2023ツール・ド・フランスのコースが発表されたが、個人タイムトライヤルは1回限りで、しかも22kmしかない。
これを見て、2022ツール・ド・フランス総合3位だったINEOS Grenadiersのゲラント・トーマスは、失望を隠せないでいる。
逆に、2023ジロ・デ・イタリアには3回のTTが設定されている。
ジロは、TTの得意な選手を集めようという意図が非常に強いコース設定となっている。
未完のジロに向かうのか?
😍 After a strong battle between @JasperPhilipsen, Jonas Vingegaard and @GeraintThomas86, the Belgian reached the #SaitamaCriterium victory! Relive the last KM 👇
😍 A l’issue d’une bataille à 3, Philipsen finit vainqueur de ce #SaitamaCriterium ! Revivez le dernier kilomètre 👇 pic.twitter.com/egtMZjeP9m
— Tour de France™ (@LeTour) November 6, 2022
Gことゲラント・トーマスは、さいたまクリテリウムでのインタビューで以下のように語る。
なぜ彼らがそんなことをしたのか、よくわからないよ。2007年に初めてツールに参加したとき、そう、もうずいぶん前のことだけど、50km以上のTTが2回あったんだ。
TTの日は、大きな象徴的なステージでもあるんだ。今年は3つの大きな集団スプリントしかなかったけど、それも象徴的なステージだ。
多分、完全にミックスしようとしているんだろうね。タイムトライアルが少ないのは残念なことだ。
では、来年は3回のタイムトライヤルがあるジロに向かうのですか?
まあ、そんなふうに考えている。ジロは、雰囲気も含めて、あまり激しくないんだ。また乗ってみたいね。
過去2回のレースでは転倒してしまったけれど、いつも楽しんでいるレースだ。また行って、完走できたらいいなと思う。もしかしたらという思いも少しはある。
2020年は本当に調子が良かった。その前にバイクが路上に止まっていたときも…。自分がどうなっていたのか、本当に見てみたかったですね。
では、ジロでの目標はマリアローザですか?
ジロに出場するためには、とにかくベストを尽くすこと。それがステージを目指すことになるのか、GCを走ることになるのか、それはまた別の問題だ。でも、ジロには出たい。
今年のツールと同じように、ベストな状態で参加し、そこから出発することになる。
キャリアを仕上げる
👍 It looks like @GeraintThomas86 and @MagnusSheffield are happy to be part of the #SaitamaCriterium!
👍 L’ambiance est bonne au #SaitamaCriterium ! pic.twitter.com/NyeK04DNDf
— Tour de France™ (@LeTour) November 6, 2022
ゲラント・トーマスは、2018ツールを制したが、2020ジロではボトルを踏んで骨盤骨折。2021ツールで落車。東京オリンピックでも落車。2017ジロでも総合2位まで行ったのにリタイヤ。
とくかく、良い状態の時に落車など不運が多い。
ゲラント・トーマスが、未完のジロに向かうのはツールのコース設定もあるだろうけど、キャリアでやり残したことを仕上げる意味もある。ジロ制覇だ。
ジロには、移籍してきたテイレン・アレンスマンの名前も暫定リストにある。ダブルエースで望むのだろうか。INEOS Grenadiersのグランドツアーのメンバーの振り分けも気になるところだ。
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