ツール・ド・フランス第14ステージは、BORAの厳しいペース設定によって多くのスプリンターが落とされた。
完璧に見えたBORAの作戦だったが、最後にサガンが勝利することはなかった。
ラスト10km当たりから始まったアタック合戦には、なんとエガン・ベルナルも参戦。通常総合系のライダーが自らアタックをすることはない。
まして、前日のレースで大きく遅れを取っていたベルナルだ。
ゴール後に理由を語る
エガン・ベルナルが追走アタックをかけたのは、ジュリアン・アラフィリップが飛び出した後だ。
この追走には、ユンボ・ヴィズマも驚いた。あわててワウト・ファンアールトとトム・デュムランがチェックに入り呼び戻す。
通常ならば、総合系ライダーが動くことはないゴール前の展開。エガン・ベルナルは数秒でも良いのでタイムギャップを縮めようと動いた。
この動きについてゴール後にインタビューに答えている。
“I didn’t think too much about the attack I just went!” @Eganbernal talks us through stage 14 and that finish at #TDF2020 🎥 pic.twitter.com/tIfiu9GBx4
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) September 12, 2020
それは難しいステージだった。最初の登りでは、BORAはサム・ベネットを落とそうとして、サガンのためにフルガスで引いていた。
最終的にベネットはドロップされたが、ステージ全体がグリーンジャージのために本当に大変だった。
フィナーレでは、誰もが限界に達していたと思う。プランにはなかったが、最後の登りでは気分が良くなったので試してみた。
正直言って、アタックについてはあまり考えてなかった。身体が勝手に動いていた。楽しんだし、必要だったと思う。レースを楽しむ必要があり、レースの最後の部分を本当に楽しんでいた。
第13ステージで、ゴール後にはバイクに突っ伏していた姿からは考えられないが、調子は決して悪くないことがわかる。
誰もが、BORAによってハードな状態に追い込まれている時に、楽しむ余裕があるならばまだあきらめることはない。
第15ステージは、またも登りゴールとなっており厳しい戦いが待っている。長いクライミングほど、ベルナルの得意なコースだ。
エガン・ベルナルの巻き返しに期待したい。
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