Astana – Premier Techの若きエースになろうとしているアレクサンドル・ウラソフは、その山岳の強さからイネオスに狙われている。
この頃には、まだチームのスポンサー問題が片付いていなかったので途中契約解除をして移籍かとも思われた。
だが、チームはカナダのグローバル企業「プレミアテック」をタイトルスボンサーとして昇格させてチーム存続の危機を乗り越えている。
スポンサーの目途がつき、予算が確保できるならば、アレクサンドル・ウラソフを手放したくないのは当たり前だろう。
チームの柱として期待
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アスタナは、すでにエースだったミゲル・アンヘルロペスをモビスターに移籍させており、伸び盛りであるアレクサンドル・ウラソフを失いたくないと思っている。
チームのポイントゲッターである、ヤコブ・フルサンも36歳となっており、いつまでも活躍出来るとは限らない。
チームのGMである、アレクサンドル・ヴィノクロフは、ブエルタの前にアレクサンドル・ウラソフに、来シーズンはチームで重要な役割を果たすだろうと話している。
アレクサンドル・ウラソフの活躍は言うまでもない。
2018年ベイビー・ジロ総合優勝で注目をあつめ、2020年アスタナ入り。2020年の成績を見てみると。
ロックダウン明けのモンヴァントゥで優勝し、イル・ロンバルディアでは、ヤコブ・フルサンを献身的にアシストして3位。
ジロ・デ・イタリアでは、胃腸の不調のためにリタイヤしてしまう。
ブエルタでは、序盤遅れてスタートしたが、尻上がりに調子をあげて最後は総合11位で終えている。途中の山岳ステージでも、何度もアタックをかけて上位でゴールしており、体調が万全ならば更に上位も狙えたはずだ。
凄いのは、リタイヤしたジロ以外のステージレースで全て5位以内でフニッシュしていること。これだけの成績を上げられる選手は中々いない。
チームでは、移籍が噂されていたイサギレ兄弟に、アレクセイ・ルチェンコ、ルイスレオン・サンチェスも残留した。
山岳でのアシストは健在であり、アスタナが再生するためにも、アレクサンドル・ウラソフは必要なのだ。
2021年シーズン、グランツールの表彰台を狙うアレクサンドル・ウラソフの走りに期待したい。
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