Astana Pro Teamのスタッフとライダーは、1月と2月の給料を貰っていない。
Astana Pro Teamは、2007年にカザフスタンの国家プロジェクトとして始まったチーム。
国営企業を統括するファンド「サムルーク・カズィナ」(カザフスタンの国営郵便、鉄道、石油およびガス会社の共同所有者)をメインスポンサーに、政府からの資金によって運営されている。
これで3度目
1回目のアスタナの給料未払い問題は2009年。世界的な不況のあおりを受けてスポンサー企業からの資金の支払いが滞った。
そのためにチームはスポンサー名が薄く印刷されたジャージを着てジロ・デ・イタリアに出場した。結果的には6月に選手の給与の保証金がUCIに支払われたためにプロツアーライセンスの取り消しは免れている。
2回目は2018年。選手の給料未払いが起こり、既存のチーム資金を切り崩してなんとか乗り切った。この時にも政府からの資金調達が滞っており、GMのアレクサンドル・ヴィノクロフが奔走して必要な資金をリリースすることに成功して解決している。
今回は3回目の給料未払いとなる。チームのGMアレクサンドル・ヴィノクロフは、政府の公的機関が後援しているため、資金承認の行政処理が遅いために支払いが遅れることもあると報じている。
今週以降、問題は解決されると言われている。
ヴィノクロフは、3月20日までレース撤退の決定にはコロナウイルスの発生によるもので、チームの財政状況が影響した為ではないと付け加えた。
ただ、給料以外にも、フライト、レースでの宿泊など遅れてはならないコストもあり、資金調達の遅れはチームにとっては大問題。レース活動が続けられなくなりますからね。
今後このような問題の起こらないように考えなくてはいけないのではないかな。予算承認とか毎年の事だし、遅れるとか普通の会社ではありえないことですしね。
無事に問題が解決されることを願っておきましょう。
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