ジロ・デ・イタリア第14ステージでは、逃げを許すかととも思われたけど、BORA-hansgroheは攻撃を選択。
レナード・ケムナ、ウィルコ・ケルデルマン、エマヌエル・ブッフマンがジェイ・ヒンドレーを完璧にアシストした。
この作戦は見事に成功。ついにマアリローザのフアン・ロペスが陥落。総合勢にも大きな動きがあった。
第14ステージで脱落したライダーは誰だったのか?
トム・デュムラン Jumbo-Visma
🇮🇹 #Giro@tom_dumoulin abandons the race.
Tom had been struggling with his physical condition for several days. pic.twitter.com/myqWxedgyG
— Team Jumbo-Visma cycling (@JumboVismaRoad) May 21, 2022
数日前から、背中の痛みがあると伝えられていたJumbo-Vismaのトム・デュムラン。スタートから50kmして、サポートカーに乗り込むことになってしまった。
リタイヤの理由は、背中の痛みだと言われているが、デュムラン自身はそうではないと考えているようだ。
問題はそこじゃない。でも、なぜだかわからない。前に進めないんだ。電源が入らない、ペダルに力が入らない。それがないんだ。今はそれ以外の答えはない。
もちろん、脚が良くないことは分かっていた。幸運なことに、僕はタイムトライアルをうまくこなし、クーン・ボウマンと一緒に逃げ切ったんだ。
しかし、自分のレベルは決して良くはなかったが、全力を尽くして、少なくともヴェローナでは良い成績を収めようと決意していた。
でも、それは無理な話だ。体が終わってしまい、それが大きな失望となっている。
トム・デュムランは個人タイムトライヤルの時点で最高の足でないことを自覚していた。
スタート前から、準備不足と言っていたことが本当に起こってしまった感じだ。
Jumbo-Vismaは、リーダーなしで戦わないといけない。こうなるとステージ優勝狙いとなる。
フアン・ロペス Trek-Segafredo
#Giro
The revelation of the 2022 #Giro.
👏 👏 👏 👏 👏 👏 👏 👏 pic.twitter.com/bXvJtMPNSi— Trek-Segafredo (@TrekSegafredo) May 21, 2022
フアン・ロペスは残り28.5kmで集団から切れてしまった。あとは、単独でゴールまで走ることに。
サイモン・イェーツから、4分25秒遅れでステージ10位でフニッシュ。
すべてを出し切った。かなりハッピーだ。フィニッシュが難しかったが、戦いの中にいる。
私たちは最大限の防御をした。前に出る瞬間もあったし、嬉しいですね。予想外の結果だったので、今朝と同じように笑顔で過ごしている。
フアン・ロペスは本当に人柄の良さが見て取れる。とても清々しい人だ。ここまで、マリアローザをキープ出来たのは素晴らしいことだ。
4分4秒遅れの総合9位なったけけど、10位のアレハンドロ・バルベルデまでは5分2秒のタイム差がある。なんとか総合順位をキープして貰いたい。
ジョアン・アルメイダ UAE Team Emirates
アルメイダは、ステージ中盤から登りで遅れる姿が何度も見られた。調子があまり良くないのは誰の目にも見て取れただろう。
最後のスプリントポイントの登りで、ドメニコ・ポッツォヴィーヴォからも切れてしまい、トップから39秒遅れてゴール。
総合では、リチャル・カラパスから30秒。ジェイ・ヒンドレーには23秒のリードを許してしまった。
今日もいいステージを走れたと思うので、満足している。
第一陣には入らなかったが、まだ何も失われてはいない。これが自転車だ。まだ7つのステージが待っている。
最初の登りから、本当の戦いになると思っていた。集団の後方にいて、それほど時間が経たないうちに第2集団に入った。チームメイトは追いかけなければならず、当然ながら犠牲になってしまった。
また簡単にはいかないだろうが、我々は戦い続ける。
第15ステージでは、更に厳しい登りゴールが待っている。最後のゴール前にも1級山岳が連続しており、ここで遅れると致命的になる。
アルメイダにとっては、正念場となるステージとなりそうだ。
ギヨーム・マルタン Cofidis
ギヨーム・マルタンは第8ステージで、141kmの逃げに乗ってステージ9位。総合では28位から4位にまで上がっていた。
だが、第14ステージでは、BORA-hansgroheの引く強烈なペースに残り65kmで切れてしまった。一緒に走るのは逃げていたメンバーなので引ける足もない。
ほとんどをギヨーム・マルタンが引き続けて、ゴールでは9分37秒遅れのステージ15位。総合では9分44秒遅れの12位となってしまった。
ここから、またトップ10に返り咲くのは難しい。得意の山岳で挽回できるのかタオルを投げずに頑張るしかない。
テイメン・アレンスマン Team DSM
What a brutal stage that was 🥵 @ThymenArensman leads us home on the day after some full gas racing 🔥 #KeepChallenging #Giro pic.twitter.com/Tx1zswb2rl
— Team DSM (@TeamDSM) May 21, 2022
第13ステージで、ロマン・バルデがリタイヤしたTeam DSM。ゴール後に、チームメイトのロマン・コンボーは泣き崩れていた。
エースのリタイヤで、総合11位につけていたテイメン・アレンスマンが注目された。だが、総合順位は11位から15位に下がることに。
このステージで、遅れた理由をゴール後に答えている。
BORAが攻撃する前にトイレに行ったのが失敗だった 。
その後、スイッチを入れることにした。この日は、今までで一番タフな日だった。完全にオーバーヒートしていた。追走では大きなジャケットを脱いで、スペルガの最後の登りで、ジロの残りを攻めることにしたんだ。
今回のジロでは、クラス分けを狙ったのだが、将来的に良いクラスで走れるように強くなる必要があることを学んだ。
トレイ休憩している時に、ペースが上がってしまったらどうしようもない。残る山岳ステージで、どれほどの力があるのか見せて貰いたい。
第15ステージでは、更に総合勢の脱落が出そうだ。大きく勝つことよりも遅れないことが重要となる。
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