2022世界選手権男子エリートでは22歳243日でベルギーのレムコ・エヴェネプールがアルカンシェルを獲得した。
これは史上7番目に若いライダーの世界王者となる。そして、ベルギーでは2012年のフィリップ・ジルベール以来の王者誕生だ。
これまで、エディ・メルクスと再来とデビュー当時から言われていたレムコだったが、当のエディ・メルクスからは批判と思われる辛口のコメントが多かった。
今回の王者獲得でエディ・メルクスはレムコにたいしてどうコメントしているのだろうか。
エディ・メルクスはレムコに対して
エディ・メルクスは史上最強のレーサーと言われ、ツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアを5回制覇。
ブエルタも1回優勝。出るレース全てを勝たないと気が済まない彼はレーサー仲間から人食い「ザ・カンニバル」と呼ばれていた。
エディ・メルクスは、息子のアクセル・メルクスと共に世界選手権を観戦。インタビューに答えている。
これには感服するしかない。乾杯、レムコ!
若者よ。素晴らしいでしょう? 私はそれを楽しんで、ああ。本当に価値があったんだ スーパー!
特に、あの引き際は・・・これ以上ないってくらいだ。世界チャンピオンだ!
どの時点でレムコが勝つと思いましたか?
息子のアクセルは、フィニッシュから50kmの地点ですでに勝利したと言っていた。そう、終わったんだ、彼が勝ったんだ、とね。(笑)
もう少し時間がかかりましたね。でも、フィニッシュまで25kmのマウント・プレザントでルツェンコを振り切ったとき、私はわかったんだ、彼は世界チャンピオンになるだろうってね。
彼が熱望しているのがわかったんだ。そして、いい感じだ。今日のスタートには何の不都合もなかった。
ただただ感服するばかりだ。彼の走ったシーズンは、本当に並外れたものだ。そして今、彼は1年間、あのレインボージャージを着て走り回ることができるんだ。そうなれば、レースでの勝利はさらに特別なものになるだろう。
ベルギーの戦術についてはどう思いますか?
彼らは完璧に対処した。常に状況をコントロールすることができた。まず、ピーター・セリーが逃げを打った。そしてクイントン・ヘルマンスとスタン・デウルフがレムコをサポートし、あの大きな先頭集団の中にいた。そしてレムコ自身がアタックをかけた。素晴らしいよ!
貴方は、1971年、ミラノ〜サンレモ、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ、イル・ロンバルディアに加え、メンドリーシオでツール優勝と世界チャンピオンに輝いた。ちょうど51年前のことです。
レムコはこれに続きますか?
そうだな。だから余計に特別なんだ。私はただただ感心するばかりだ。彼の走ったシーズンは、本当に並外れたものだ。
問題は、次のステップは何なのでしょうか?ツールを取ることですか?
何よりもまず、彼はこれを存分に楽しまなければならない。そして、2023年に向けてのプログラムを慎重に練り上げる。
もちろん、それは彼自身が決めなければならないことだが……ツールか?そうだろう?
あれは最大のグランツールなんだから。
貴方のようにレムコは、長期的に5大クラシックモニュメントを制覇する能力があると見なすべきですか?
ここでも、そうだ、なぜいけない?もちろん、彼は最速のスプリンターではない。だから、ミラノ〜サンレモでは単独でゴールしなければならない。パリ〜ルーベも簡単ではないだろう。でも、もしかしたら、もっと遅い年齢で、それが可能かもしれない。
もう、これでエディ・メルクスがレムコ・エヴェネプールを批判するコメントを出すこともないだろう。ベルギー人としてエディ・メルクスの再来と言っても良い働きを今シーズンはしたと言える。
今シーズンは15勝をマーク。来シーズンは、多分ジロ・デ・イタリア制覇に挑むだろう。
そして、ツールは2024年の挑戦となりそうな感じだ。その時には、タデイ・ポガチャルとの対決となるのだろうか。
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