ジロ・デ・イタリア第8ステージで逃げきり勝利したアレックス・ダウセット(Israel Start-Up Nation )32歳。
アレックス・ダウセットは12月12日にアワーレコード挑戦を発表した。ダウセットも元アワーレコード保持者。
風洞実験でバイクとウェアをテスト
アレックス・ダウセットがアワーレコード新記録を作ったのは、2015年と5年も前のこと。当時28歳で最も強かったと思われる時期だ。
2014.9.18 | イェンス・フォイクト | トレック ファクトリーレーシング 51.110km |
2014.10.30 | マティアス・ブランドレ | イアム サイクリング 51.852km |
2015.1.31 | ジャック・ボブリッジ | チーム バジェットフォークリフツ 51.3km |
2015.2.8 | ローハン・デニス | BMCレーシングチーム 52.491km |
2015.2.25 | トーマス・デッケル | 当時所属なし 52.221km |
2015.3.14 | グスタフ・ラーション | クルトエナジー プロサイクリング50.016km |
2015.5.2 | アレックス・ダウセット | モビスター チーム 52.937km |
2015.6.7 | ブラッドリー・ウィギンス | チーム ウィギンス 54.526km |
2018.10.4 |
ミッケル・ビョーグ | Hagen Berman Axeon 53.730km |
2019.4.16 |
ヴィクトール・カンペナールツ |
Lotto Soudal 55.089km |
ヴィクトール・カンペナールツの55.089kmの記録はかなり周到な準備をして達成されている。
特に大きいのは、アグアスカリエンテスのヴェロドロームの標高1,887mで達成されていること。
アレックス・ダウセットが挑戦するマンチェスターはわずか38mの標高。全く高地のメリットはない。
12月ということで、屋内とはいえ気温も低いのではないだろうか? 気温もパフォーマンスを出す上で重要な問題だけど。
アレックス・ダウセットはチャレンジに関して
1つ目は、バーが非常に高く設定されているが、彼(カンペナーツ)が人生を非常に困難にしたにもかかわらず、それは可能性の範囲外ではないので、私はレコードを取得したいということだ。
第二に、それは個人的な思い。前回は記録を取得したが、タンクにかなりの量が残っていることに気付いたので、非常にフラストレーションがたまった。
すべての作業を投入して、80%のライドを実現することはイライラするので、自分に何ができるのか見てみたい。
前回は52km/h。今回は55km/hを維持しないといけない。相当ハードルは高いと言わざるを得ない。
バイクはFactorか? トラック専用バイクか?
風洞実験でテストされたのはFactor SLiCK。チームが使用するバイクだ。
実は、アレックス・ダウセットはヨーロッパ選手権個人タイムトライヤルではSpecialized S-Works Shiv TTを黒塗りして使っていた。
今回はチームのサポートも受けているのでFactor SLiCKを使用するかもしれない。トラック専用のバイクを使うだろうが、まだ完成していない。
アレックス・ダウセットは2年の契約を発表しているが、どこのチームと契約したのかわからない。今回もIsrael Start-Up Nationのサポートを受けるということは、チーム残留の線もある。
ZwiftとMuc-offもイベントをサポートする。
ダウセット自身は血友病患者であり、チャリティーパートナーであるリトルブリーダーズと血友病協会もアワーレコードの試みに参加している。
アレックス・ダウセットは
最後に、これは血友病の認識のためです。当日はそのための強い存在感と認識があります。
血友病があなたを妨げる可能性があるという誤解を覆すために、次世代の血友病患者を鼓舞するのに役立つメッセージを伝えたいと思います。
とコメントしている。
病気を抱えながらのプロ生活。是非、記録更新を果たして貰いたい。
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