。
後輪は54mmの深さでより狭くて鋭いV字型リムと30.5mmの幅。ヨー角を小さくするのに適しているという。
つまり前後で全く異なるサイズとしている。
Parcoursは反復CFD設計プロセスを実行し、その後、ノースカロライナのA2風洞でプロトタイプを検証。
Parcoursのサイトにある、空洞実験のデータは全て既存のParcoursホイールとの比較として掲載されている。競技他社とのデータではないのだが、28mmのタイヤを装着したStradeが、最も効果があったこと実験データからわかる。
Stradeホイールセットは、Parcoursの精密機械加工された合金ハブで動作する。
このハブには、高品質のEZOカートリッジベアリングが取り付けられており、Centerlockディスク装備が使用されている。
Parcoursは、2クロスパターンで前後24のSapim CX-Rayエアロスポークを使用。
- 重量:1,520g(フロント690g、リア830g)
- リムの深さフロント:49mm
- リムの深さリア:54mm
- 最大外部リム幅フロント:32.0mm
- 最大外部リム幅リア:30.5mm
- 内部リム幅(フロントとリア): 22.5mm
- スポーク:Sapim CX-Ray 24フロント、24
- リアハブ:Parcours Disc
- RRP:£999(約14万3千円)
28mmで最適化を目指して作られたホイール。将来的にはこれくらいのタイヤ幅が主流になるんでしょうか?
前後で異なるサイズのホイールというのも最近では出てきてますが、タイヤ幅も広くなるのかもしれないですね。
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