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シクロクロスワールドカップ2022-2023第9戦ダブリン ワウト・ファンアールト vs ピドコックの結果は?

海外情報
Photo credit: patrickfranzis on Visualhunt.com
この記事は約18分で読めます。

シクロクロスワールドカップが初めてアイルランドに上陸する。予定より2年遅れて、ダブリンは世界最高のシクロクロスライダーが輝く舞台となる。

ロードレースでは、ダブリンは1998年にツール・ド・フランスの開始地点となっており、アイルランドのベルファストから2014ジロ・デ・イタリアが始まっている。

コースは、天気は良いのだけど、雪が降ったためにドロドロだ。前日の状態よりは、路面が固まって少し良くなっている。

 

女子ワールドカップの順位 (8戦後)

  1. フェム・ファンエンペル 290ポイント
  2. パック・ピーテルス 195ポイント
  3. シリン・ファンアンローイ 159ポイント
  4. デニス・ベッセマ 156ポイント
  5. セイリン・アラマバード 152ポイント

 

男子ワールドカップの順位 (8戦後)

  1. ローレンス・スウィーク 236ポイント
  2. エリ・イーゼルビット 230ポイント
  3. マイケル・ファントーレンハウト  204ポイント
  4. ラース・ファンデルハール 183ポイント
  5. ニルス・ファンデプッテ 139ポイント

 

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第9戦ダブリン

コースマップ photo .uci.org/race-hu

 

スポーツアイルランドキャンパスがコースに。ドローンで撮影されたコースを見ていると、晴れて路面が乾いていれば超高速コースに見える。

だけど、数日前からの雪でコースはドロドロだ。雪がコースにも少し残っており、滑りやすくなっている。

 

女子エリート

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

ワールドカップリーダーのフェム・ファンエンペルは、連勝となるか。

ただ、レース前インタビューでは、「昨日何か間違ったものを食べたのかもしれませんが、すぐに問題があることに気づきました。」と胃腸の不調があることをコメントしている。

 

ヤングトリオのシリン・ファンアンローイは、チームキャンプのためにいない。そのためフェム・ファンエンペルに対抗するのは、Alpecin-Deceuninckのパック・ピーテルだ。

 

1列目に並んだランキング上位者は

  1. フェム・ファンエンペル(Pauwels Sauzen – Bingoal)
  2. パック・ピーテル(Alpecin-Deceuninck)
  3. デニス・ベッセマ(Pauwels Sauzen – Bingoal)
  4. インゲ・ファンデルヘイデン(777)
  5. マノン・パッカー(Crelan – Fristads)
  6. マリー・シュライバー (Tormans Cyclo Cross Team)
  7. MCGILL Sidney
  8. TRUYEN Marthe (Crelan – Fristads)

 

トップで飛び出したのはマリー・シュライバー。19歳のルクセンブルク出身。2022ルクセンブルク選手権U23ロードとTTを制している。

 

カーブで2番手の選手が落車しそうに。それに、フェム・ファンエンペルとパック・ピーテルが邪魔されてしまい遅れる。

だが、二人はすぐに先頭まで復帰。

 

パック・ピーテルが飛び越えるのに失敗。バイク同士が当たったかもしれない。

 

パック・ピーテルはチェーンが外れてしまう。これは追いつかないのでは。

 

2番手にフェム・ファンエンペル。3番手はINEOS Grenadiersのポリーヌ・フェランプレヴォ。インゲ・ファンデルヘイデン、デニス・ベッセマと続く。

 

パック・ピーテルはバイク交換。

 

トップは、マリー・シュライバー。

 

フェム・ファンエンペルはマリー・シュライバーを抜いてトップに。

 

早くも独走となるのか?

 

デニス・ベッセマがなんとかフェム・ファンエンペルについていく。二人が少し抜け出した。

 

2周目

落車したパック・ピーテルが、もう3位まで上がってきた。4位はインゲ・ファンデルヘイデン。

 

フェム・ファンエンペルはデニス・ベッセマをリード。

 

パック・ピーテルは、乗ったままクリアーしてデニス・ベッセマを追い抜き2位に浮上。

 

長いサンドボックスはドロドロではなかった。

 

パック・ピーテルが少しずつ、フェム・ファンエンペルに近づく。

 

3周目

パック・ピーテルが完全に追いついた。二人の戦いとなりそうだ。

 

なんと、パック・ピーテルが前に。

 

パック・ピーテルが4秒のリードを奪う。

 

パック・ピーテルは、乗ったままクリアーするので速い。

 

パック・ピーテルはバイク交換。

 

二人の差はほとんどない。

 

カーブでフェム・ファンエンペルが前に。

 

二人共、白いジャージなので、すでにドロドロだ。

 

4周目

フェム・ファンエンペルがバイク交換。パック・ピーテルが前に。

 

フェム・ファンエンペルが、すぐに抜き返す。

 

3番手のデニス・ベッセマは25秒離れている。マッドクロスで、完全にバラバラだ。

 

パック・ピーテルが今度は前に。

 

パック・ピーテルがカーブで滑って足をつく。この瞬間でフェム・ファンエンペルが前に。

 

サンドボックスものったまま走り切る。

 

パック・ピーテルがペースを上げる。

 

だが、引き離せない。

 

5周目

ラスト周回。パック・ピーテルはバイク交換に。

 

二人共どこで仕掛けるのか?

