クリテリウム・デュ・ドーフィネの個人タイムトライヤルでは、中間計測ポイントでトップタイムをたたき出しながら、ゴールでは大きく遅れてしまったゲラント・トーマス。
次の日の第5ステージでは、ゴール1km手前からアタックして逃げ切ってしまうのだから面白い。
ゲラント・トーマスがゴール前でスパートをかける光景は良く目にするけど、最後まで逃げ切ることはあまりない。
今回は、180度ターンで皆のスピードが上がり切らない前のタイミングでアタックしたのが良かった。ツール前で調子が上がっているのもあるだろう。
その、ゲラント・トーマスはクリス・フルームの調子が中々上がらないことについて、ケガの様子を知っているだけに、フルームを擁護する発言をしている。
フルームのケガは狂気の沙汰
ゲラント・トーマスはクリス・フルームについて擁護する発言をしている。
彼が置かれている状況は大変なものだと思う。彼は昨年のツールのことを話していたが、その話を聞いていると、彼が経験した怪我のことを簡単に忘れてしまうかもしれない。
彼がこれほど早く復帰し、実際にレースに参加していることは驚異的だと思う。なぜなら、彼の怪我は狂気の沙汰としか思えないほどの大変なものだったからだ。
彼がどんなレベルに戻ろうとも、再びバイクを走らせ、まずは歩くことができるというのはポジティブなことだと思う。
期待されていることに関しては、彼には世間の認識を変えることはできない。
元チームメイトとして、今の状況は信じられないほどだと語っている。
通常復帰出来るのが不思議なくらいのケガだったのだから当然だ。普通の選手ならばやめてしまっている。
フルームは復帰に時間がかかるは当然と
フルームは、ピーク時のフォームに戻るための2年間の戦いを続けている。その一方で、かつて圧倒的な強さを誇っていたレースで勝てなくなったことへの批判にもさらされている。
だが、フルームは、長期の怪我から復帰した他のライダーの苦悩を強調した。
ファビオ・ヤコブセンのことはあまり知られていないが、彼は大変な思いをしている。レムコ・エヴェネプールのような選手は、21歳でジロ・デ・イタリアに復帰したが、レースから遠ざかっていたために大変だった。
怪我で離脱していた期間とコロナの期間があったので、そこから復帰するのは大変なことだと思う。人々は奇跡を期待し、一夜にして変化することを期待すると思うが、希望は失っていないし、私はまだ戦っている。
また、転倒する前に多くの勝利を収めていただけに、苦労しているのではないかと問われると
気持ちは上向きだ。ここにいられることに感謝している。多くの人が自転車を手放してレースを続けなかったでしょう。
だから、プロのレースに復帰するためのセカンドチャンスを与えられ、このような立場にいることにとても感謝している。
そして、実際にレースに参加しているが、後方にいるわけではない。これは私にとって素晴らしい第一歩だ。
かつてトップいた選手でここまで、努力して復帰しようとしているライダーはいないかもしれない。フルームは、レムコ、ファビォ・ヤコブセン、ワウト・ファンアールトのように若くはない。
どこまで諦めずに出来るのかも重要となってくるだろう。
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