ダビ・デラクルスは言い訳しなかった。
ブエルタ・ア・エスバーニャの第6ステージ。
逃げ集団は大きくリードを広げてゴールに向かっており、バーチャルリーダーとなっていたダビ・デラクルスはそのままゴールすれば総合1位になれるはずだった。
だが、ゴール前で逃げ集団からアタックしたディラン・トゥーンスにレッドジャージを取られてしまう。
チームの作戦通りに逃げに入れた
Breakaway update. @iamdlax‘s group hold an advantage of 3:43″ as we enter the final 38km of racing #LaVuelta19
pic.twitter.com/FXkePBvRdE— Team INEOS (@TeamINEOS) 2019年8月29日
チームイネオスは、エースであるワウト・プールスとテイオ・ゲイガンハートが大きく遅れており、二人は、総合争いでは脱落してしまった。
それでも、決してあきらめないのがこのチーム。
チーム内では、一番タイムの良いダビ・デラクルスの総合順位を上げる作戦に出た。
まずは、最初の2級山岳でワウト・プールスがアタックして集団を崩壊。
スタートから50キロを過ぎて形成された逃げ集団に、ダビ・デラクルスを送り込むことに成功。
スタート時点では、総合23位で4分35秒以上のタイム差だったが、それ以上を稼ぎだしたダビ・デラクルス。
最後まで、行けるかと思ったがディラン・トゥーンスのアタックは素晴らしかった。
結局ダビ・デラクルスはステージ9位のトップから50秒遅れ。総合では38秒差の2位となった。
スタート時点のタイム差を考えると出来過ぎの結果だが、彼の実力からいうとディラン・トゥーンスにここまで差をつけられることはなかったのではないだろうか。
ダビ・デラクルスのシーズン
ダビ・デラクルスのブエルタ・ア・エスパーニャへの準備は全く出来ていなかった。
彼は、イネオスの最初のラインナップには名前がなかったのだ。
土壇場になって電話を受け出場することに。代わりに、ケニー・エリッソンドはすでにスペインに到着していたのに、自宅に帰ることになってしまった。
Todo 👍🏻
➡️fracturas de mano y muñeca recuperándose ✅.
➡️ heridas: chapa y pintura.
Próxima carrera 🔜.
Muchas gracias por los ánimos ✌🏻.
🇬🇧.
Thumbs up 👍🏻
➡️Fractures are recovering well ✅
🔜 back on the road
Thanks for the support ✌🏻 pic.twitter.com/zSrbYolKTL— David De la Cruz (@iamdlax) May 24, 2019
しかも、ダビ・デラクルスは今シーズンはケガになかされている。
カリフォルニアツアーでは手を骨折。
走れない状態に。
Seguimos trabajando duro a #2500m 💪🏻 pic.twitter.com/kfzbs8hJCT
— David De la Cruz (@iamdlax) July 12, 2019
その後、懸命のリハビリを続けてレースに復帰。
骨折が治ってレースに出場すると、VOO-Tour de Wallonie (2.HC)の第3ステージでまたも落車してしまう。
この落車で、膝を痛めてしまった。
Aquí seguimos trabajando para curar la rodilla lo antes posible después de mi caída en @TourdeWallonie 🏥 pic.twitter.com/E32OUjRRds
— David De la Cruz (@iamdlax) 2019年7月31日
違いは一年中だった。けがやクラッシュで完璧な年はなかったが物事はそのまま進んでしまう。
すべての状況には、良い面と悪い面の2つの面があるけど、良い面を見る必要がある。
そうでなければ、泣いてしまうよ。それはそうでしょう。彼らは私よりも強かった。言い訳を見つけたくない。
とダビ・デラクルスは語った。
ダビ・デラクルスは2016年のブエルタ・ア・エスバーニャではステージ優勝とレッドジャージを着用しており総合7位になっている。
今回、最初から出場が決まっていれば、もう少し調整をしてレースに望めていたはずだ。
だが、これもレースだ。チームに信頼されているからには走らないといけない。
頑張って順位をキープして貰いたい。
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