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2022 ツール・ド・フランス第15ステージ 世界最高のリードアウトマン、ミケル・モルコフの200kmの戦い

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Photo by Rowen Smith on Unsplash
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ツール第15ステージの早い段階から、Quick-Step Alpha Vinyl Teamのミケル・モルコフが遅れる姿が見られた。

第15ステージでは、40℃を越える気温で異常気象プロトコルが発動して、タイムアウトの制限も20%緩和されていた。だけど、それでもミケル・モルコフは間に合わなかった。

ツール開始以来、良い状態ではなく体調が悪かったのは間違いない。ゴール手前30kmでタイムアウトは分かっていたけれど、最後まで一人で走り続けた。

 

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ゴールまで走り切る

 

ミケル・モルコフは、世界最高のリードアウトマンとして、これまでファビオ・ヤコブセン、マーク・カヴェンディシュ、サム・ベネット、エリア・ヴィヴィアーニなど一流スプリンターの勝利に貢献してきた。

昨年の東京オリンピックではマディソンで金メダルを獲得。

 

トラック競技マディソンでは、世界チャンピオンでもあった。

  • 2009 世界選手権マディソン優勝
  • 2019 ヨーロッパ選手権マディソン優勝
  • 2020 世界選手権マディソン優勝

 

プロサイクリング最高のリードアウトマンであるミケル・モルコフは、ツール・ド・フランス第15ステージでリタイヤすることを拒否した。

スタート直後からトラブルに見舞われ、レース開始20kmで落車してしまう。制限時間は、今回53分30秒。だが、12分30秒遅れて帰ってくることに。

 

「とても悔しいが、全力を出し切った。小さな段差で落とされてから、長い戦いになることは分かっていたが、集中し続け、自分の可能性を信じた。

しかし、残り15キロのところで、私のツールは終わったと悟った。

実は、一日中信じていた。少し楽観的だったかもしれないが、あと25kmなので時速60km/hを平均して走らなければならず、下り坂になっても一人ではできない。

そこで私はそれがほぼ不可能なことであることをよく知っていた。

残り1週間で、チームをたった6人にしてしまったのは残念だが、彼らは良い結果を出すために戦い続けてくれると信じている。」

 

ゴールした時には、表彰式も終わっていた。だが、観客は残っていてミケル・モルコフの帰りを待っていた。

 

 

モルコフがゴールしたときに大声で拍手と歓声を上げている。落車がなければ、リタイヤするようなことはなかっただろう。

ファビオ・ヤコブセンは、最終日にミケル・モルコフのリードアウトなしでスプリントしなければならない。

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