42歳の最年長のワールドツアーライダー、アレハンドロ・バルベルデがついに引退レースとなった。
2003年プロ2年目の時に最初のイル・ロンバルディアに出場。この時には39位でフニッシュしている。
19年後の42歳で、10歳以上年下のライダーを押さえて6位で手を振りながらゴールした。そのレベルは最後まで衰えることはなかった。
素晴らしい21年
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アレハンドロ・バルベルデのキャリアにおける勝利の数々は素晴らしい。
- 2008・2009 クリテリウム・デュ・ドーフィネ総合優勝
- 2009ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝
- 2006・2008・2015・2017リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ優勝
- ブエルタ・ア・エスパーニャ ステージ優勝12回
- ツール・ド・フランス ステージ優勝4回
- 2009・2017・2018ブエルタ・ア・カタルーニャ総合優勝
- 2018世界選手権ロード優勝
38歳で世界チャンピオンになっているのだから凄いことだ。
最後のイル・ロンバルディアでは、タデイ・ポガチャルのアタックに追従出来たのはエンリク・マスとミケル・ランダのみ。
アレハンドロ・バルベルデは、追走のグループで走り、最後は6人のスプリントで観客に敬礼してゴールするほどの余裕があった。
7回出場したイル・ロンバルディアでは、7回目のトップ6だ。キャリア通算では133勝を上げている。
若い人に道をゆずる
アレハンドロ・バルベルデはゴール後のインタビューで以下のように語る。
とても良いレースだった。前にエンリク・マス、後ろに僕がいた。私はそこに座っている男達をチェックすることに専念した。今日は満足だ。
将来への熱意をもってロンバルディアを去る。この素晴らしいレベルで去ることは悲しい。また、今日一日かけて示したチームパフォーマンスには特に満足している。
プロとして21年間を終えることが出来てうれしいし、すべての素晴らしいことを楽しんできた。
若い人たちもこの素晴らしいスボーツを楽しんでくれることを願って、今若い人たちに道を譲っていく。
アレハンドロ・バルベルデは、チームの残って仕事をすることが予定されている。ただ、Movistar Teamはチーム力の低下に悩まされるだろう。
アレハンドロ・バルベルデは、UCI獲得ポイントで9位。2046ポイントも2022年シーズンに獲得している。後を継ぐエンリク・マスはブエルタ総合3位となったけれど、27位の1372ポイントだ。
アレハンドロ・バルベルデの抜ける穴は相当大きいと言える。10年後には、40歳を越えてプロで活躍する選手はいなくなるだろう。
今の10代から活躍する選手は、30歳から35歳で引退するようになるのが普通に考えられる。アレハンドロ・バルベルデは、20年以上長く活躍する選手の最後の一人となるのでは。
来シーズンからは、サポートカーに乗ったアレハンドロ・バルベルデを見ることになりそうだ。
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