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シクロクロスワールドカップ2022-2023第7戦フルスト マチュー・ファンデルプールのシクロデビューの結果は?

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Photo credit: Tobi NDH on Visualhunt.com
この記事は約18分で読めます。

昨シーズンは14戦目だったフルストが第7戦で登場。

今年は、ようやく観客ありでの大会となる。まあ、今シーズンは全てのコースで観客がいるのでいなかった昨年までが不思議に思える。観客ありは本当にいい。

さあ、この第7戦からマチュー・ファンデルプールが参戦だ。

 

女子ワールドカップの順位 (6ラウンド後)

  1. フェム・ファンエンペル 220ポイント
  2. セイリン・アラマバード 130ポイント
  3. パック・ピーテルス 125ポイント
  4. デニス・ベッセマ 120ポイント
  5. インゲ・ファンデルヘイデン 110ポイント

 

男子ワールドカップの順位 (6ラウンド後)

  1. エリ・イーゼルビット 185ポイント
  2. ローレンス・スウィーク 184ポイント
  3. マイケル・ファントーレンハウト159ポイント
  4. ラース・ファンデルハール 140ポイント
  5. ニルス・ファンデプッテ 107ポイント

 

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第7戦フルスト

コースマップ photo .uci.org/race-hu

 

コースは、要塞が美しい背景を提供するハルスタース市内中心部。

堤防はコースに必要な高低差を提供し、上り坂は厳しく、下り坂での高速性ととテクニックが必要となる。雨で路面状況は更に厳しくなっている。

 

女子エリート

1列目に並ぶライダーは

  1.  フェム・ファンエンペル (Pauwels Sauzen – Bingoal)
  2.  セイリン・アラマバード (Alpecin – Deceuninck)
  3.  パック・ピーテル (Alpecin – Deceuninck)
  4.  デニス・ベッセマ (Pauwels Sauzen – Bingoal)
  5.  インゲ・ファンデルヘイデン (777)
  6.  シリン・ファンアンローイ (Baloise Trek Lions)
  7.  ルシンダ・ブラント (Baloise Trek Lions)
  8.  エレーヌ・クラウゼル (AS Bike Racing)

 

スタートダッシュからパック・ピーテルが先頭に。

 

セイリン・アラマバードが後ろに続く。Alpecin-Deceuninckの二人だ。

 

早くも、フェム・ファンエンペル、セイリン・アラマバード、パック・ピーテルの並びに。4番手はサンヌ・カント。

 

雨で滑ってしまってここが上がれない。シリン・ファンアンローイは6番手。

 

早くも3人の争いとなるのか。

 

パック・ピーテルがリードを築く。

 

セイリン・アラマバードが登りで滑ってしまい遅れ、2番手にフェム・ファンエンペルが上がる。

 

この急こう配でみんな滑ってしまう。

 

パック・ピーテルが追いついて、前に。

 

カメラがセイリン・アラマバードを捕らえていた時に、フェム・ファンエンペルが登りで滑ってしまいパック・ピーテルが前に。

 

2周目

3番手を走るセイリン・アラマバードが登りで苦戦。滑って落車しそうになる。すでに18秒離れている。

 

パック・ピーテルとフェム・ファンエンペルのタイム差は6秒。

 

ルシンダ・ブラントは下りで落車。押して走る。

 

シリン・ファンアンローイがセイリン・アラマバードを抜いて3位に。

 

トップ二人はバイク交換。

 

3周目

トップ二人の差は6秒と変わらず。

 

かなりフェム・ファンエンペルが詰めてきた。

 

3位争いはバイク交換で順位が変わる展開。

 

フェム・ファンエンペルが凄まじい下りのライン取りでパック・ピーテルに追いついた。

 

ここでフェム・ファンエンペルが前に出る。

 

セイリン・アラマバードが滑って上がれない。ここで、シリン・ファンアンローイが前に出た。

 

フェム・ファンエンペル先頭で下りに。

 

しかし、なんとフェム・ファンエンペルが落車。

 

 

しかも、ハンドルが曲がってしまい停車して治す事態に。

 

さらに、マシントラブル。走りだしたけど、重いギアしか入らず万事休す。

 

4周目

パック・ピーテルは着々とリードを広げていく。

 

44秒とリードを広げたパック・ピーテル。

 

フェム・ファンエンペルは41秒に縮める。

 

今度は先頭を走るパック・ピーテルが下りで落車。ここはかなりのライダーが落車している箇所。

 

5周目

セイリン・アラマバードは、ここでは3回くらい滑っている。

 

フェム・ファンエンペルは、またも落車。今日はついてない。

 

パック・ピーテルは、第6戦のオーベレルエイセに続いて2連勝となった。ライバルのフェム・ファンエンペルを連破した。厳しいコースほど実力を発揮する選手だ。

 

