Team Jayco-AlUlaのマイケル・マシューズは、2025年6月の高地トレーニングキャンプ中、肺塞栓症の兆候が見つかってツール・ド・フランス出場もかなわなかった。
肺塞栓症とは
肺塞栓症は、血管内で形成された血栓(血のかたまり)が肺の動脈を塞ぎ、血流を遮断する病態です。多くの場合、血栓は下肢の深部静脈で形成され(深部静脈血栓症:DVT)、血流に乗って肺に到達します。肺動脈が閉塞されることで、肺や心臓への血流が不足し、命に関わることもあるため、緊急性の高い疾患です。
引用 肺塞栓症
マイケル・マシューズは、インタビューにおいて、自身が肺塞栓症と診断され、医師から「そのまま練習を続けていたら死んでいた」と宣告されていたことを明かした。
アレルギーだと思っていた
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マイケル・マシューズが明かした「肺塞栓症」の診断と、医師からの戦慄の宣告。 彼が直面した恐怖と、そこからの生還について語っている。
最初は単なる不調だと思っていたそうですね?
ああ、最初はただのアレルギーだと思っていたんだ。通常のトレーニングをしていても、どうしても息ができなくてね。
クラシックシーズンの間中ずっとそんな調子だった。「ハンガーノックなのか? フィットネスが足りないのか? それとも単に自分が弱いのか?」と自問自答していたよ。
でも、ある瞬間から次の瞬間には、ペダルを漕ぐのを止めざるを得ないほど状態が悪化していったんだ。
決定的な異変は、リヴィニョ(イタリア)での高地合宿中に起きたとか。
ツールの準備のためにリヴィニョにいたんだ。呼吸のためにアレルギー薬を使っていたんだけど、合宿の最後に毎年やる追い込みメニューの最中にそれが起きた。
1本走っただけで、まるで「水中で首を絞められている(choking underwater)」ような感覚に襲われたんだ。
登りの途中でコーチの方を向いて、もう無理だ(I’m dead)という合図を送ったよ。コーチは「踏み続けろ」と言ったけど、肺に空気が全く入ってこなかった。
高地なのに、心拍数が120以上に上がらないなんて、明らかにおかしかった。
すぐに病院へ?
練習を中断して町まで歩いて降りたんだけど、歩くだけで心拍が140まで跳ね上がった。 すぐに救急(A&E)に行って血液検査と肺のCTスキャンを撮ったら、すぐに血栓が見つかったんだ。
医師たちは「なんてことだ、君の年齢でこんな肺の状態になっているなんてありえない」と驚愕していたよ。
診断結果は「肺塞栓症」。医師からは何と?
一番怖かったのは、その時言われた言葉だね。 「もし、あのままのトレーニングをあと2日続けていたら、君は死んでいたかもしれない」 そう宣告されたんだ。
まさに死の淵にいたわけですね。
本当に人生で最も恐ろしい瞬間だった。医師たちは最初は「治るかどうかも分からないし、どれくらいかかるかも不明だ」と言っていたから、キャリアが終わったかもしれないと覚悟したよ。
でも、素晴らしいサポートチームのおかげで、またスタートラインに戻ることができた。青信号が出たときは、まるで生まれ変わった(Reborn)ような気分だったね。
復帰おめでとうございます。この経験はあなたを変えましたか?
これは僕にとっての「ウェイクアップ・コール」であり、人生と自転車におけるセカンドチャンスだと思っている。
血栓が消えた今、僕はただ集団でスプリントを待つだけのレースはもうしたくない。これからはもっと攻撃的に、サイコロを振るような、リスクを恐れないレースをしていくつもりだよ。
マイケル・マシューズは、欧州最初のロードレース、2026 クラシック・キャンプ・ド・モルヴェードルに出場したが、落車のためリタイヤしている。
1月24日の、カステリョン・セラミカ・グランプリ、その後チャレンジ・マヨルカに出場予定だけど、怪我の具合によりそう。



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