ブエルタでリチャル・カラパスのアシストに徹しているクリス・フルーム。
第13ステージの個人タイムトライヤルでは、沿道のファンと会話をしながら上がっていた。
ブエルタの第3週に入ってきて、フルームは足が回ってきたと証言している。
フルームはその理由について語っている。
レースでしか強くならない
“My legs are coming round”
Chris Froome reflects on how he’s feeling two weeks into #LaVuelta20
You can see highlights from Stage 14 on @ITV4 at 10:30pm tonight pic.twitter.com/hswzf5obku
— ITV Cycling (@itvcycling) November 4, 2020
フルームは、ブエルタの第1週では苦労していたが、2周目に入り調子が上がってきていると言う。カラパスにとっては貴重なアシストとなっている。
フルームはインタビューで
2週間のレースを終えて、足が回転してきてているのは驚くべき感覚だ。これこそが、私に欠けていたものだ。
本当にやる気のある人たちと一緒にトレーニングをしない限り、トレーニングではそれを再現することはできない。
ここにいるのは本当に楽しいし、将来のために通常のレベルに戻るためには非常に有益だ。
ロックダウン中のフルームの様子は何度も記事にしてきたし、順調にトレーニングは出来ていたはずだ。
だが、トレーニングは一人だし、キャンプなどでも強度を上げるには限界がある。
特に何週間も続けてレース強度で走るには、実際のレースしか経験することが出来ないということだ。
これについては、ダン・マーティンも同じことを言っている。
回復の過程で自分を疑ったことがあるかどうかについて、フルームは次のように語った。
自分自身を疑うのは自分の性分ではないが、可能かどうかは確かに疑問だったし、明らかにまだそこには到達していないので、まだ長い道のりがある。
そこに到達するためにハードヤードを続けていくつもりだ。
第13ステージの個人TTは足を温存
フルームは、インスタグラムで
今日のTTをプッシュするのは楽しかったけど、残りの週のことを考えるとね。マドリッドが近づいてきた…。カラパスのマイヨロホのために全力を尽くす。
上記の訳の “ALL IN FOR RED”の略について、まめさんからコメントを頂きました。以下のような訳が正しいようですね。
「(カラパスの)マイヨロホ(RED)のために全力を尽くす(そのため個人の成績を狙うことは無い)」が正しい訳だと思います。
フルームは、カラパスをアシストするために足を温存することを望んでいたため、第13ステージのタイムトライヤルを流していたということだ。
上のインスタグラムの3枚目の写真で、パワーデーターを公開している。TSS68となっているので、やはりかなり手を抜いて走っていたようだ。(足かな)
第14ステージでは、前にディラン・ファンバーレが逃げているにもかかわらず、先頭付近にフルームがいた。
何故、前にチームメイトがいるのに先頭付近にいるのか不思議だったけど、足があるからこそ前に位置することも出来る。
フルームは、残りのステージでカラパスのアシストしながら、自身の回復のためにもステージを積み重ねていくだろう。
コメント
ごめんなさい、随分前の記事ですが気になったので
“ALL IN FOR RED”は「(カラパスの)マイヨロホ(RED)のために全力を尽くす(そのため個人の成績を狙うことは無い)」が正しい訳だと思います。
まめさん、コメントありがとうございます!
私は、ALL IN FOR REDの訳がわかんなかったです。なるほど~。そういう意味だったのですね。
記事を修正しておきました。また教えて下さい<(_ _)>