ワールドカップリーダーのフェム・ファンエンペルは落車が痛かった。更にマシントラブルで停車しては、どうしようもない。

 

やはり、3位には20代トリオのシリン・ファンアンローイが入ってきた。この3人の表彰台が今シーズンは続きそうだ。

 

リザルト

パック・ピーテルのコメント

すべての登りでとても大変で、その部分ではフェムの方が強いと感じた。非常に速くスタートし、すぐにギャップができた。その後、フェムはそれを閉じた。

だけど、彼女は下りで転倒した。彼女のディレイラーがクラッシュモードになり、バイクが壊れたと思います。その時にフリーリードを得たので、そこから多くのプレッシャーをかけ続けなければならなかった。この、結果に非常に満足しています。

 

2位のフェム・ファンエンペルのコメント

私だけが窮地に立たされました。ハンドルバーが曲がっていて、バイクがクラッシュモードになりました。その後、ゾーンまで長い道のりを歩かなければなりませんでした。

クラッシュ後に可能な最高の2位を争った。2位には満足しています。ワールドカップでもポイントを獲得できて良かった。

 

3位のシリン・ファンアンローイのコメント

土曜日に腕を強く打って転んでしまった。このコースは大好きなのですが、始めるかどうか迷っていました。あと、クロスのときにハンドルがうまく握れなかったんですが、それでもうれしいですね。何しろ、ここで乗るのが楽しいのです。とてもタフでした。

スタートでやや出遅れましたが、それでも最終的には3位まで順位を上げてますね。

予想以上にうまくいった。スタート前は10位以内に入りたいと考えていた。だから、これは予想外でした。

大きな差となるかと思っていたけど、それほど大きな差はない。泥のため、タフでテクニカルなコースになった。今日も本物のパックショーでした。彼女はこのコースを飛び越えた。

Rnk Rider Team Competition
points
Time
1
 PIETERSE Puck
Alpecin – Deceuninck 40 0:46:31
2
 VAN EMPEL Fem
Pauwels Sauzen – Bingoal 30 0:42
3
 VAN ANROOIJ Shirin
Baloise Trek Lions 25 1:47
4
 ALVARADO Ceylin del Carmen
Alpecin – Deceuninck 22 2:06
5
 BRAND Lucinda
Baloise Trek Lions 21 2:12
6
 NORBERT RIBEROLLE Marion
Crelan – Fristads 20 2:32
7
 CLAUZEL Hélène
AS Bike Racing 19 3:01
8
 VAN DER HEIJDEN Inge
777 18 3:09
9
 BURQUIER Line
  17 3:14
10
 VAN ALPHEN Aniek
777 16 3:33
11
 SCHREIBER Marie
Tormans Cyclo Cross Team 15 3:49
12
 BETSEMA Denise
Pauwels Sauzen – Bingoal 14 3:55
13
 CLAUZEL Perrine
AS Bike Racing 13 4:30
14
 CANT Sanne
Crelan – Fristads 12 4:44
15
 BENTVELD Leonie
Pauwels Sauzen – Bingoal 11 4:46
16
 BAKKER Manon
Crelan – Fristads 10 5:02
17
 FOUQUENET Amandine
  9 5:35
18
 VERDONSCHOT Laura
De Ceuster Bonache Cycling Team 8 5:58
19
 MORICHON Anais
  7 6:08
20
 KAY Anna
777 6 6:21
21
 MCGILL Sidney
  5 6:27
22
 FRANCK Alicia
Proximus – AlphaMotorhomes – Doltcini CT 4 ,,
23
 MOLENGRAAF Lauren
  3 6:54
24
 GONZALEZ Lucia
Nesta – MMR CX Team 2 7:15
25
 COUZENS Millie
Crelan – Fristads 1 7:22
26
 JEŘÁBKOVÁ Barbora
Brilon Racing Team MB   7:30
27
 CORVI Valentina
    7:41
28
 VERHOEVEN Suzanne
De Ceuster Bonache Cycling Team   8:46
29
 PEETERS Jinse
Proximus – AlphaMotorhomes – Doltcini CT  
30
 BULLERI Alessia
Cycling Cafè Racing Team  

 

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男子エリート

マチュー・ファンデルプールは、4列目スタート。スタート前インタビューでは

「とりあえず悪くはないが、どうせバカなミスをする。クロスバイクに乗るのは4回目で、このようなコンディションは初めてだ。いつものことだが、楽しみだ。このような状況でここフルストに来るのは初めてだしね。昨年ほとんどクロスをしなかったので久しぶりのような気がする。前線で勝負したい。」

 

トム・ピドコックは2列目スタート。

 

