ジロ・デ・イタリア第6ステージは、総合が大シャッフルされる厳しい登りゴールとなった。ついに、総合勢が上位を占めてくる展開だ。
エガン・ベルナルはチームメイトのダニエル・マルティネスのアタックに続いて、自らもアタックを繰り出す。
その後、ダン・マーティンが横に並ぶことはあったが、前を引いてくれるライダーは一人もいなかった。レムコ・エヴェネプールには最後までマークされたまま。
これは、今後のジロの山岳ステージで繰り返される展開となるかもしれない。だが、それでもベルナルはアタックをかけ続けなければならない。
ベルナルの調子は万全
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ここまでのステージでは、エガン・ベルナルの背中の痛みを感じる場面は全くない。このステージでもアタックをかけてからは、ずっと先頭を引き続け最後のスプリントもトップだった。
まあ、あれだけ引かれていて最後に抜いていたらプロとして良心を疑うけど。
レムコ・エヴェネプールは、徹底してベルナルをマーク。だが、これは8か月振りのレースであるレムコにとっては当然だ。
とにかく、山岳で遅れないこと。遅れても第4ステージのように10秒程度であれば全く問題ない。アルメイダが総合で遅れたことで、山岳でのアシストが一枚増えた。
最後の砦は、ファウスト・マスナダとなるだろう。
逆にイネオスは、パヴェル・シヴァコフのリタイヤが非常に痛い。今後の山岳では、ダニエル・マルティネスを頼りとしなければならない。
エガン・ベルナルは、アタックを掛け続けて出来るだけタイムを稼がないといけない。最後に待っている個人タイムトライヤルでレムコに逆転されないためには、アタックでレムコを落とすしかないのだ。
逆にレムコは、初めての3週間のグランツール。しかも、復帰レースであることを考えると耐えることが重要となる。一気に崩れることも十分に考えられる。
特に2,000m以上の山岳レースは初めての経験となるので未知数だ。
ベルナルの背中が持つのか、レムコの体力が持つのか、両者の戦いの決着はいつつくだろうか?
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