Ceramic Speedと言えば、高効率なビックプーリーやUFOドリップ。そして、CeramicSpeed DRIVENの開発などが有名。
CeramicSpeedは、新しいチェーンの開発も進めており、特許を取得している。
従来の自転車チェーンに見られるピンとブッシングの代わりに、3つの「ロッカー ピン」を利用する。
これらは文字通り互いに揺れ動き、チェーンのアーティキュレーションに必要なピボット ジョイントを生成し、可能な限り抵抗を抑えることを目的としている。
ロッカー ジョイント ローラー チェーン
従来のローラーチェーン構造と違うのは、リンクが3つの部品で出来ていること。
ローラー チェーンは、これらの滑り面 (ピン外面からローラー内面、ローラー外面から内プレート内面)のおかげで望ましくない摩擦を生成しいる。
摩擦の増加は、システム内の抗力の増加に相当し、前方推進力に使われる貴重なワットの損失につながる。
CeramicSpeedロッカー ジョイントローラー チェーンは、これらの滑り面のほとんどを取り除き、摩擦損失の少ない自転車用チェーンを作成する。
従来のローラーチェーンの構造については、以下の記事を参考までに。
リンク間にロッカー ジョイントを使用するチェーンは新しいものではない。
特に自動車産業において、高負荷の産業用途で広く使用されており、自転車での使用は、最新の自転車ドライブトレインの要件を満たさないという事実のために使われていない。
ロッカー ジョイント ローラー ピンの設計は、「コネクティングピン アセンブリ」と呼ばれる配置で、「フローティング」センター ピン ( 6 ) をローラー ( 22 ) で挟む 2 つのロッカー ピン ( 7 & 8 ) の使用を中心にしている。
ロッカー ピンのサーフェス アークの半径によって、隣接するリンク間の最大関節角度が決まる。ただ、設計には何種類かがあり、これだけで実現する訳ではない。
CeramicSpeedのロッカー ジョイント ローラー チェーンが、オフロードを走るバイクに搭載される可能性はほとんどない。
ロッカーピンとセンターピンの間のスペースに破片が入ると、リンクの関節運動が制限され、チェーンが一貫して動作しなくなる可能性があるからだ。
提案されている低摩擦のメリットが実を結ぶのを見るには、非常にきれいな道路状況が必要になる。
CeramicSpeedの開発者は、特許に関してコメントを回答している。
「研究開発チームは、ドライブトレインの効率と耐久性の現状を打破する可能性のあるさまざまなコンセプトをテストし続けている。
私たちは、手作りのハイブリッド セラミック ベアリングを搭載した一連の UFO 製品とセラミックスピード コンポーネントが、ライディングの努力を最大限に活用したいと考えているすべてのライダーにとって、現在利用できる最高のソリューションであると確信している。」
と述べており、考えうる最高のドライブトレインの開発を続けていくことを明言している。チェーンの構造とドライブトレインが変わる未来が待っているかもしれない。
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