2023 ジロ・デ・イタリア第9ステージ 個人タイムトライヤルでレムコは逆襲したのか?

第8ステージでは、プリモッシュ・ログリッチは、アタックによってレムコ・エヴェネプールからタイム差を奪うことに成功。

第9ステージ前に、今後の山岳ステージでのプレッシャーを与えることが出来たのでは。

 

現在の総合順位とタイム差は

1. アンドレアス・レックネスン　Team DSM　
2. レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step　+8秒
3. プリモッシュ・ログリッチ　Jumbo-Visma　+38秒
4. ジョアン・アルメイダ　UAE Team Emirates　+40秒
5. ゲラント・トーマス　INEOS Grenadiers　+52秒
6. テイオ・ゲイガンハート　INEOS Grenadiers　+56秒
7. オレリアン・パレパントル　AG2R Citroën Team　+58秒
8. アレクサンドル・ウラソフ　BORA-hansgrohe　+1分26秒
9. ダミアーノ・カルーゾ　Bahrain Victorious　+1分39秒
10. レナード・ケムナ　BORA-hansgrohe　+1分54秒

 

10位以下で、総合上位にジャンプアップ出来るライダーはあまりいないのでは。ただ、35kmという距離では1分のタイム差は簡単についてしまう。

どんな結果となるのか楽しみだ。しかし、第1ステージ2位のフィリッポ・ガンナがいないのは本当に残念。

 

第9ステージ　サヴィニャーノ・スル～チェゼーナ　35km

 

第9ステージは、今回のジロで2回目の個人タイムトライヤル。35kmの距離は今回の最長距離。

高低差がわずか50mしかないので平坦のTTスペシャリスト向きだ。スタート後、アドリア海沿岸に向かい、タイムトライアルのほぼ半分でマルコ・パンターニの出生地付近を通過する。

ここが第1計測ポイントとなる。その後、再び西に向かいチェゼーナに。そこにはさらに 2 つの計測ポイントが23kmと28kmにある。

 

 

1. 第1計測ポイント　13km
2. 第2計測ポイント   22.1km
   
3. 第3計測ポイント   29km
   

 

ヴェリコ・ストイニッツ　Team Corratec-Selle Italia

最初のスタート。2021年までVini Zabùで走っていた。2018年、2020年のセルビア選手権タイムトライヤルで優勝。第3ステージでは176km逃げている。第1計測16分42秒。av46.7km/h。

ゴールタイムは、46分56秒。

 

ダン・フール　Trek-Segafredo

第1ステージ18位のダン・フールが暫定トップに。44分47秒。av46.8km/h。雨なのでタイムは伸びないのか。

 

新城幸也　Bahrain Victorious

新城幸也がスタート。

 

雨のために慎重に降りる。さらにカーブは滑りやすいのでゆっくりと。

 

さあ、スピードを上げる。

 

第1計測は、16分12秒。第2計測、29分47秒。暫定2位。

 

ゴールは45分19秒。暫定3位。手前はマーク・カヴェンディシュ、後ろは、ジャンニ・モスコン。

 

ジャンニ・モスコン　Astana Qazaqstan Team

中々、調子の上がってこないジャンニ・モスコン。マーク・カヴェンディシュが遅れないようにアシストして走ったりしている。今回のジロでは逃げに乗る体調ではないのかもしれない。

 

ヨセフ・チェルニー　Soudal – Quick Step

連日、アシストしているので流石に足がなくなっているかも。ゴールは46分23秒。暫定10位。やはり疲れているような。

 

エドアルド・アッフィニ　Jumbo-Visma

第3計測で22秒更新の暫定トップに。35分17秒。

 

ゴールは42分41秒で26秒更新して、暫定トップタイム更新。

 

ローハン・デニス　Jumbo-Visma

最後のジロとなるローハン・デニスがスタート。前を走るIsrael – Premier Techのセバスチャン・バーウィックを抜いて行った。第1計測は15分4秒。暫定4位。

 

ゴールは43分22秒。暫定5位。

 

マイケル・マシューズ　Team Jayco AlUla

マイケル・マシューズが片足を外している。どうした?

 

チェーン落ちだ。

 

 

自分で直してスタート。これでは良いタイムは期待出来ない。

 

ベン・スフィフト　INEOS Grenadiers

ベン・スフィフトもスタートして、すぐに下のほうを手でいじっている。

 

バウケ・モレマ　Trek-Segafredo

オランダTT王者のバウケ・モレマがスタート。15分22秒で第1計測を暫定2位通過。

モレマは、42分23秒で暫定トップに。

 

シュテファン・キュングまでは大丈夫かな。

 

ブランドン・マクナリティ　UAE Team Emirates

第1ステージ8位のブランドン・マクナリティはどんな走りを見せるか。

 

第3計測を35分9秒。暫定2位通過。

 

惜しい。42分24秒で1秒届かない。

 

ブランドン・マクナリティは、暫定2位に。

 

