ファビオ・アルは、イタリア選手権で落車してリタイヤしたと情報を得ていたが、そうではなかった。
途中で、走れなくなりリタイヤしたと。
これまで、様々なライダーがケガや病気から復帰してきた。ワウト・ファンアールト、レムコ・エヴェネプール、マーク・カヴェンディシュ、多くの選手が復活して活躍している。
ファビオ・アルに関しても何度も記事にしてきたが、今回のリタイヤはまたも原因が良く分からないのがいけない。
経験のない疲労感
A little something special on the shoulders of @FabioAru1 today…
How beautiful is that @assos_com #BicyclesChangeLives 🖐 jersey? 😍
📷 James Startt pic.twitter.com/5vXDRDmwI9
— Team Qhubeka ASSOS (@QhubekaAssos) April 24, 2021
クリテリウム・デュ・ドーフィネを総合26位で終え、チームとのトレーニングキャンプでも問題はなかった。
イタリア選手権のために、自分で運転してキャンプ地のセストリエーレから、ガッテーオアマーレのホテルまで長いドライブをしている。
当日の朝も感覚は悪くなく、全く不調は感じられていない。だが、実際にレースが始まると暑さを感じ、それ以上呼吸が出来ない状態に陥ってしまう。
リタイヤ後には真っ白になり、ベンチに1時間座って水とコーラを飲んでいた。自宅までの運転も苦労し、月曜日にはベットで過ごすことに。
これまでそこまでの不快感はなく、チームにメンバーから外して貰うように頼んでいる。
昨年のツール・ド・フランスではアタックをかけて単独で先頭を追う場面もあったのに、第9ステージで突然のリタイヤ。その後はレースをすることなくUAEを去った。
ファビオ・アルは、2015ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝。だが、その後2年間の不調に苦しみ、グルテン不耐性(過敏症)・セリアック病と診断される。
2019年4月に腸骨動脈狭窄の手術を受け、ツール・ド・フランスで早期の復帰にもかかわらず総合14位と復活かと思えた。
だが、続くブエルタは落車の影響とエブスタンイン・バー症候群の診断を受けリタイヤ。別名キス病だ。マーク・カヴェンディシュも不調に苦しんだ病気だった。
2020ツールのリタイヤと今回のイタリア選手権でのリタイヤの原因は良くわかっていない。何よりも本人がわからないのだから、治療とかの方法もない。
ファビオ・アルはまだ30歳だ。チームとの契約は今年一杯だが、何とかして復活をして貰いたいライダーの一人だ。せめて原因が分かれば良いのだけど。
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