E-BIKEの人気は、いまさら説明するまでもないだろう。
今では、坂を上るママチャリのほとんどが電動だ。ロードではヤマハの電動ロードをみかけるが、米国にも進出している。
最近はリアハブモーターになっているので電動ロードだと気づいていない場合もあるかもしれない。これまでに各ブランドから出ている電動ロードバイクをみてみよう。
Colnago E64
C64をバックボーンに、コルナゴはカーボンレーサーをペダルアシストローディにアレンジした。
バッテリーを含む重量は12kgだが、コルナゴによると、リアハブベースのモーターは3.7kgしか増加せず、250ワットのアシストを提供することが可能という。
バッテリーがダウンチューブに収納されているため、E64にはヘッドユニットが内蔵されておらず、代わりにトップチューブにあるボタンで電子機器を制御する。
バッテリーはダウンチューブに収納され、取り外すことはできないが、コルナゴによると、ボトルケージの1つに収納できる補助バッテリーが予定されており、航続距離を伸ばすことができる。
E64はカーボンラグのフレームに見えるが、これらのディテールはペイントショップで追加されたもので、視覚的な錯覚に過ぎない。
このバイクには、シマノ・アルテグラドライブトレイン、Deda、Mavic Aksium Elite EVO USTホイールが付属している。
TREK Domane + LT
シートチューブにIsoSpeedを搭載し、フレームに38cタイヤを装着できるスペースを確保したトレックのDomane+ LTは、おそらく快適性を追求した最高の電動ロードバイクといえる。
IsoSpeedとは
TREK独自となる専用構造で、フレームのしなりを活かしつつアダプタユニットを介し振動吸収機能を限りなく向上させたもの
250Wのモーターと250Whのバッテリーを搭載。
Domane+はバッテリーをダウンチューブ内に永久に隠すのではなく、取り外し可能なバッテリーを使用している。
つまりバッテリーを外して、普通のロードバイクとして走ることも可能だ。
バッテリーは経年劣化するので、交換できることは長期所有やリセールバリューの面でもプラスとなる。
Domane+ LTは、フェンダーマウント、Blendrアクセサリー、エンデュランスジオメトリーなど、ペダル駆動のDomaneのすべての機能を備えている。
カーボンフレームには、シマノ・アルテグラ2×11グループセット(50/34チェーンセット、11-34カセット)が搭載されている。
Specialized Turbo Creo SL Expert
2019年のツール・ド・フランス期間中に発表。スペシャライズドのe-bikeのラインアップに加わった最新モデルのTurbo Creo SL Expert。
ブランド独自のSL 1.1ドライブシステムを搭載した高性能eロードバイクとして設計されており、フロントには同ブランドのFutureshock 2.0が採用されている。
Futureshock 2.0とは
Futureshock 2.0はハンドル部分の振動を吸収していくれるシステムだ。
モーターは、スペシャライズドが独自に設計されたもので、重量はわずか1.96kgと軽量。ただ、見た目はステルスでなく、電動だと人目でわかる。
320Whバッテリー自体の重量は1.8kgで、スペシャライズドはボトルケージに収まる60Whのエクステンダーパックも提供している。
エクステンダーパックはS-WorksとFoundersエディションに付属しているが、Expertビルドには付属していない。
Mission Controlアプリを使えば、診断を実行したり、アシストレベルをカスタマイズしたりすることができる。
スペシャライズドによると、その場でカスタマイズできるため、理論的には、登りで友人についていきながらワークアウトができるようにワット数を調整することができるという。
Turbo Creo SL Expertはフルカーボンフレームを採用し、1xセットアップのみとなっている。
エキスパートモデルでは、シマノ・アルテグラ11速Di2/XT Di2ミックスドライブトレイン、アルテグラ油圧ディスクブレーキ、Rovalカーボンホイールが採用されている。
Ribble Endurance SL e
重量10.5kgのRibble Endurance SL eは、現在入手可能なeロードバイクの中で最軽量の1台。
外観は、アグレッシブなジオメトリを含め、アシストなしの兄弟車とほぼ同じフレームとなっている。
マーレ社のEbikemotionシステムを採用したEndurance SL eは、コントロールユニットを持たず、トップチューブのボタンで3段階のアシストレベルを切り替えることができる。
ダウンチューブ内にはパナソニック製の250Whバッテリーが搭載され、リアハブモーターに接続され、40Nmのトルクを発揮するという。
また、付属のアプリを使用することで、バッテリーの残量などの追加情報を得ることができる。
Ribbleはダイレクト販売のため、Dura-Aceで組まれていても他社よりも破格に安価。コストパフォーマンスは最高だ。
Cannondale SuperSix Evo Neo 3 Disc
SuperSix EVO Neoは、ebikemotion X35モーターを搭載し、250wのアシスト力と最大40Nmのトルクを実現している。
250Whの取り外し可能なバッテリーは、1回の充電で約75kmの走行が可能。
タイヤは28mmスリックのVittoria Rubino Proで、フレームにはシートバインダーと27KNØTシートポストを一体化し、路面の凹凸を吸収するよう設計されている。
また、SAVEマイクロサスペンションを搭載し、ほとんどのライディングをスムーズにし、快適性を高めている。
Neoには、コンボの違いにより3種類のe-ロードが用意されている。
電動バイクの進化はとどまることを知らない。今後も更に発展していくのは間違いない。リアハブモーターならば、電動であることはほとんどわからない。
大手バイクブランドからは、次々に電動ロードバイクが発売されており、今後も増えていくのは間違いない。重量も更に軽量化され、ステルスな電動ロードが増えていくはずだ。
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