 

最後のコーナーで先頭を走っておきたい。

 

ここで、パック・ピーテルが前に。

 

これはスプリント勝負となるのか?

 

サンドボックスも乗ったまま二人共クリアー。

 

おっと、ここでフェム・ファンエンペルが仕掛けた!

 

だが、パック・ピーテルは離れない。

 

パック・ピーテルが押しで前にでた。

 

パック・ピーテルがペースを上げる。

 

二人は周回遅れの選手を次々と抜いていく。

 

 

ここで、フェム・ファンエンペルが前に。

 

最終コーナー前に、ダンシングで引き離す。最終コーナー前にクリアーグラスを投げてゴールに。

 

これは決まったか。

 

フェム・ファンエンペルがスプリント。

 

フェム・ファンエンペルが、そのままゴール!

二人の戦いは、最終コーナーまで続いた。二人共最初のコーナーで遅れたのに全く関係ない。特に、パック・ピーテルは落車でチェーンが外れたのに追いついたのだから凄いことだ。

 

リザルト

フェム・ファンエンペルのコメント

レース開始前のフラッシュインタビューで、お腹の調子が悪いと話してましたが、勝利しましたね。

レース中はあまり良い気分ではなかった。胃の調子が100%ではなく、レース中に悪化してしまった。しかし、私はそれを最大限に生かそうとした。脚力は落ちていなかったし、かなり良かった。

本当に素晴らしい雰囲気でした。今シーズンのパックはとても強く、彼女とこうしてデュエルをするのはとても楽しいことです。互角の勝負をしたが、今日は私に軍配が上がった。とても満足しています。

 

 

2位のパック・ピーテルのコメント

チェーンがしばらく外れてました。とにかくビームに飛び乗ろうと決めましたが、少し動けなくなり、チェーンがまた外れました。それには時間がかかってしまった。

前に出たけど、貴重な秒数だった。最後はプレッシャーをかけ続けたかったけど、フェムは最後のパンチでオーバーしてしまった。

 

Rnk Rider Team Competition
points
Time
1
 VAN EMPEL Fem
Pauwels Sauzen – Bingoal 40 0:47:13
2
 PIETERSE Puck
Alpecin – Deceuninck 30 0:02
3
 BETSEMA Denise
Pauwels Sauzen – Bingoal 25 1:37
4
 VAN DER HEIJDEN Inge
777 22 2:26
5
 SCHREIBER Marie
Tormans Cyclo Cross Team 21 2:27
6
 BAKKER Manon
Crelan – Fristads 20 3:39
7
 FERRAND-PRÉVOT Pauline
INEOS Grenadiers 19 4:39
8
 MCGILL Sidney
One Bike 18 4:50
9
 COUZENS Millie
Crelan – Fristads 17 4:53
10
 MOORS Fleur
Pauwels Sauzen – Bingoal 16 5:22
11
 PEETERS Jinse
Proximus – AlphaMotorhomes – Doltcini CT 15 5:50
12
 CRABBÉ Kiona
Crelan – Fristads 14 6:21
13
 BROUWERS Julie
De Ceuster Bonache Cycling Team 13 6:30
14
 WOLFF Imogen
Shibden Hopetech Apex 12 6:37
15
 KUYK-WHITE Taylor
Nice Bikes 11 7:10
16
 TRUYEN Marthe
Crelan – Fristads 10 7:12
17
 CREES Xan
Team Spectra Wiggle p/b Vitus 9 7:15
18
 FERGUSON Cat
  8 7:22
19
 CUETO Sara
Unicaja Banco – Gijon 7
20
 LARKIN Maria
  6
21
 KELLY Siobhan
  5
22
 BONILLO Sara
CX Sueca 4
23
 LALLY Roisin
  3
24
 DOHERTY Aine
  2
25
 MCCLOREY Hannah
  1

 

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男子エリート

ワウト・ファンアールトは「トラックは私に合っている。昨日は路面がぬかるんでいたが、霜が降りて難しくなった。それは解凍が何をするかによって異なる。2人あげるとすれば、それはマイケル・ファントーレンハウトだ。このシクロクロスは彼のためのものだ。そしてトム・ピッドコックも。」

