タデイ・ポガチャルがアタックをかけた時、レムコ・エヴェネプールは反応したが、あっという間に差をつけられてしまった。
ヨナス・ヴィンゲゴーは、すでに最高の調子ではなくレムコのホイールに固執。ミケル・ランダがアシストしている時に、レムコがアタックしたが、それでもヨナス・ヴィンゲゴーは、前に出なかった。
レムコは、タデイ・ポガチャルとの違い、ヨナス・ヴィンゲゴーの走りについてゴール後のインタビーで答えている。
同じではない
タデイ・ポガチャルがアタックをかけた時に、レムコは、いち早く反応した。だが、あっという間に引き離されてしまった。
ハンドルを握るどころでなく、自分のペースに切り替えている。
ゴールでは、ヨナス・ヴィンゲゴーがレムコの背中をつつき、握手を求めている。最後まで前に出ることはなかった。
ヨナス・ヴィンゲゴーは、タデイ・ポガチャルに本当についていけなかったのだろうか。爆発するのを恐れてレムコのホイールに固執したのかもしれない。2位の死守だ。
もし仮に、ヨナス・ヴィンゲゴーがタデイ・ポガチャルについていったとしても、レムコは自分のペースで上がっていただろう。
レムコ・エヴェネプールのコメント
ポガチャルが攻撃をしたとき、彼は自分たちとは違うと思った?
そうだね。アダム・イェーツがテンポを上げたとき、それはすでにアタックのようになっていた。今日の見たようにみんなが爆発するんだ。
だから僕は自分のリズムで走り続けたかったし、ミケル・ランダがそれほど離れていないことを教えてくれたから、彼の助けを待つことにした。
フィニッシュまで5.5kmのところで、ヨナスがまだ元気かどうか確かめたかったんだ。彼は我慢して僕のホイールの中にいた。
3位をキープできてうれしいし、今日はいいステージができたと思う。
調子は良さそうだが、まだ終わっていない?
特に高地ではね。でもそれは、ヨナスが僕のホイールについていたからなんだ。ヨナスは明らかに僕のホイールで上り坂を走った経験がある人だから、もう100%走り切るのはやめようと決めたんだ。
ポガチャルから1分半ロスしようが、6分ロスしようが、それは変わらない。フィニッシュまで頑張った。今のところ表彰台は狙えそうだけど、まだ終わってないよ。
このステージで、表彰台を確実にしたと思いますか?
今日は僕のキャリアにとって重要な瞬間だった。今日も、そして明日も、今日より少し楽なステージであることは確かだけど、自分の能力を再確認できたと思う。
このツール・ド・フランスを終えて、自分の進みたい方向がはっきりした。この19ステージのように走れたことは、僕にとって大きな収穫だった。
2位を取るのは難しいだろうし、彼もそのポジションに集中するだろうから、明日はレースを見て、日曜日はステージ優勝を目指して全力を尽くすよ。
第20ステージは、標高4,000mを超える山岳のタフな1日となり、日曜日の最終ステージはTT世界チャンピオンの目標である丘陵のタイムトライアルとなる。
ヨナス・ヴィンゲゴーとの差を縮めるステージが最後にも待っている。
コメント
レムコは頑張ったというより男気見せましたねー
ヴィンゲゴーをちぎれというチームオーダーだったらしいんですが、引き離さずにも最後の上りはずっとヴィンゲゴーを引いてました。
正直レムコは今回はポガチャルには勝てないの自覚してるので、ゆったり登っていた方がヴィンゲゴーとしては厳しかったはずなのに、、、
それともヴィンゲゴーに疲れさせて今日と明日に逆転するための布石なのかな。
ヴィンゲゴーはゴール後に泣いてしまって、もらい泣きしそうになりました。勝てない悔し涙か、不甲斐なさに対する涙か、なんとかゴールできた安堵の涙か、、、怪我からことを思うと、、、泣
何はともあれ、何事も全力なポガチャル、ゴール後に泣いてしまったヴィンゲゴー、ベストを尽くすレムコと、みんなすげー好きになれます。
あと2日、、、もう2日しか、、、
レムコは前を引きながらも全開ではなく、ヨナスのアタックも警戒していたようですね。
ただ、ずっと引いてゴールしても、それは2位ならば当然というあたり、かなり大人になってますね。
ヨナス・ヴィンゲゴーは、負けたことを受け入れるのが難しかったでしょうね。シナリオとしてあったとしても、悔しかったでしょう。
レムコに引かれたままというのも、プライドが許さなかったかも。あとは、レムコの攻撃を防げるのかですね。