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クリテリウム・デュ・ドーフィネ第5ステージ ゲラント・トーマスが見せた~

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Photo credit: Nouhailler on VisualHunt.com
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クリテリウム・デュ・ドーフィネも後半戦に入っていく。

金曜日からは3連続の山岳ステージ。その前に丘陵ステージが登場。スプリントで勝ちたいのはポイント賞ジャージのソンニ・コルブレッリ。

Bahrain – Victoriousと、ルーカス・ペストルベルガーのリーダージャージを守りたいBORA-hansgroheだけで集団をコントロール出来るかが勝負となるだろう。

第1・第2ステージに続いて逃げ切りなるか注目されるステージでもある。

 

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第5ステージ サン・シャモン ~ サン・ヴァリエ  175.4 km

第5ステージ photo criterium-du-dauphine.f

 

サンシャモンのスタートから、3級山岳に向けて登りだす。3級山岳頂上からは、後半にかけてアップダウンを続けながら下っていくコース。

 

山岳ポイントは設定されているが、どれも短く急こう配。

    1.  3級山岳 コート デュ プラニール  3.7 km・6.4%
    2. 3級山岳 コート ド ラ シゼランヌ   2.5 km・6.5%
    3. 4級山岳 コート ド オーテリーブ  2.1 km・5.2%
    4. 3級山岳 コル・ド・バーブ・ブルー 2.1 km・6.2%
    5. 2級山岳 コル・ド・バーブ・ブルー 1.3km・13%

 

勝負を決めそうなのは、ゴール手前13.5kmにある2級山岳。1.3kmと短いが13%とキツイ。一気に上がれるのかな。

頂上を越えると下りなので、パンチャーは逃げ切れるのではないだろうか?   まだ、勝利のないチームは狙ってきそうだ。

 

Tiz-cyclingストリーミング ストリーミングショット 以下同様

 

第5ステージスタートでの4賞は全く変わらず

  • 総合リーダー ルーカス・ペストルベルガー (BORA – hansgrohe)
  • ポイント賞  ソンニ・コルブレッリ(Bahrain – Victorious)
  • 山岳賞  マシュー・ホームズ (Lotto Soudal)
  • 新人賞 イラン・ファンワイルダー(Team DSM)

新人賞のイラン・ファンワイルダーはまだマスクをしている。

 

逃げは8人

 

タイム差は最大でも2分弱しか与えられない。

それりゃあ当たり前で、ミラノ~サンレモを征したジャスパー・ストゥイヴェンに、ドワーズ・ドア・フラーンデレン、E3 Saxo Bank Classicで優勝したカスパー・アスグリーンもいるんだから、タイム差を与えるはずがない。

 

  1. ティム・ウェレンス Lotto Soudal
  2. カスパー・アスグリーン Deceuninck-Quick-Step
  3. ヨセフ・チェルニー Deceuninck-Quick-Step
  4. ジュリアン・ベルナール Trek-Segafredo
  5. ライアン・ミューレン Trek-Segafredo
  6. ジャスパー・ストゥイヴェン Trek-Segafredo
  7. スカブ・グルマイ Team BikeExchange
  8. シリル・ゴチエ  B&B Hotels p/b KTM

このメンバーでは、警戒されて当たり前のメンバーだ。

 

集団はルーカス・ペストルベルガーを守ってBORAが引いている。ルーカス・ペストルベルガーはカメラに気づくと手を振ってくれる。

 

先頭からスルスルと前に二人でた。この時点では、まだ全開で踏んでなくてアタックという感じではなかった。

 

 

後ろが、お見合いというか傍観している間に、二人はタイム差を開き始める。

  1. ヨセフ・チェルニー Deceuninck-Quick-Step
  2. イアン・ミューレン Trek-Segafredo

これが、カスパー・アスグリーンとジャスパー・ストゥイヴェンならば決まってなかっただろう。後ろの集団も必死で追うはずだ。

 

逃げていた、6人はすんなりと集団に吸収される。まあ、カスパー・アスグリーンは総合3位なので逃げられるはずがないですね。

 

4級山岳 コート ド オーテリーブ  2.1 km・5.2%

 

集団は4級山岳頂上前で活性化。次々とアタックがかかりタイム差を縮めていく。

 

先頭では、ヨセフ・チェルニーがアタック!

