ツール・ド・フランスの2 回の血液分析 (7月8日と13日) で、トラマドールが検出されたナイロ・キンタナ。これによりツール総合6位の記録は抹消された。
ナイロ・キンタナはトラマドールの使用をしたことがないと発表。スポーツ仲裁裁判所(CAS)で自分自身の主張をするために、ブエルタを辞退することになった。
今後のレース活動は
昨日の記事でも書いたけど、WADA(世界ドーピング防止機構)ではトラマドールは禁止薬物にはなっていない。
スポーツにおける濫用のパターンを把握するために監視することを望む物質として監視プログラムに記載されている段階だ。
だが、UCIでは2019年3月1日からトラマドールを禁止薬物にしている。このUCI医療規則違反は、ライダーの出場停止にはならない。
しかし、ナイロ・キンタナは、スポーツ仲裁裁判所(CAS)で自分自身を守ることに集中するためにブエルタに出場はしないことを発表している。
困るのはTeam Arkéa Samsicだ。2025年までキンタナと契約した後だし、UCIポイントの剥奪は非常に痛い。
すでに、ナイロ・キンタナのツール・ド・フランス総合6位のUCIポイントは差し引かれており、22位から48位に転落している。
出場停止処分ではないが、ナイロ・キンタナはブエルタで獲得出来たであろうUCIポイントも0となる。
一応、シーズン後半には帰ってくるということだが、今後はどうなるだろう。チームは、これ以上のコメントはしないと結ばれている。
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