チーイネオスの最年長のヴァシル・キリエンカは今シーズンも契約を延長してさらに1年走る予定だった。
しかし、心臓の問題に関する医学的アドバイスを受けて、1月31日をもってプロサイクリングからの引退を発表。
昨シーズン序盤から
Vasil Kiryienka has today announced his retirement from professional cycling, following medical advice regarding a cardiac issue.
— Team INEOS (@TeamINEOS) January 30, 2020
ヴァシル・キリエンカは2019年のシーズン当初に心臓の問題が発覚。いつ治療が終わるのかわからない状態だった。
復帰したのは4月下旬から始まったツール・ド・ロマンディ。その後、第1回のヨーロッパゲームのタイムトライヤルで優勝。
その後、Tour de Pologne (2.UWT)、Vuelta a Burgos (2.HC)を走ってからブエルタ・ア・エスパーニャにも出場している。
心臓の問題はもう全くないものと思っていたのですが。詳しい症状についてはチームからは語られていない。
輝かしい記録の数々
What a career!
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— Team INEOS (@TeamINEOS) January 30, 2020
2007年にTinkoff Credit Systemsでプロデビュー。モビスターで2年走ったあとに、2013年からチームスカイに7年間所属した。
20回のグランドツアー出場で5回の総合優勝に貢献。2013ブエルタ・ア・エスパーニャではステージ勝利。
ジロ・デ・イタリアではステージ3勝。2011年のジロ・デ・イタリア第20ステージのセストリエーレでは後続に4分以上のタイム差をつけて独走優勝した。
ヴァシル・キリエンカは、2015年世界選手権個人タイムトライヤルで優勝。ベラルーシの国内チャンピオンには5回輝いている。
TTに強く、グランドツアーではチームをまとめるリーダー役も担っていた。
チームのメンバーからも、引退を惜しむ声は高く彼に対する信頼と尊敬の念は大きい。今シーズンを走ることなく終わったのはとても残念だ。
ヴァシル・キリエンカは
私は素晴らしいキャリアを持ち、このチームで毎分レースを楽しんでいました。信じられないほどの旅でした。キャリア全体で受けたすべてのサポートに感謝しています。
と、チームへの感謝のコメントをしている。
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