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ついに自前の育成へ。INEOS Grenadiersが2026年にレーシングアカデミーを創設

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INEOS Grenadiersは、2026年シーズンより公式のU23育成チームINEOS Grenadiers Racing Academyを発足させることを発表した。

これまでもドイツのコンチネンタルチーム、Team Lotto Kern-Hausと提携していたが、これについては後半で紹介。

 

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INEOS Grenadiers Racing Academy

 

かつてTeam skyとして黄金時代を築いた頃から、このチームは伝統的に自前の直下型デベロップメント(育成)チームを持たなかった。

その代わりに、彼らは世界中の有力なU23チームや各国のナショナルチームを利用してきた。有力な若手を、ワールドツアーデビューのタイミングで獲得するという手法だ。

エガン・ベルナル、トム・ピドコック、イーサン・ヘイターらは皆、外部で育成された後にチームに加入した。

しかし、近年ロードレース界の潮流は劇的に変化した。タデイ・ポガチャルやレムコ・エヴェネプールのような選手が10代や20代前半で世界の頂点に立つ時代となり、才能の青田買い競争が激化。

さらに、ライバルであるTeam Visma | Lease a Bike、UAE Team Emirates – XRG 、Lidl - Trek、Soudal – Quick Stepといった強豪チームは、すでに強力な自前の育成チームを確立し、そこからスムーズにトップ選手を輩出するシステムを構築している。

INEOSは、この育成競争において後れを取っていた事実を認め、ついに自社内での人材開発へと舵を切ることになった。

アカデミーの選手たちは、ワールドツアーのトップ選手たちと同じトレーニングキャンプに参加し、同じコーチングスタッフ、パフォーマンスサポート、機材、栄養管理の恩恵を受ける。

これは単なる下部組織ではなく、トップチームの環境に直接触れながら成長を促すためのシステムとなる。2026年は12人が所属する。

 

Team Lotto Kern-Haus PSD Bank との関係について

 

INEOS Grenadiersは独自の育成チームを立ち上げるが、Team Lotto Kern-Haus PSD Bankとの協力関係は終了せず、継続される見込み。ただし、関係性はより「補完的」なものへと変化すると予想される。

Team Lotto Kern-Haus PSD Bankは、INEOSの独占的な育成チームという立場からは退く。

だが、パートナーシップ自体は解消されず、INEOSの広範な育成ネットワークの一部として存続するはず。ドイツでのネットワークも維持するということだ。

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