ベン・ヒーリー　EF Education-EasyPost

昨日の優勝者ベン・ヒーリー。チームは速すぎる逃げだと思ったけれど、本人には関係なかったようだ。

 

 

昨日の50km独走に対して今日は35km。果たしてどうだろうか。

 

ベン・ヒーリーは、44分21秒でゴール。

 

ブルーノ・アルミライル　Groupama – FDJ

フランスTT王者のブルーノ・アルミライルがスタート。

 

フランス王者のブルーノ・アルミライルが41分32秒と凄いタイムで暫定トップに。

 

バウケ・モレマの記録を大幅に更新してきた。41分32秒。av50.562km/h。

 

シュテファン・キュング　Groupama – FDJ

フィリッポ・ガンナがいないので、ステージ優勝の可能性があるのはシュテファン・キュングだ。

 

第1計測で15分。av52.0km/hと、14秒も更新してきた。

 

ブルーノ・アルミライルがゴールして、すぐにシュテファン・キュングが4秒更新。

 

41分28秒とブルーノ・アルミライルを破った。

 

イラン・ファンワイルダー　Soudal – Quick Step

レムコの片腕、イラン・ファンワイルダーがスタート。少し調子を崩している。ゴールでは、45分台と大きく遅れた。

 

ウィリアム・バルタ　Movistar Team

大けがから、完全回復してきたウィリアム・バルタ。

 

第2計測で34分44秒と暫定3位で通過。ゴールタイムは、42分16秒。いいタイムだ。

 

テイメン・アレンスマン　INEOS Grenadiers

テイメン・アレンスマンは、昨日ステージでは落車で親指と肋骨を痛めている。

そして、登りではチェーントラブルがあり、ゲラント・トーマス、テイオ・ゲイガンハートについていくことが出来なかった。

 

ゴールは、41分48秒と暫定3位に。

 

ローレンス・デプルス　INEOS Grenadiers

好調なアシスト、ローレンス・デプルスがスタート。

 

ローレンス・デプルスは42分21秒の暫定5位に。他のチームならばエースで走れる実力を持っている。

 

ジェイ・ヴァイン　UAE Team Emirates

契約更新したジェイ・ヴァイン。2027年までUAE Team Emiratesだ。

 

第1計測15分23秒。暫定6位通過。

 

ジェイ・ヴァインは42分14秒で暫定4位に。

 

これで総合順位を上げてくるか。

 

レナード・ケムナ　Bahrain Victorious

第1ステージでは、体調を崩していたレーナード・ケムナ。

 

第1計測15分16秒で暫定4位通過。

 

第3計測34分51秒で暫定6位通過。

 

レナード・ケムナは42分15秒。暫定5位に。

 

かなり体調が回復しているのは間違いない。後半のステージでは逃げ切り勝利がみたいところだ。

 

ダミアーノ・カルーゾ　Bahrain Victorious

ダミアーノ・カルーゾがスタート。

 

第3計測34分36秒で暫定4位通過。いいタイムだ。

 

ダミアーノ・カルーゾは42分6秒。暫定4位。

 

これでBahrain Victoriousのエースは、ジャック・ヘイグからダミアーノ・カルーゾに変わったかも。

 

アレクサンドル・ウラソフ　BORA-hansgrohe

なんとか踏みとどまりたいウラソフがスタート。

 

ウラソフ飛ばしている。15分8秒の暫定2位通過。

 

第3計測を34分36秒。暫定4位通過。いいタイムだ。

 

アレクサンドル・ウラソフは41分54秒。暫定4位に。

 

ウラソフはTTをかなり改善している。

 

オレリアン・パレパントル　AG2R Citroën Team

ヘルメットが脱げそう。44分7秒と大きく遅れた。これは総合トップ10から脱落となる。

 

テイオ・ゲイガンハート　INEOS Grenadiers

第1ステージでは、4位だったテイオ・ゲイガンハートがスタート。

 

テイオ・ゲイガンハートはシュテファン・キュングの記録を1秒更新して、第1計測暫定トップに。

 

テイオ・ゲイガンハートは、第3計測で、凄いタイムを出してきた。34分5秒。12秒もタイムを更新。

 

41分26秒。av50.6km/hと、シュテファン・キュングを抜いた。

 

どれだけタイムトライヤルを改善してきているのだろう。凄いタイムアップをしている。

 

ゲラント・トーマス　INEOS Grenadiers

ゲラント・トーマスのスタート。

 

コーナーでややスリップ。

 

テイオ・ゲイガンハートを3秒更新。14分56秒。暫定1位。

 

Gが34分とテイオ・ゲイガンハートの記録を更新。この二人は非常に調子が良い。

 

これはテイオ・ゲイガンハートの記録を抜くか。

 

 

お～、41分25秒で、1秒だけテイオ・ゲイガンハートを破った。

 

あとは、残りのライダーの結果を待つことになる。

 