男子の1列目のライダーは

  1.  エリ・イーゼルビット (Pauwels Sauzen – Bingoal)
  2.  ローレンス・スウィーク (Crelan – Fristads)
  3.  マイケル・ファントーレンハウト (Pauwels Sauzen – Bingoal)
  4.  ラース・ファンデルハール (Baloise Trek Lions)
  5.  ニルス・ファンデプッテ (Alpecin – Deceuninck)
  6.  トーン・ファンデボッシュ (Alpecin – Deceuninck)
  7.  ダーン・ソエテ (Deschacht – Hens – Maes)
  8. アダムス・イェンス(Chocovit Cycling Team)

 

ファーストカーブまでのトップはオランダチャンピオンジャージのマイケル・ファントーレンハウト。

 

マイケル・ファントーレンハウトにローレンス・スウィークが続く。

 

マイケル・ファントーレンハウトは好調だ。

 

3番手にはエリ・イーゼルビットがついている。

 

トム・ピドコックは少し後ろだ。

 

あっと言う間に、マチュー・ファンデルプールが4番手に上がってきた。

 

3番手のエリ・イーゼルビットをマチュー・ファンデルプールが捕らえそうだ。

 

マチュー・ファンデルプールが3番手に。

 

直線で、エリ・イーゼルビットを抜いてマチュー・ファンデルプールが2番手に。

 

ここで一瞬、マチュー・ファンデルプールがトップに立つ。

 

トム・ピドコックは6番手。

 

ラース・ファンデルハールにマチュー・ファンデルプールが続く。

 

マチュー・ファンデルプールは2番手キープだ。

 

下りで、マチュー・ファンデルプールが前に出ようとするが失敗。

 

ラース・ファンデルハールはトップを譲らない。

 

マチュー・ファンデルプールがトップに立った時に、落車。一回転しそうになった。

 

マチュー・ファンデルプールが、またも滑ってしまい順位を落とす。

 

2周目

トム・ピドコックが4番手に。5番手がローレンス・スウィーク。マチュー・ファンデルプールは6番手。

 

トップはラース・ファンデルハールのまま。

 

トム・ピドコックが、ここでラース・ファンデルハールを捕らえた。

 

さらに、直線でトム・ピドコックがトップに。

 

下りで、マイケル・ファントーレンハウトが落車。

 

トム・ピドコックはトップを快走。

 

2番手はローレンス・スウィーク。下りで落車しそうになっていた。

 

トム・ピドコックはトップを走り続ける。

 

3周目

少し、後ろと離れたか。

 

17秒差で、マチュー・ファンデルプールが通過。

 

トップは、ローレンス・スウィークに。

 

ローレンス・スウィークとトム・ピドコックがトップを走る。

 

マチュー・ファンデルプールが3番手に上がってきた。

 

4周目

トム・ピドコック、ローレンス・スウィーク、マチュー・ファンデルプールと続く。マチューは暑くなったのかグローブを投げる。

 

トム・ピドコックはガンガン前を走る。

 

ここでマチュー・ファンデルプールがローレンス・スウィークを抜く。

 

エリ・イーゼルビットが滑ってしまい抜かれてしまう。

 

エリ・イーゼルビットはまたも落車。

 

マチュー・ファンデルプールがトム・ピドコックに迫る。

 

おっと、ピドコックが登りで滑ってしまう。ここでマチュー・ファンデルプールが前に。

 

マイケル・ファントーレンハウトが同じ個所で落車。

 

マチュー・ファンデルプールがペースを上げて、ピドコックをちぎりにかかる。

 

マチュー・ファンデルプールがトップで走る。

 

5周目

マチュー・ファンデルプールが5秒のリード。

 

マチューは5秒差でリードしたまま。

 

わずかに、ピドコックと開いてきたか。

 

ピドコックはどこかで差をつめないといけない。

 

4番手を走るラース・ファンデルハールが下りで落車。

 

マチューはリードを10秒に広げた。

 

6周目

マチューは11秒のリードとなる。

 

ピドコックはバイク交換。

 

すでに4戦目のピドコックだけど、昨日の疲れがあるのか。

 

この厳しいコースはマチュー・ファンデルプール向けだったようだ。

 

おっと、マチューが滑って落車。

 

3番手はローレンス・スウィーク。エリ・イーゼルビットをリードしており、今日でワールドカップリーダーになりそうだ。

 

7周目

ピドコックと12秒と離れた。

 

マチューはバイク交換。

 

なんと、トム・ピドコックが下りでフェンスに激突。

 

ホイールが曲がってしまった。

 

ピドコックは諦めずに走るが~。

 

ピドコックは、ヨリス・ニューウェンハイスにも抜かれていく。

 

