イネオスのゲラント・トーマスは例年になく、シーズン序盤から良い成績をあげている。
ボルタ・ア・カタルーニャではアダム・イェーツ、リッチー・ポートについで総合3位。そしてツール・ド・ロマンディでは総合優勝を飾っている。
こうなると、タデイ・ポガチャルやプリモッシュ・ログリッチのいない クリテリウム・デュ・ドーフィネでも、総合優勝のトップ候補となってもなんらおかしくない。
だが、ゲラント・トーマスは クリテリウム・デュ・ドーフィネ第4ステージの個人タイムトライヤルで、ゴールでは10位に沈んでしまう。
ゲラント・トーマスがこの理由についてゴール後に話しているので聞いてみよう。
突っ込みすぎ
A hot start 🔥 and then hanging on at the end 😬@GeraintThomas86 gives an honest assessment of his TT at the #Dauphine.
“Still all to play for.” pic.twitter.com/Q05Q3wxmBL
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) June 2, 2021
ツール・ド・ロマンディの最終ステージ個人TTでは、フィリッポ・ガンナ、シュテファン・ビッセガーにつづいて3位と好走を見せたのだから、 クリテリウム・デュ・ドーフィネのTTでも上位に食い込むことは容易に想像できた。
しかも、中間計測ポイントで断トツの1位だったのだから、ゴールタイムも期待されて当然だった。
だが、後半の登りではあきらかに足の回りがよくなかった。
この理由についてトーマスは
自分にとっては、ペーシングが少しアグレッシブすぎて、足がすくなくなったように感じた。タイムチェックを通過しても『あー、やりすぎちゃった』って感じだった。
ただ、最後はなんとか生き延びただけだったね。
最後の7、8キロは走り続けたいタイプのコースじゃないよね?そこで強くなる必要があるのに、私はそれを逆にやっただけだ。
コースについては知っていたでしょうけど、最初に飛ばし過ぎてはいけない。
7.5kmのチェックポイントでは、平均時速49km/hで駆け抜けてますからね。ここでは、ステージ優勝したアレクセイ・ルチェンコに対して、10秒も上回っていた。
だけど、後半ツケを支払って33秒も遅れてしまう。まあ、仕方ないですね。
ただ、トーマスは総合順位は変わらず。トップから24秒遅れているだけだ。これからの3つの山岳ステージで十分に逆転出来るタイムなので、全く問題ない。
ここからの、リッチー・ポートとゲラント・トーマスがどう攻撃してくるのか山岳ステージが見ものだ。
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