ツール・ド・フランスもついに15ステージまで終了しました。
残るのは、16ステージから21ステージまでの5レースのみ。
現在1位は、チームスカイの
残りステージで逆転出来るのか、皆さんはどう思いますか?
15ステージ終了時点
15ステージ終了時点の各賞です。
問題のマイヨジョーヌはゲラント・トーマスが2位のフルームに対して1分39秒ものリードを奪っています。
まず第11ステージのアルプス2日目のレースで大きく動きました。それまで、マイヨジョーヌを第3ステージのチームタイムトライヤルから守っていたグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)から、ついにトーマスが奪いました。
まず、ここでステージ優勝を飾ったトーマスが1分25秒フルームから上回っています。
選手 | タイム差 |
---|---|
44:06:16 | |
2位 クリス・フルーム | 0:01:25 |
続く、アルプス3日目の第12ステージで二日連続でがステージ優勝を飾った。
フルームは4秒遅れてゴール。
トーマスには、1位でゴールしたボーナスタイムが10秒加算されました。これで合計14秒のタイム差がフルームに対してつきました。
選手 | タイム差 |
---|---|
49:24:43 | |
2位 クリス・フルーム | 0:01:39 |
ボーナスタイムとは
タイムトライアルを除く全ステージのフィニッシュラインを上位通過した3名に、それぞれ10秒、6秒、4秒のボーナスタイムが与えられる。
ここまでのタイム差
実は、第1ステージでフルームは落車の影響により、トップから51秒遅れでゴールしています。
この落車がのちのちのタイム差として大きくのしかかってきます。
それに対して、トーマスは第2ステージではやくも15秒差の第7位。第3ステージのタイムトライヤルの時点では3秒差の第2位に位置していたのです。
その後もあぶなげない走りで常に2位には位置していたので、山岳ステージに入ってマイヨジョーヌを手にするのは時間の問題だったともいえます。
ゲラン・トーマス選手について
ここで、残りステージでの逆転を考える前にゲラン・トーマス選手について紹介します。
本名 | Geraint Howell Thomas ゲライント・ハウエル・トーマス |
---|---|
愛称 | クレイジーG |
生年月日 | 1986年5月25日(32歳) |
国籍 | ウェールズ イギリス |
身長 | 183cm |
体重 | 71kg |
参照 ウィッキぺディアより
トラックレースでは、2012年の世界選手権で世界記録で優勝するほどのスーパーな選手。
石畳みのレースもツールに向けて練習しており、タイムトライヤルも強い。山岳もこなす。
チームスカイに2010年からいますが、他チームであれば間違いなくエースの選手です。
チームのフルーム中心の運営に嫌気がさしているようで、来年は、移籍するでしょうね。
すでに、オファーは殺到しているようです。
残りステージを考える
残りステージは、6ステージありますが、最終ステージはお祭りで総合はすでに前日までに決まっています。
第18ステージはスプリンター向けのステージで平坦基調のために総合争いには関係ないステージといえます。
つまり、総合順位が決まるステージはあと4ステージしかないのです。
ステージ | 場所・距離 | 内容 |
---|---|---|
第16ステージ | カルカッソンヌ ~ バニェール=ド=リュション 218km | ピレネー第1日目 |
第17ステージ | バニェール=ド=リュション ~ サン=ラリー=スラン 65km | ピレネー第2日目 |
第18ステージ | トリ=シュル=バイーズ ~ ポー 171km | スプリンター向け |
第19ステージ | ルルド ~ ラランス 200.5km | 山岳ステージ |
第20ステージ | サン=ペ=シュル=ニヴェル ~ エスプレット 31km | 個人タイムトライアル |
第21ステージ | ウイユ ~ パリ・シャン=ゼリゼ 103km | 最終ステージ |
注目の第17ステージ
65キロという1988年第16ステージの38km以来となる最短ステージとなります。
とても面白い仕掛けがあるからです。
今ツール最大のポイントとなるのではないでしょうか
峠 | 登坂距離 | 最大勾配 |
---|---|---|
1級ペイラギュード峠 | 14.9km | 6.7% |
1級ヴァル・ルーロン・アゼ | 7.4km | 8.3% |
超級サン・ラリー・スラン | 16km | 8.7% |
なんと、二つの1級山岳に超級の峠。
登りと下りしかないですね! 最後は頂上ゴールです。
このレースだけグループ別に出走するのです。
とても見る側にとっては面白いレースとなりそうです!
- プロトンが総合順位で5つのグループに分けられる。
- 総合上位20の選手がローリングスタートなしで出走開始。
- その後も第2グループ、第3グループ……と小さな集団ごとに出走。
チームのアシストで総合上位にいる選手なんて中々いません。つまり総合上位選手たちは、アシストなしで戦わないといけないのです。
(訂正2018.7.26 グリッドスタートでしたがすぐに集団は一緒になりました。)
第17ステージ。最後の超級に向けて足をけずりあい、頂上ゴールで勝負は決まる! のでは??
まとめ
第20ステージの個人タイムトライヤルは31キロ。トーマスは平地系のタイムトライヤルは昨年のツール・ド・フランス プロローグでも優勝しているとおりスペシャリストです。
ここで、フルームとトーマスの差が1分以上つくことは考えにくいです。
最後になって、面白い展開となってきました。
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