4級山岳頂上をトップで越える。

 

ヨセフ・チェルニーは必死で走るが、後ろには集団が見えている。今シーズン、CCC Teamから移籍してきたが、しっかりとウルフパックの一員だ。

ボルタ・ア・カタルーニャの個人タイムトライヤルでは8位になっており独走力は高い。

 

ヨセフ・チェルニーは残り42.6kmで吸収されてしまう。

 

ゼッケンナンバー6の中根英登は集団にしっかりとついている。画面真ん中のピンクジャージだ。

 

残り36.6kmで、UAE-Team Emiratesのスヴェンエリック・ピストラムがアタック!

 

一人だから、集団も逃がしてくれる。先ほど、グレッグ・ファンアーヴェルマートがアタックをかけると皆で追いかけていたけど、有名人でないと追わないな。

 

3級山岳 コル・ド・バーブ・ブルー 2.1 km・6.2%

昨日のTTでは失敗してしまったゲラント・トーマス。残る3つの山岳で逆転を目指すしかない。

 

 

集団後方で落車発生。山岳賞ジャージのマシュー・ホームズも巻き込まれてしまう。

  • カーデン・グローブス (Team BikeExchange)
  • オスカル・ロドリゲス (Astana – Premier Tech)
  • ヤーコ・ハンニネン (AG2R Citroën Team)
  • ラクラン・モートン (EF Education – Nippo)

 

集団は、Bahrain Victoriousがソンニ・コルブレッリのスプリントのために先頭を引く。

 

スヴェンエリック・ピストラムは、4級山岳を集団に1分3秒のタイム差をつけて通過。

 

2級山岳 コル・ド・バーブ・ブルー 1.3km・13%

集団は一気に追い込んできた。残り15kmで22秒。最後の2級山岳までに捕まえるようだ。

 

あ~、後ろに集団が見えてきた。残り13.5kmで捕まってしまう。

 

イネオスのアンドレイ・アマドールとミハウ・クフィアトコフスキが先頭をひいている。

 

ローソン・クラドックがアタックだ。

 

クリス・フルームがまたも遅れてしまう。

 

ローソン・クラドックは先頭で2級山岳を越える。だが、タイム差9秒しかない。

 

下りでタイム差は13秒から8秒に縮まる。これは厳しいか。

 

75km/hで下るローソン・クラドックはカーブではみ出しそうになりながら走り続ける。残り6.5kmだ。

 

残り4km。泳がされているのか、追いつかないのか。タイム差は6秒で逃げ続ける。

 

残り2.7km。後ろに集団が迫ってくる。少し登っているのでスピードが落ちてしまう。

 

あ~、残り2.3kmで捕まってしまった~。イネオスは先頭に人数を集めている。

 

残り1.2kmでイネオスが先頭だ。後ろを伺っているぞ。

 

ここで、すっとゲラント・トーマスが先頭にたつ。

 

 

そして、180度カーブを曲がってゲラント・トーマスがアタック!

 

一気にトーマスが後ろを引き離した~。

 

ゲラント・トーマスはソンニ・コルブレッリを大きく引き離しているぞ。

 

 

のこり436m。これは逃げ切ったか~。

 

最後の登りゴールをゲラント・トーマスが駆け上がる。

 

後ろから、ソンニ・コルブレッリが追い込んできたがどうだ~。

 

 

ゲラント・トーマスが手をあげた~。これは僅差でゲラント・トーマスの逃げ切りだ~。

完全にこのコースで勝つことを最初から決めていたようなレース展開。まさに、チーム力でつかみ取った勝利だ。ゲラント・トーマスの伸びも凄かった。

最後は失速したけれど、ゴールではギリギリで逃げ切ることに成功。ゲラント・トーマスは1位で10秒のボーナスタイムも獲得。

総合では8位から6位にジャンプアップした。トップまでは14秒差となっている。いよいよ総合トップも見えてきたと言って良いだろう。

明日からの3日連続の山岳ステージで逆転してくるはずだ。

追記

トーマスの攻撃は、予定されたものだはなかった。最後がカーブしてたのは知っていたので、まあ、やってみようとと思ったと。無線でギャップがあると聞いたので、そのままオールイン。

