米国のホイールパーツブランドであるENVEは昨年初めてのカスタムロードバイクを発売していた。
今回は、その第2弾となる。当初はフレームセットの販売だけだが、パーツやコンポなど同時に注文して完成車として発注することも可能となる。
ENVEの2台目となるENVE Meleeを見てみよう。
ENVE Melee
新しいENVE Meleeは、ブランドが「Real-WorldFast」エアロ哲学と名付けたものを中心に設計されている。
これにより、ENVEは、ホイール、コンポーネント、そしてバイクを最適化して、実際のライディングコンディションと見なされるもので最高のパフォーマンスを発揮することを目指していると述べている。
ENVE Meleeは、32km/hから40km/hの範囲の走行速度を中心に最適化。
カスタムロードと比較して、ENVEは、ヨー角にもよるが、48km/hで約6ワットの抗力を節約できる。32km/hでは1または2ワットの節約となる。
風洞実験により、カスタムロードで使用されている既存のチューブ形状を最適化することを突き詰めた。
その結果、カスタムロードと比較してより細いチューブプロファイルを必要とする設計になった。
これはモノコック構造に切り替えることによってのみ可能とのことだ。
モノコックのため、接合のための追加のカーボンレイアップは必要なく、少し薄いチューブを使用することが可能となっている。
コックピット一体型で、配線やホース類はすべて内装。ハンドルバー幅とステム長を購入時に選択することができる。
これにより、自分に合ったサイズの物を最初から注文することが出来る。
ホイールセットを交換するだけで、バイクの目的が変わる。
クライミングに適したSES 2.3シリーズから、3.4、4.5、そしてタイムトライアルやドメスティックのリードアウトに適したディープセクションの6.7まで、すべてのシリーズがENVEには揃っている。
当然、フレームはENVEのSESホイールセットに最適化されている。
フレームとフォークは35mmまでのタイヤに対応し、推奨は27mmから31mmまで。25mm以下はハンドリングやジオメトリーに悪影響を及ぼすとENVEは述べている。
このバイクは、スレッド式T47ボトムブラケットと、このフレーム用にカスタムされた新しいkammtailエアロシートポストを使用。
オフセット0mm(長さ275mmと350mm)とオフセット20mm(350mmのみ)が用意されている。
ENVE Meleeは、すべてのシマノ製機械式ドライブトレインと、SRAMおよびシマノ製電子制御ドライブトレインのワイヤードおよびワイヤレスに対応し、1xおよび2xの両方のセットアップに使用することができる。
カンパニョーロの機械式1倍速ドライブトレインにも対応するが、フロントディレイラーのケーブル取り回しの関係で2倍速には対応しない。
残念なことに、Campy EPSグループとは互換性がない。コネクタが大きすぎてチェーンステーを通せず、ENVEはEPSとの互換性よりも35mmのタイヤクリアランスを優先したと述べている。
ENVEは現在Classified Cyclingの公式ホイールパートナーであり、2xレンジの1xビルドを手に入れることもできる。
ENVE Meleeは、フレーム、フォーク、ヘッドセット、ハンドルバー、ステム、シートポストがセットになったシャーシとして販売される。
フレームは7サイズ、フォークは5レイクから、ステムとハンドルバーは全種類からアラカルトで選択できる。
最初は、ダマスカスという1色のシルバーのカラーのみ。カスタムカラーはこれからだろう。
ただ、カスタムデカールをデザインし、注文することは可能。ホイールですでに導入してましたね。
フレームサイズ、スタック、リーチを入力すると、最適なコンポーネントを選択できるオンラインツールも用意され、より簡単に選択できるようになっている。
その他、バーテープ、K-Edgeステム一体型コンピュータマウント、ホイール、タイヤ、サドル、そして旅行用のカスタムSciconローリングサイクルケースをチェックアウト時に選択することが可能となっている。
フレーム重量は56サイズで850g。フレーム価格は5,500ドル(約75万円)。パーツやホイールを全てENVEで揃えると凄い値段のスーパーバイクになりそうだ。
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