フロントシングルでありながら、ダブルチェーリングと同じように変速することの出来るワイヤレスClassified Power Shift ハブが大きく発展しそうだ。
Classifiedは、7つの主要なホイールブランドがPowershift対応のホイールを市場に投入することを約束したと発表している。
フロントディレーラーは必要なくなり、チェーン落ちの心配もない。変速は瞬時であり、メリットはとても大きい。
Classified Power Shift ハブ
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Classified Power Shift ハブには、ワイヤレスで動作する遊星2段ギアシステムが採用されており、スルーアクスルからの非接触エネルギー転送によって駆動する。
これは事実上、フロント・ディレイラーの機能をリア・ハブに移したもの。
リアディレイラーと多段カセットはそのまま使用でき、フロントの2つのチェーンリングは必要なくなる。
Classified Power Shiftは2020年7月に発表されており、ロードやグラベルバイクの市販車にも搭載されていた。
今回契約を締結したホイールブランドは
- DT Swiss
- Mavic
- Fast Forward
- Enve
- Reynolds
- Boyd Cycling
- Spinerg
これにより、ロードバイクやグラベルバイクのサイクリストに幅広いホイールオプションを提供することになる。
例えば、Fast Forwardは、7月末からDriftとRyot44の両ホイールにClassifiedハブを搭載し、価格は2,999ユーロ(約41万円)。
これらの主要なホイールブランドによって市場に受け入れられたことで、Powershiftのハブのみのバージョンを発売することになっている。
これでサイクリストは、Powershiftテクノロジーを自分の好きなホイールに組み込めるようになる。
Powershiftハブキットは、変速システム、スマートスルーアクスル、ハンドルバーモジュール、カセットを含むパッケージで販売される予定。
Classifiedは、11-27から11-40までの11速と12速のワンピース・スチール・カセットを用意。Powershiftハブは、ほとんどのディスクブレーキフレームと互換性がある。
すでに、プロレースでもUno-X Pro Cycling Teamが使用しており、レースでも対応は可能だ。
追加された重量は、フロントディレイラーを取り外してシングルチェーンリングに切り替えることで失われる重量と同等であると主張されている。
チェーンが落下するリスクが軽減されると同時に、バイクの空力性能も向上。
シフトは、ライダーのハンドルバーにあるBluetoothトランスミッターに取り付けられたボタンを介して実行するか、トランスミッターをShimano Di2、SRAM eTap、CampagnoloEPSなどの自転車の既存の電子シフターに配線することも可能だ。
ハブは、シェルから簡単に取り外せるように設計されているため、基本的に、ライダーは2つのギアボックスハブを購入しなくても、2つのClassified互換ホイールセットを使用できる。
多くのホイールブランドが採用することで、一気に広まっていきそうな感じだ。
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