タデイ・ポガチャルは、今シーズン出場するレースのほとんどで圧倒的な走りを披露した。
ヨナス・ヴィンゲゴーでも、調子が悪ければ全く歯が立たないほどにツール・ド・フランスでも差がついてしまった。
誰もタデイ・ポガチャルをドロップできないという声が、ファンや評論家の間で定着しつつある。
しかし、この広がる「ポガチャルはドロップ不可能説」に対し、2018 ツール・ド・フランス覇者であるゲラント・トーマスが、彼らしいユーモアで陽気な反論を披露した。
一度だけドロップしたんだ
Is this how Pogacar won Worlds so convincingly? 🤔 pic.twitter.com/P7ZGSAJmJP
— Watts Occurring (@Watts_Occurring) October 1, 2025
ゲラント・トーマスは、自身のポッドキャスト『Watts Occurring』で、長年の相棒であるルーク・ロウとともに、「タデイ・ポガチャル・ドロップ不可能説」について語っている。
一度だけ、俺は彼をドロップしたんだよ。2022年のグラノン峠だ。ヨナス・ヴィンゲゴーがステージ優勝した時だ。
確かに、ヨナス・ヴィンゲゴーがアタックした時に、タデイ・ポガチャルの後ろについていたゲラント・トーマスが加速。タデイ・ポガチャルはついてこれなかった。
この自虐的でありながら、ちょっとしたプライドが滲むジョークに、ルーク・ロウも大笑い。
すぐに「これはトーマスのInstagramのプロフィールに書くべきだ」とからかい、トーマスも「ツール・ウィナーのすぐ下にね」と切り返している。
トーマス自身も、
「彼がやっていることは本当に信じられない、驚異的だ。私たちは今、偉大さを目の当たりにしている。間違いなく、彼のキャリアが終わる頃には、史上最高の選手になっているだろう。
彼がやっていることは本当にクレイジーなんだ。敬意を払う必要がある。」
そしてルーク・ロウも、ポガチャル選手の走りを「彼を見ている時、ただ受け止めればいい。これは我々の世代のメッシ、タイガー・ウッズ、マイケル・ジョーダン・モーメントなんだ。」と表現している。
タデイ・ポガチャルがドロップされたのは、2025 ツール・ド・フランスの最終日にもあった。タデイ・ポガチャルが強烈に引いていた時に、背後からワウト・ファンアールトがアタック。この時にはタデイ・ポガチャルもドロップしてしまった。
それほど、タデイ・ポガチャルがドロップすることは少ないのだ。
ただ、今年のツール・ド・フランスではタデイ・ポガチャルでも膝を痛めており、リタイヤの可能性もあったことも覚えておかないといけない。彼も人間なのだ。
コメント
キガリのTTでレムコにやられた時も、2023年ツール2回目のTTでビンゲゴーにやられた時と同じ表情をしていたと思います。
タデイ・ポガチャルでも、コンデション調整、また普通に体調の悪い時もあるので仕方ないですね。