自転車は有酸素運動になり、膝にも優しい運動であることはご存じの通り。
では、電動自転車の場合はどうなんだろうか。25km/h以下のスピードならばアシストが効いて楽に走れる。運動となるのか興味のあるところだ。
今回、ドイツのハノーバー医科大学の研究で電動自転車に乗ることでも、心臓発作のリスクが 40% 低下することがわかったと報告されている。
電動自転車でも健康にメリット
研究では 1,879 人の参加者で行われている。内訳は
- 電動自転車の1,250人のライダー
- 非電動自転車の 629人の参加者
通常、電動自転車のライダーは年齢が高く、体格指数が高く、多くの人が関節の摩耗、高血圧、または糖尿病を患っていると述べている。
その後、アクティビティトラッカーを介して1か月にわたってデータが収集された。
研究では、健康上のメリットの程度に驚きを表明し、電動自転車で毎日12~15km走ると以下のような結果が得られたという。
- コレステロール値が低下
- がんの発生リスクが 30%低下
- 肥満、血圧の上昇を抑える
- 糖や脂肪代謝障害の発症などの代謝の問題の可能性も半減
これは、電動でも非電動でも変わらないという結果となっている。12kmならば30分もかからないので、手軽な運動だ。
電動自転車購入理由
自転車と電動アシスト自転車の購入動機は、「利便性」「健康」「フィットネス」と、それぞれ異なることがわかった。
利便性(convenience)の割合が電動自転車のほうが高いというのも納得の結果だ。
さらに、電動アシスト自転車に乗っている人は、ペダルバイクに乗っている人よりも、車での移動を代替するためにこの乗り物に乗っていることがわかっている。
また、平均して6.5分電動自転車のユーザーのほうが長く乗っているというデータも得られている。
研究の結論として、これまで電動アシストユーザーは運動になっていないと言われていたけど、それは違うとあらためて示されている。
この研究では、週150分の運動に達した割合は
- 電動アシストユーザー 22.4%
- ペダルユーザー 35%
電動自転車を使う人でも、かなりの運動をしていることがわかる。
利便性があり、エコ、そして健康にも良い自転車の有効性が電動アシスト自転車でも示された形だ。
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