ジョアン・アルメイダ　UAE Team Emirates

ヘッドフォンをつけてアップ中。

 

また、少し雨が降ってきた。

 

アルメイダは、15分17秒と暫定9位通過。

 

34分40秒で暫定7位通過。これは順位が変わるかも。

 

アルメイダは41分59秒。暫定7位。

 

決して悪いタイムではないけれど、総合順位は落ちたかもしれない。

 

プリモッシュ・ログリッチ　Jumbo-Visma

プリモッシュ・ログリッチのスタート。

 

なんとログリッチは15分16秒と暫定8位通過。

 

どうしたログリッチ。34分28秒でゲラント・トーマスから23秒遅れで通過だ。

 

41分41秒でゴール。

 

プリモッシュ・ログリッチは、昨日のアタックの疲れがあるのか。8kmの全力走で足を使ったということなのか。レムコとのタイム差が気になるゴールだ。

 

レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step

レムコは、ベルギー王者のジャージでアップ中。

 

さあ、レムコのスタート。

 

今は、何を考えているのか。

 

GPSではプリモッシュ・ログリッチとのタイム差が27秒と出ている。これは～。

 

第1計測を14分45秒と11秒も速いタイムで通過。当然暫定1位通過だ。

 

あっと、レムコのペースが落ちている。34分5秒。タイム差はゲラント・トーマスと同タイム。ほとんど変わらない。しかし、これはどうしたことか。

 

GPSではプリモッシュ・ログリッチと19秒差と出ている。

 

ゲラント・トーマスの記録に届くか。

 

お～っ、ギリギリ1秒差でレムコ・エヴェネプールがステージ優勝だ!

 

だが、これはレムコ・エヴェネプールが考えていたタイム差1分とはほど遠い。やはり、ケガの影響があると考えるのが良いかもしれない。

 

アンドレアス・レックネスン　Team DSM

総合順位は何位となるだろうか。

 

マリアローザのスタート。

 

第1計測を暫定20位で越えており、総合トップ10が守れるか。

 

途中で少し雨が強くなる。

 

第3計測を35分14秒で通過。トップから1分遅れている。

 

アンドレアス・レックネスンは、42分39秒。AV49.237km/hでゴール。これでマアリローザは、レムコ・エヴェネプールに。総合では6位となったが、トップ10は守っている。

 

ゲラント・トーマスのホットシートは短かった。しかし、このステージでレムコ・エヴェネプールは地上に降りてきた感じだ。

この結果により、ゲラント・トーマスは、プリモッシュ・ログリッチを抜いて総合2位に躍進。ただ、タイム差は僅かだ。レムコとは45秒離れており、山岳での逆転を狙うしかない。

 

リザルト

レムコ・エヴェネプールのコメント

最初の中間地点では、ベストタイムでしたが、その後、羽を失ったようですが。

スタートが早すぎた。後半は本当にひどかった。チェゼーナでのテクニカルな部分を終えた後、少し回復できたので、少し脚の調子が良くなった。最初のパートは本当に良かったと思う。

それは私たちが思い描いていたペースプランだった。しかし後半は向かい風であまり気分が良くなかった。最高の結果ではないが、またステージ優勝できたので、とてもうれしい。

しかし、これまで経験した中で最高のタイムトライアルではなかったと思う。まあ、ステージ優勝してピンクを手に入れたことを素直に喜べばいいと思うね。でも今日は非常に近かったよ。

リーダージャージを引き継ぎ、ゲラント・トーマスより45秒リードしており、プリモシュ・ログリッチは47秒遅れとなってますね。

このリードを持って山に行くのは楽しい。もちろん、 INEOS Grenadiersは攻撃する計画を持っているだろうが、私たちには強力なチームがある。

私たちは大きな自信を持っているんだ。ここ2日間はベストではなかったと思うので、明日はしっかり回復しなければならない。

しっかり回復して今日の勝利を楽しむ必要がある。もっと期待していたが、それはプレイステーションではない。

悪天候に見舞われた最初の厳しい週も終わる。ステージ優勝とピンクのジャージに満足している。

(…) 歯が 1 本重すぎた。足が回らなかったんだ。もう少しゆっくり始めるべきだったかも知れない。ツール・ド・スイスでもこれをやった。それもゲラントに対するものだった。

しかし、勝ちは勝ちだ。これはとても特別なことだ。勝てて嬉しいが、もっと時間をかけたかった。ちょっと二重ですね。

 第1週は終わりましたが、第2週に何を期待していますか?

再び強力なブレイクアウェイが起こるだろうが、もうジャージを手放す時期ではない。息子たちはゆっくりできるだろうし、来週は時間を無駄にする必要はない。

そうすると厳しい最終週になるだろう。問題や転倒をせずに、経済的にこの状況を乗り越えなければならない。ここ数日、まだその落下の被害を感じていた。まずはそこからしっかり回復する必要がある。

第9ステージリザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