正直なところ、自分にその力があると思わなかったと言っている。

 

こちらはステージハイライト

 

こちらはラスト1km

 

リザルト

第5ステージ リザルト

RnkRiderTeamUCIPntTime
1 THOMAS GeraintINEOS Grenadiers60504:02:15
2 COLBRELLI SonnyBahrain – Victorious2530,,
3 ARANBURU AlexAstana – Premier Tech1018,,
4 BARBERO CarlosTeam Qhubeka ASSOS 13,,
5 WÜRTZ SCHMIDT MadsIsrael Start-Up Nation 10,,
6 VALGREN MichaelEF Education – Nippo 7,,
7 KONRAD PatrickBORA – hansgrohe 4,,
8 VALVERDE AlejandroMovistar Team 3,,
9 SWEENY HarryLotto Soudal 2,,
10 BONNAMOUR FranckB&B Hotels p/b KTM 1,,

中根英登は6分31秒遅れの102位。フルームは3分3秒遅れの85位。

総合

RnkPrev▼▲RiderTeamUCITime
11 PÖSTLBERGER LukasBORA – hansgrohe1016:59:22
22 LUTSENKO AlexeyAstana – Premier Tech 0:01
33 ASGREEN KasperDeceuninck – Quick Step 0:06
44 IZAGIRRE IonAstana – Premier Tech 0:09
55 KELDERMAN WilcoBORA – hansgrohe 0:13
68▲2 THOMAS GeraintINEOS Grenadiers 0:14
76▼1 VAN WILDER IlanTeam DSM ,,
87▼1 PORTE RichieINEOS Grenadiers 0:16
99 KONRAD PatrickBORA – hansgrohe 0:32
1010 O’CONNOR BenAG2R Citroën Team 0:34

ポイント賞

RnkPrev▼▲RiderTeamPoints
11 COLBRELLI SonnyBahrain – Victorious91
22 ASGREEN KasperDeceuninck – Quick Step58
33 ARANBURU AlexAstana – Premier Tech58
44 PÖSTLBERGER LukasBORA – hansgrohe37
58▲3 VALVERDE AlejandroMovistar Team36
65▼1 STUYVEN JasperTrek – Segafredo36
719▲12 BARBERO CarlosTeam Qhubeka ASSOS30
87▼1 VAN MOER BrentLotto Soudal29
931▲22 THOMAS GeraintINEOS Grenadiers26
1015▲5 KONRAD PatrickBORA – hansgrohe26

山岳賞

RnkPrev▼▲RiderTeamPoints
11 HOLMES MatthewLotto Soudal13
22 PÖSTLBERGER LukasBORA – hansgrohe12
33 VAN MOER BrentLotto Soudal10
44 DELAPLACE AnthonyTeam Arkéa Samsic9
5  CRADDOCK LawsonEF Education – Nippo5
65▼1 ARCHBOLD ShaneDeceuninck – Quick Step4
76▼1 GOLDSTEIN OmerIsrael Start-Up Nation3
87▼1 O’CONNOR BenAG2R Citroën Team3
9  PACHER QuentinB&B Hotels p/b KTM3
109▼1 GAUTIER CyrilB&B Hotels p/b KTM3

ヤングライダー賞

RnkPrev▼▲RiderTeamTime
11 VAN WILDER IlanTeam DSM16:59:36
22 PARET-PEINTRE AurélienAG2R Citroën Team0:24
33 SKJELMOSE JENSEN MattiasTrek – Segafredo0:35
44 GAUDU DavidGroupama – FDJ0:46
55 CRAS SteffLotto Soudal1:03
67▲1 GALL FelixTeam DSM1:13
79▲2 VERMAERKE KevinTeam DSM1:46
88 MONIQUET SylvainLotto Soudal2:08
910▲1 CHEVALIER MaximeB&B Hotels p/b KTM2:41
1012▲2 RODRIGUEZ CarlosINEOS Grenadiers3:12

4賞は変わらなかった。山岳ステージで変わっているでしょうね。

 

 

 

 

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