専門家のサイモン・ウォードは、数々の賞を受賞したハイパフォーマンス・コーチ。
彼のポッドキャスト「The High Performance Human」は毎週水曜日に配信されている。
ここで、サイモン・ウォードが自転車以外のスポーツの有効性について語っているので翻訳して聞いてみよう。
クロストレーニングの有効性
私は常々、クロストレーニング、つまり、自分の第一の活動のパフォーマンスを高めるために他の活動を行うことを強く推奨している。
もっと上手に自転車に乗りたいなら、もっと自転車に乗ればいいじゃないか、と思う人もいるかもしれない。
しかし、自転車に乗ってレースに出ることが生活の糧になっているプロは別だが、物事を前向きに捉えることが大切だ。
第一に人間の能力を高め、第二にスポーツの能力を高める活動には大きな価値がある。
様々な自転車に乗る
どうしても自転車に乗りたいという方は、工夫していろいろなタイプの自転車に乗ってみてください。
例えば、マウンテンバイクやグラベルライドでは、ロードバイクでは得られないバイク操作のスキルを身につけることができる。
また、トレイルで1日を過ごすと、筋肉があることを知らなかった場所が筋肉痛になることに気づくでしょう。
最新のバイクパッキングキットなどのバッグを自転車に取り付ければ、重量が増えることで少しずつ体力がついてくるでしょう。
有酸素フィットネス
ちょっとした変化を求めるなら、有酸素運動のフィットネスを向上させるスポーツが他にもある。
水泳は上半身を鍛えることができ、衝撃が少ないので体に負担がかからず、ハードなライドの後の回復日には最適な運動だ。
トライアスリートなどが、休息日に軽く水泳をしているのはご存じの方も多いでしょう。
ランニング
ただ、ある程度の技術と自信がないと水泳は拷問のように思えてしまうので、ランニングも有効な選択肢となる。
ランニングははるかに親しみやすく、特に冬にシクロクロスのレースに参加する人にとっては、サイクリングを補完するものとして最適。
ランニングは様々な筋肉を鍛えることができるので、バランスの悪さを解消するのに役立つが、衝撃が強く、特に下肢の怪我のリスクが高くなる。
横方向の動きに対応
水泳もランニングも前方への動きを生み出すものですが、では横方向や回転方向の動きを助ける筋肉はどうでしょうか?
横方向の動きをしたい場合は、サッカー、テニス、スカッシュ、バドミントンなどが良いだろう。
ランニングと同様、ケガのリスクが若干高くなる可能性があるので、週に1日程度の軽い気持ちで始め、体が慣れてきたら徐々に増やしていこう。
回転運動
回転運動の場合はさらに工夫が必要で、ここではカヤックやスタンドアップパドルボードを考えられる。
カヤックやスタンドアップパドルボードは、道具が必要で、新しいスキルを身につける必要があるが、非常にやりがいがある。
また、これまで行ったことのないような場所に連れて行ってくれる。
有酸素運動ではありませんが、そのような運動は自転車で十分にできます。これは、普段あまり注目されていない体の部位を狙うものだ。
筋力トレーニング
最後に、筋力トレーニングです。技術的にはスポーツではありませんが、年間を通じて推奨している。
スポーツといえば、クロスフィットですね。筋力、パワー、爆発力、協調性など、さまざまな能力を高めることができる。
負けず嫌いな人にはたまらないでしょうし、筋肉をつけるだけでなく、体脂肪を落とすこともできるでしょう。
これらのオプションはすべて、サイクリングだけでなく、40代、50代、そしてそれ以上の年齢になっても、これらのオプションのいずれか、またはすべてが、高いレベルでのライディングを続けるのに役立つことがわかるかもしれない。
私たちはまず人間であり、次にアスリートであることを忘れずに、楽しんでください。
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