 

トム・ピドコックは「これはホームゲームだと思う。ロンドンではないが、最も近い。そして、私の 1 回のトレーニングラップでのトラック沿いのサポートは素晴らしかった。」

 

この、重いコースはワウト・ファンアールト向きのはず。マチュー・ファンデルプールはAlpecin-Deceuninckのトレーニングキャンプでスペインにおり、不参加。

 

さあ、スタート。

 

トップでフィールドに飛び出したのはマイケル・ファントーレンハウト。ローレンス・スウィークが続く。

 

すぐ、エリ・イーゼルビットがトップに。

 

エリ・イーゼルビットが少し遅れた時に、ローレンス・スウィークが前に。

 

ビドコックが5番手まで上がってきた。

 

ワウト・ファンアールトは、かなり後方だ。10番手当たりか。

 

エリ・イーゼルビット、ローレンス・スウィーク、ピドコックと続く。

 

2周目

まだ、集団だ。ワウト・ファンアールトが7番手に上がっている。

 

マイケル・ファントーレンハウトがトップに。ローレンス・スウィークは少し離れて3位。

 

エリ・イーゼルビットに続いて、ワウト・ファンアールトが2位に。ピドコックが続く。

 

ほとんどの選手がバイク交換に。

 

ワウト・ファンアールトは、どこでエリ・イーゼルビットを抜いてくるか。

 

エリ・イーゼルビットは、かなり背中の痛みが引いているようだ。先頭を譲らない。

 

3周目

男子はばらけない。まだまだ集団だ。

 

ワウト・ファンアールトが滑ってしまって落車しそうに。上手く回転してこけない。

 

しかし、これで順位を落としてしまう。

 

ピドコックが先頭にたった。

 

ローレンス・スウィークがトッブに。トップは目まぐるしく変わる。

 

ローレンス・スウィーク、ピドコック、マイケル・ファントーレンハウトと続く。

 

サンドボックスでも差はつかず。

 

ローレンス・スウィークが2秒ほどリード。

 

ピドコックが再び前に。

 

4周目

ピドコックがペースを上げる。

 

ワウト・ファンアールトが3番手に。

 

ワウト・ファンアールトがマイケル・ファントーレンハウトを抜いて2番手に上がる。

 

さあ、ワウト・ファンアールトがピドコックを捕らえた。

 

みんなバイク交換だ。

 

少しずつ、二人が抜け出してきたか。

 

ピドコックも好調だ。先頭を譲らない。

 

5周目

なんと不運。ワウト・ファンアールトのチェーンにボロキレのようなものが絡んでしまう。

 

ワウト・ファンアールトは、50mほど後戻りしてバイク交換。

 

引っかかったのはマイケル・ファントーレンハウトのスタッフのぼろきれ。すでに謝罪されている。

 

ワウト・ファンアールトは17秒差の7位まで後退。ここから追いつくのは至難の業だ。

 

トップグループのメンバーが変わる。

 

ピドコック、マイケル・ファントーレンハウトと続く。

 

サンドボックスもピドコックがトップ。

 

ワウト・ファンアールトは5秒差まで戻した。

 

みんなもうドロドロだ。

 

6周目

集団は7人に。

 

ローレンス・スウィークがトップにたった。

 

トップを走っていたピドコックは最後尾まで下がっている。何かあったのか。

 

トップはエリ・イーゼルビットに。

 

ワウト・ファンアールトが2番手からアタック!

 

猛烈なスピードで、エリ・イーゼルビットを抜いていく。

 

ワウト・ファンアールトは、スパートをかけ続ける。

 

完全にギアを切り替えている。

 

ワウト・ファンアールトの後ろは、7秒差でローレンス・スウィーク。

 

7周目

10秒引き離してワウト・ファンアールトがラスト周回に。

 

後続のローレンス・スウィークが見えなくなる。

 

ペースが違う。後ろのローレンス・スウィークを14秒引き離す。

 

ワウト・ファンアールトは、復帰2戦目で勝利に向かって単独でゴールに向かう。

 

ピドコックは表彰台をかけて、ラース・ファンデルハールと競っている。

 

ローレンス・スウィークは単独2位。ワールドカップリーダーはキープとなりそうだ。

 

ワウト・ファンアールトは復帰2戦目で勝利!

