イツリア・バスクカントリー第5ステージで、ガードレースを越えてしまい昏睡状態に置かれていたJumbo-Vismaのミラン・ファーダー。
2週間の昏睡状態から、3週間で転院。それから自宅療養に。初めて外乗りをしたのは6月3日。その後、リハビリを相当頑張ったようだ。
今回9月27日からクロアチアで行われるCROレースで復帰する。エースは、ツール以来のレースとなるヨナス・ヴィンゲゴーだ。
復帰に向けて
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スペインで9週間のトレーニングを積んだミラン・ファーダーは以下ようにコメント。
3週間前、すべてのテストをこなした。その中で出てきたいくつかの結果は、2021年12月と同じだった。それが何かを物語っていると思う。この時期から、今まで以上に強くなれるかもしれないと思わせてくれるんだ。
ミラン・ファーダーは4月8日に倒れ、12日間の昏睡状態を経て、リハビリテーションが始まった。
最初は大きな一歩を踏み出し、それがだんだん小さくなっていく。ずっと自分の体の声に耳を澄ませ続けていた。時には、今日はトレーニングに最適な日ではないな、と思う日もあった。それから、家にいることもあったね。
昔は、「もっと自転車がうまくなりたい」と思っていたので、それをうっとうしく感じていたんだ。
今思うに、休息日というのは、実は自分にとって良いことなのかもしれない。物事をよりよく考えられるようになった。
ビルバオ病院を訪問
最近、ミラン・ファーダーは、事故後最初の数週間を過ごしたビルバオの病院を訪れている。上記のインスタグラムの写真だ。
その時の様子をミラン・ファーダーは
私は到着を告げず、ただ集中治療室の場所を聞きに行っただけです。そして、フロントで「どちら様でいらっしゃいますか?
と聞かれたので、「誰のためでもなく、私自身がそこに横たわっていたのです」と言った。
やがて、私が寝ていた病棟にたどり着き、そこの人々は私を認めてくれた。私の様子や両親の様子を聞いてきた。もちろん、両親も3週間、毎日そこにいましたから。
人生で一番素敵じゃない瞬間をそこで体験したと言ってもいい。でも、裏を返せば、あそこで人生最高の瞬間を迎えたのかもしれない。
そこにいた人たちのおかげで、私は生き延びることができた。彼らがいなければ、私はそこにいなかったでしょう。
CROレース出場メンバーは、ヨナス・ヴィンゲゴーと共にまだ二人しか発表されていない。
まずは、レースに出場して感を取り戻すことから始めないといけないだろう。2024年まで契約期間が残っているので、じっくりと鍛えて走れる所をみせて貰いたい。
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