ついに、トム・ピドコックはリタイヤ。フェンスをまたいだ。落車した箇所が悪かった。すでにバイクピットを過ぎており、走り続けても無理と判断したようだ。

 

マチューは同じ場所で落車しそうに。

 

マチュー・ファンデルプールは今シーズンの初クロスで優勝という快挙。調子は万全のようだ。この勝利は世界選手権以来で、約2年振りの勝利となる。

 

ローレンス・スウィークが2位に入り、3位まで順位をあげたエリ・イーゼルビットを抜いてワールドカップリーダーとなった。

 

リザルト

マチュー・ファンデルプールのコメント

これはかなりいい気分だ。フィールドで勝つには時間がかかった。昨年はよくなかった。1.5レースしか走っていないので、シーズン全体でもないのですが…。だから、フルストでこのクロスに向けていい準備ができたんだ。

フォームにはとても満足している。技術的なことでは、たくさんミスをしたが、それも普通のことだと思っている。

長い間、クロスから遠ざかっていたが、戻ってこれてうれしい。トップレベルになるには、まだまだ課題がある。でも、本当に今日だけが幸せだ。

もっとクロスが必要だ。スペインでいい準備ができたので、調子はとてもいい。特定なクロストレーニングもまだ必要で、あとはクリスマスの時期に体調を整えたいと思っている。

 

2位のローレンス・スウィークのコメント

ジャージが取れてよかった。ワールドカップも半分が過ぎた。今後数週間は必ずトップを守り、総合優勝を目指す。先週末は首位に立つチャンスもあったが、細かいところでの勝負だ。今、そのジャージを持って、後半に臨むのはいいことだ。

また、この先何年、このジャージを手にするチャンスがあるかは分からないので、絶対に狙っていきたいですね。今シーズンは2つのクラスにフォーカスしており、現在その両方でリーダーになっている。だから、結構うまくいっているんですよ。

現在、スーパープレスティージュでもリーダーですね。

両方獲れるのは嬉しいけど、1つでも十分嬉しい。

 

3位のエリ・イーゼルビットのコメント

最後のラウンドはとても良かった。これからさらに向上していければと思う。ローレンスは強いシーズンを送っているので、最後の一本まで戦いは続くと思っている。

1周目にマチューに抜かれたときは、1分くらい離れて走ってくるんじゃないかと思った。それでも結局22秒差でゴールした。彼があまり遠くまで乗らなかったのは、我々にとって良いことだ。

Rnk Rider Team Competition
points
Time
1
 VAN DER POEL Mathieu
Alpecin – Deceuninck 40 0:57:09
2
 SWEECK Laurens
Crelan – Fristads 30 0:15
3
 ISERBYT Eli
Pauwels Sauzen – Bingoal 25 0:22
4
 VAN DER HAAR Lars
Baloise Trek Lions 22 0:30
5
 NIEUWENHUIS Joris
Baloise Trek Lions 21 0:49
6
 VANTHOURENHOUT Michael
Pauwels Sauzen – Bingoal 20 1:31
7
 ORTS Felipe
Burgos-BH 19 1:44
8
 ADAMS Jens
Chocovit Cycling Team 18 1:50
9
 VANDEBOSCH Toon
Alpecin – Deceuninck 17 2:11
10
 KUHN Kevin
Tormans Cyclo Cross Team 16 2:18
11
 VANDEPUTTE Niels
Alpecin – Deceuninck 15 2:28
12
 VERSTRYNGE Emiel
Crelan – Fristads 14 2:43
13
 HENDRIKX Mees
Crelan – Fristads 13 2:53
14
 BAESTAENS Vincent
Spits CX Team 12 3:07
15
 BOROŠ Michael
Elkov – Kasper 11 3:11
16
 DEL GROSSO Tibor
  10 3:16
17
 MEEUSSEN Witse
Pauwels Sauzen – Bingoal 9 3:23
18
 VAN KESSEL Corné
Tormans Cyclo Cross Team 8 3:51
19
 MENUT David
AS Bike Racing 7 3:59
20
 SUAREZ Kevin
Nesta – MMR CX Team 6 4:23
21
 RÜEGG Timon
Cross Team Legendre 5 4:25
22
 GODRIE Stan
  4 4:35
23
 SOETE Daan
Deschacht – Hens – Maes 3 4:41
24
 AERTS Thijs
Baloise Trek Lions 2 4:53
25
 LOOCKX Lander
Deschacht – Hens – Maes 1 4:57
26
 MEISEN Marcel
    4:58
27
 CRISPIN Mickaël
Cross Team Legendre   5:06
28
 BOMMENEL Nathan
AS Bike Racing   5:11
29
 CASTILLE Noé
Cross Team Legendre   5:14
30
 VERBURG Luk
    5:37

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