ASOのレースディレクターのChristian Prudhommeもツール・ド・フランスではパワーメーターを使用させないと言っています。そしてUCIのDavid Lappartient会長も賛同の意見。
引退して、少しマッチョになって自転車に乗りまくっているアルベルト・コンタドールがパワーメーターについて物申してます。
パワーメーターについての意見
選手の間でも意見のわかれるパワーメーターのレースでの使用。
ゲラント・トーマス
チーム・スカイのゲラント・トーマスはなくてもいいじゃん。と言ってます。
パワーメーターがなくても、スカイの強さはそれだけじゃないから関係ないとか。
まあ、実際アシストのメンツにしても凄すぎますからね。ただ、登りなどでパワー管理されないならば、アタックがかかりやすくなるかも。
バルベルデ
世界チャンピオンになった、バルベルデもレースが少し面白くなるかもしれないね。やってみたらいいんじゃないのと言ってます。
ランス・アームストロング
引退してもお騒がせおじさんのアームストングは、全部オープンにすればいいと言ってます。
完全にオープンにして、もっと情報をみんなにわかるようにすればいいんだ。
とも。
逆にそのほうが、見ているほうも面白くなるから私は賛成ですね。
逃げが決まった平地のレースなんか、先頭交代だけ見てるのもつまらないですからね。レースを走っているサガンでさえ、動かないレースは見ていてつまらないだろ、と言ってるくらいですから。
今何キロで走っていて、何ワットで逃げグループは進んでいるのか、追走グループは何ワットで追いかけているのかとか、リアルタイムに画面でわかれば見ているほうも、もっと面白くなるはずです。
私的には、アームストログおじさんの意見に賛成です。
アルベルト・コンタドール
コンタドールは2010年のクレンブテロール陽性検査で失格となる前はグランツールを支配していた選手だった。2013年に彼が出場停止から戻った時には、大きく自転車の世界は様変わりしていた。
大きな予算、わずかな利益、それしてパワーメーターの数字によって走るクリス・フルームのチーム・スカイ。必要意外は決して力を発揮しないレース運び。
コンタドールはインタビューで、
「私たちは、攻撃、勇気を持ってサイクリングを取り戻す方法を模索していると思う。パワーメーターは、レベルを上げるための基本的な機械であり、トレーニングにはとても重要です。」
そして禁止については
ショーのために良いでしょう。それはサイクリストの本能を鋭くするだろう。一般の人にはコントロールできるレベルがどれほど高いかわからないので、理解が難しいかもしれません。パワーメーターはレースを著しく制限しています。
「チーム・スカイを破ることは可能だ。でもそれは難しいことだけどね。仮にパワーメーターの禁止が出ても、予算が最も高いチームだからね。」
つまり、パワーメーターがなくてもメンバーが揃っているチーム・スカイに勝つのは容易ではないということなのでしょうね。
2019年のツールはフルームが取るだろうと予測
ツール・ド・フランス 各部門賞
総合優勝 | 山岳賞 | ポイント賞 | 新人賞 | |
2012 | ブラッドリー・ウィギンス | トマ・ヴォクレール | ペーター・サガン | ティジェイ・ヴァン・ガーデレン |
2013 | クリス・フルーム | ナイロ・キンタナ | ペーター・サガン(2) | ナイロ・キンタナ |
2014 | ヴィンチェンツォ・ニバリ | ラファウ・マイカ | ペーター・サガン(3) | ティボー・ピノ |
2015 | クリス・フルーム(2) | クリス・フルーム | ペーター・サガン(4) | ナイロ・キンタナ(2) |
2016 | クリス・フルーム(3) | ラファウ・マイカ(2) | ペーター・サガン(5) | アダム・イェーツ |
2017 | クリス・フルーム(4) | ワレン・バルギル | マイケル・マシューズ | サイモン・イェーツ |
2018 | ゲラント・トーマス | ジュリアン・アラフィリップ | ペーター・サガン(6) | ピエール・ラトゥール |
2012年から、フルームが骨折でリタイヤした2014年をのぞけばチーム・スカイがすべてのグランドツアーの半分を獲得しています。ツール・ド・フランスについては2014年意外はブラットリー・ウィギンズからフルーム、トーマスと続いています。
ゲラント・トーマスとフルームが2019年のツール・ド・フランスで一緒に走るようになった場合にコンタドールは
私はフルームが5回目のタイトル獲得に捧げると確信しています。
と、予測しています。
ゲラント・トーマスもツール・ド・フランスへの出場を希望しており、二人の折り合いはどうなるのか見ものです。
スペインの次代を担う選手について
スペインの自転車ファンは、昨シーズンのコンタドールの引退以来、久々に興奮しています。
今年は、ブエルタ・ア・エスパーニャで第2位となったエンリク・マス(クイックステップ)がいちやく脚光をあびました。
体幹トレーニングしてるエンリク・マス
Core training! 2019 está a la vuelta de la esquina / 2019 is just around the corner. pic.twitter.com/Q1EwVaqgtu
— Enric Mas Nicolau (@EnricMasNicolau) 2018年11月6日
しかし、彼らを次のコンタドールやインデューラインと呼ばないでほしいとコンタドールはいいます。
「もし彼らが多くの注目を得るならば、それは、二人が素晴らしい可能性を持ったライダーだからさ。」
とContadorは語った。
「しかし、ファンが思う以上に、彼らは明らかに才能を持っている。
スペインのファンが興奮する理由は沢山あるけれども、彼らが新しいコンタドールではなく、毎年パフォーマンスを示して、彼ら自身が楽しまなければいけません」
引退後のコンタドールは、ユーロスポーツの解説者およびツール・ド・フランスの大使として自転車にかかわっています。彼は定期的に乗り続けており体力を維持。
しかし、38歳で世界選手権を取った同胞のアレハンドロ・バルベルデよりも2歳若く自転車を離れたことについての後悔はないとも語っています。
「私が達成したすべてのものは、レース時よりも今のほうが価値があると思う。今ではすべての勝利について考えて、あとから考えると、それがいかに難しいかを痛感するよ。
引退せずに、別の目標を試していたら何が起こっていただろうか。
後悔することはもう間に合わない。私がプロであった頃は100%だった。今私はとてもシンプルなものを楽しんでいるんだ。」
コンタドールは、各地で自転車に乗っているようです。楽しんでますね!
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