第4ステージのスタートから4人が逃げたが、フィリッポ・ガンナもその一員だった。
ミニ・ミラノ~サンレモと形容されたコースでは、3級山岳メローニョ峠からは下りなのでタイム差が十分にあれば逃げ切れる可能性もあった。
しかし、元世界タイムトライヤル王者の入った逃げは、タイム差を与えてくれない。フィリッポ・ガンナは、逃げから離脱したが、ゴール手前のカポ・メレの登りでアタックをかけてステージ優勝を目指した。
ゴール手前まで
#Replay 🎥 / #GirodItalia 💗
L’attaque de 🇮🇹 Filippo Ganna (IGD), c’était osé 🚀pic.twitter.com/rliJPNMSMO— Renaud Breban (@RenaudB31) May 7, 2024
ツール・ド・イタリア第4ステージのフィニッシュはアンドラ。しかし、残り4kmでカポ・メレ(1.6km、4.3%)を越えなければならないのだ。
これはガンナが前に出てスロットルを全開にする合図となった。ゲラント・トーマスから解き放たれたフィリッポ・ガンナは、すぐにギャップを作り出し、リードしたまま下りをスタートした。
A ferocious attack from Filippo Ganna 🚀
The INEOS Grenadiers rider produced enormous power in a move at the bottom of a late climb on Giro d’Italia Stage 4, but was ultimately caught by the sprinters.
📸 Getty Images
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🇮🇹 #Giro pic.twitter.com/RlqgR3C4c1— Velon CC (@VelonCC) May 7, 2024
フィリッポ・ガンナの努力は凄いことになっている。3分30秒の逃げで平均590w、最大1,620wというとんでもないパワー。
タデイ・ポガチャルは、位置が悪くて反応できなかったというけれど、二人が逃げていたらもう少しスペクタクルになっていたはず。
フィリッポ・ガンナのコメント
印象的なアタック?それほど印象的なアタックではなかった。だからガッカリしている。
アタックは計画されたものではなく、ただそうなっただけだ。でも最終的にはスプリンターが最後の言葉を残した。もし、もう少しトップに近いところで飛び出していたら、どうなっていたか……。
INEOS Grenadiersは、ステージ優勝を果敢に狙っている。第1ステージは、ヨナタン・ナルバエス、第2ステージは、ゲラント・トーマスが3位に。第3ステージでもゲラント・トーマスがタデイ・ポガチャルと逃げている。
フィリッポ・ガンナには、第14ステージの個人タイムトライヤルが待っている。しかし、2020ジロ第5ステージのように逃げて勝つことも狙っている。タイムトライヤルだけの男ではないのだ。
INEOS Grenadiersには、見せるレース、積極的なレースをこれからも期待したい。
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