INEOS Grenadiersは、2026年シーズンより公式のU23育成チームINEOS Grenadiers Racing Academyを発足させることを発表した。
これまでもドイツのコンチネンタルチーム、Team Lotto Kern-Hausと提携していたが、これについては後半で紹介。
INEOS Grenadiers Racing Academy
🆕💫 We are proud to announce the launch of the INEOS Grenadiers Racing Academy in 2026 – reinforcing our focus on identifying, preparing and developing the next generation of race-ready talent 👊https://t.co/Uy6P8eIqFJ pic.twitter.com/vV7f4dLAbR
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) December 18, 2025
かつてTeam skyとして黄金時代を築いた頃から、このチームは伝統的に自前の直下型デベロップメント(育成)チームを持たなかった。
その代わりに、彼らは世界中の有力なU23チームや各国のナショナルチームを利用してきた。有力な若手を、ワールドツアーデビューのタイミングで獲得するという手法だ。
エガン・ベルナル、トム・ピドコック、イーサン・ヘイターらは皆、外部で育成された後にチームに加入した。
しかし、近年ロードレース界の潮流は劇的に変化した。タデイ・ポガチャルやレムコ・エヴェネプールのような選手が10代や20代前半で世界の頂点に立つ時代となり、才能の青田買い競争が激化。
さらに、ライバルであるTeam Visma | Lease a Bike、UAE Team Emirates – XRG 、Lidl - Trek、Soudal – Quick Stepといった強豪チームは、すでに強力な自前の育成チームを確立し、そこからスムーズにトップ選手を輩出するシステムを構築している。
INEOSは、この育成競争において後れを取っていた事実を認め、ついに自社内での人材開発へと舵を切ることになった。
アカデミーの選手たちは、ワールドツアーのトップ選手たちと同じトレーニングキャンプに参加し、同じコーチングスタッフ、パフォーマンスサポート、機材、栄養管理の恩恵を受ける。
これは単なる下部組織ではなく、トップチームの環境に直接触れながら成長を促すためのシステムとなる。2026年は12人が所属する。
Team Lotto Kern-Haus PSD Bank との関係について
Team Lotto Kern-Haus PSD Bank 🇩🇪 :
Pas réelement de leader pour le général, Mathieu Kockelmann 🇱🇺 (2004) bon puncheur et excellent rouleur tentera d’aller chercher une étape.
Sinon on devrait les retrouver à l’avant… pic.twitter.com/bXtHcZ5aEr— Pépite Du cyclisme (@cyclisme_pepite) June 7, 2024
INEOS Grenadiersは独自の育成チームを立ち上げるが、Team Lotto Kern-Haus PSD Bankとの協力関係は終了せず、継続される見込み。ただし、関係性はより「補完的」なものへと変化すると予想される。
Team Lotto Kern-Haus PSD Bankは、INEOSの独占的な育成チームという立場からは退く。
だが、パートナーシップ自体は解消されず、INEOSの広範な育成ネットワークの一部として存続するはず。ドイツでのネットワークも維持するということだ。




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