アクシデントがあったけれども、全く関係なく追いつき、突き放した。17秒離れた時には無理かと思ったけれども、ラスト1周前からのアタックは流石だった。馬力が違うと言った感じか。

 

ワールドカップリーダーのローレンス・スウィークは首位をしっかりとキープだ。

 

リザルト

ワウト・ファンアールトは、チェーンに引っかかったウエスを渡されて首から掛けてインタビューを受ける。表彰式でも掲げていた。いい人だ。

ワウト・ファンアールトのコメント

スタート前は優勝候補と目されていたが、スタートはあまりうまくいきませんでしたね。

当初は、技術的なレベルで悪かった。この感覚をつかむのに30分は必要だった。主に戦い続けなければならなかったし、レースが進むにつれて調子が上がっていった。

レース中盤には、メカニックの雑巾が後輪に入り、20秒程度に広がり、追走を余儀なくされましたね。

いろいろな方法で私を止めようとしたようだが、うまくいかなかった。幸いなことに、私はすぐに何かが詰まっていることに気づいた。

その頃から、ほんの少し体調が良くなってきたんだ。サーキットは最終的に十分にタフであることがわかったので、それでも差を広げて完走することができた。

これで、ワールドカップで通算14勝目です。更に、アイルランド・ワールドカップのクロスで史上初の優勝ですね。

ここでアイルランドのサイクリングファンに会えるのは素晴らしいことだ。とてもいいコースで、今は本当にピュアなシクロクロスになっている。今日は沿道にたくさんの人がいて、本当に素晴らしい体験ができた。それに、アイルランドの地では一度も負けたことがないんだ(笑い)。

 

2位のローレンス・スウィークのコメント

決勝では、解き放たれたファンアールトにただ一人せまりましたね。

いいときもあれば、悪いときもある。決勝では、また良い局面があり、何かを残すことができた。本当に難しいレースだった。スタートからとても滑りやすく、さらに悪化していった。

今日は何人ものライダーがトップで走った。コンスタントに順位が入れ替わったが、その分、レースには緊張感があった。加速した瞬間、私はワウトのホイールの中に入っていなかった。

もっと速く走ることもできなかった。雰囲気は本当に最高です。ここのシクロクロスは生きていると思う。

 

3位のトム・ピドコックのコメント

コースが変だった。前方の集団はかなり大きく、差をつけるようなポイントもなかった。本当に期待していなかったんです。最終ラップでは本当に表彰台を争うことになったんだ。

一時はもっと速く走ろうと思ったんだけど、無理だったね。全クロスを同じペースで走った。それがどこから来たのか、よくわからないんだ。

全力を尽くしたが、今日はこれ以上速く走ることができなかった。トリッキーなクロスだった。

 

Rnk Rider Team Competition
points
Time
1
 VAN AERT Wout
Jumbo-Visma 40 0:59:36
2
 SWEECK Laurens
Crelan – Fristads 30 0:14
3
 PIDCOCK Tom
INEOS Grenadiers 25 0:17
4
 VAN DER HAAR Lars
Baloise Trek Lions 22 0:19
5
 VANTHOURENHOUT Michael
Pauwels Sauzen – Bingoal 21 0:22
6
 ADAMS Jens
Chocovit Cycling Team 20 0:33
7
 ISERBYT Eli
Pauwels Sauzen – Bingoal 19 0:35
8
 RONHAAR Pim
Baloise Trek Lions 18 0:37
9
 VAN KESSEL Corné
Tormans Cyclo Cross Team 17 0:46
10
 MASON Cameron
Trinity Racing Cross 16 0:58
11
 KUHN Kevin
Tormans Cyclo Cross Team 15 1:29
12
 NIEUWENHUIS Joris
Baloise Trek Lions 14 1:42
13
 WYSEURE Joran
Crelan – Fristads 13 1:56
14
 VANDEBOSCH Toon
Alpecin – Deceuninck 12 2:26
15
 AERTS Thijs
Baloise Trek Lions 11 2:52
16
 MEIN Thomas
Hope Factory Racing 10 2:56
17
 VANDEPUTTE Niels
Alpecin – Deceuninck 9 3:00
18
 LOOCKX Lander
Deschacht – Hens – Maes 8 3:03
19
 BAESTAENS Vincent
Spits CX Team 7 3:59
20
 DOCKX Aaron
Crelan – Fristads 6 4:06
21
 YOUNG Jenson
Garden Shed UK – Ribble – Verge Sport 5 4:53
22
 CRISPIN Mickaël
Cross Team Legendre 4 5:44
23
 BARNES Toby
Garden Shed UK – Ribble – Verge Sport 3 5:54
24
 VERBURG Luke
  2 6:03
25
 GODRIE Stan
  1 6:25
26
 HARVEY Dean
    6:54
27
 MOTTIEZ Gilles
Cross Team Legendre   7:20
28
 CHAINEL Steve
Cross Team Legendre   8:23
29
 MOORE Darnell
    8:36

 

 

 

 

 

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