2021ツール・ド・ワロニー第3ステージ　登りゴールは逃げ切りに～

ツール・ド・ワロニー開幕戦と第2戦はまるでおとぎ話のような展開に。

第1ステージで、ディラン・フルーネウェーヘンが勝利。第2ステージはツール・ド・ポローニュの事故の当事者のファビオ・ヤコブセンが優勝するという展開。

二人は、これで事故以来初の勝利をそれぞれがあげた。第2ステージでは、ディラン・フルーネウェーヘンはスプリントにはからめず15位。

二人のガチンコのスプリント対決はもう少しお預けとなりそうだ。

 

変更前の第3ステージ　プロンビエール～エレゼ　179.9km

 

ツール・ド・ワロニーの第3ステージも直前になってコースが変更。上の図は変更前のコースマップ。

以下のような展開となる予定だった。すでに書いていたのでそのまま掲載。

1.  スプリントポイント
2. 1級山岳　　1.3km・10.9%
3. 1級山岳    2.4km・6.7%
   
4. 2級山岳   4.1km・4%
   
5. 1級山岳　　1.1km・5%
6. スプリントポイント
7. スプリントポイント
8. 1級山岳   1.6km・8.6%

 

変更後の第3ステージ　プロンビエール～エレゼ　170.6km

 

スタート地点は、最高地点から下っていくコースに変更。1級山岳とか2級山岳ポイントがあるが、距離が短く勾配がきついだけ。

これは逃げを上手くコントロール出来ればスプリントとなりそう。

 

1. 1級山岳　フェルメリベール峠 1.3km・10.9%
2. 1級山岳    ワネランヴァル峠　2.4km・6.7%
   
3. 2級山岳   マルカデーヌ峠　4.1km・4%
   
4. 1級山岳　シエル峠　1.1km・5%
5. スプリントポイント
6. スプリントポイント　Cielle
7. 1級山岳   ベフェ峠　1.6km・8.3%
8. スプリントポイント  Cielle
   
9. 1級山岳   ベフェ峠　1.6km・8.3%

最後は40kmの大きな周回コースを2周してゴール。ゴールは少し登っている。

 

スタート前

ジロでも勝利したTeam Qhubeka NextHashのジャコモ・ニッツォーロも出場している。第1ステージ7位。第2ステージ9位とスプリントに絡めていない。

 

リーダージャージは、ディラン・フルーネウェーヘン。タイムはファビオ・ヤコブセンと同じタイムだ。

 

逃げは3人

 

何度か、逃げているメンバーが捕まって最終的に決まった3人。タイム差は最大6分まで広がる。

1. トム・ファンアスブロック (Israel Start-Up Nation)
2. フロリアン・フェルメルシュ (Lotto Soudal)
3. ジョセフ・トーマス (Tarteletto – Isorex)

 

集団はTrek-Segafredoから二人。Intermarché-Wanty-Gobert、Deceuninck-Quick-Stepなどが引いてる。

 

52番は、Fumy。集団の後ろにいる。残り64kmでタイム差が5分に縮まってきた。今日はスプリントで決着かな。

 

スプリントポイント　Cielle

2回目のスプリントポイントは登りにある。1位通過はトム・ファンアスブロック。

1. トム・ファンアスブロック (Israel Start-Up Nation)
2. フロリアン・フェルメルシュ (Lotto Soudal)
3. ジョセフ・トーマス (Tarteletto – Isorex)

 

後方では、3人が落車してチェーンが外れて停車。コフィディスは誰だろう?

• SUNDERLAND Dylan (Team Qhubeka NextHash)
• MARCHAND Gianni (Tarteletto – Isorex)

 

1級山岳   ベフェ峠　1.6km・8.3%

先頭3人は40kmの周回コースの1回目の1級山岳に向かう。短いけど勾配がキツイ。

 

1級山岳の通過順位は

1. フロリアン・フェルメルシュ (Lotto Soudal)
2. トム・ファンアスブロック (Israel Start-Up Nation)
3. ジョセフ・トーマス (Tarteletto – Isorex)

ほとんど争わずに通過。

 

先頭を走っていたトム・ファンアスブロックがパンク。下りだから追いつくだろう。

 

登りで集団先頭を引いていたAlpecin-Fenixのドリース・デポンドが最後尾に。また、少ししたら復活するだろう。

 

先頭はフロリアン・フェルメルシュ一人になっている。後方は20秒後ろの二人。後ろを待つ様子はない。

 

ラスト1周　40km

トム・ファンアスブロック (Israel Start-Up Nation)は単独2位で通過。パンクしていなければ、一緒に逃げられていたはずなのに。

 

集団もラスト1周を通過。リーダーのディラン・フルーネウェーヘンは集団後方でなんとか越えている。

 

ドリース・デポンドは完全に集団から切れてしまった。

 

逃げていたジョセフ・トーマス (Tarteletto – Isorex)は集団に吸収される。残りは二人。

 

ディラン・フルーネウェーヘンは完全に脱落。これでリーダーは今日で交代となる。

 

ファビオ・ヤコブセンは長く伸びた集団の後方にいる。登りスプリントまで残れるだろうか?

 

フロリアン・フェルメルシュはベルギー出身の22歳。どこまで粘れるだろう。残り31.3kmで44秒となった。

 

コフィディスのエースナンバーをつけているピート・アレハールトが落車。単独のようだ。

 

フロリアン・フェルメルシュはカメラに向かってダメだとアピール。

 

 

トレックが引く集団に捕まってしまう。

 

ファビオ・ヤコブセンも集団から遅れてしまった。アシストの力で戻れるだろうか?

 

あらたな逃げが出来そうだ。登りで7名くらいが抜け出している。先頭を積極的に引くのはクイン・シモンズ。

 

7名が13秒のリードをしているが集団から逃げ切れるだろうか、と思っていたら、下りで捕まってしまう。

 

スプリントポイント  Cielle

ティム・ウェレンスが登りでアタック。だが、これも逃がしては貰えない。

 

先頭ではアタックがかかり続けるが一列棒状で集団は追ってくる。

 

UAE Team Emiratesのアレッサンドロ・コーヴィがアタック!

残り16.5kmなので逃げきりを目指している。登りにも強く、ジロでもトップ10フニッシュを2度している。

 

10名ほどが、先頭のアレッサンドロ・コーヴィに合流。だが、集団とは10秒しか差がない。

 

BORA-hansgroheのパトリック・ガンバーが集団から一人で追いついてくる。これで先頭は10人。

 

1級山岳   ベフェ峠　1.6km・8.3%

集団が追いついてきた所で、アレッサンドロ・コーヴィが再びアタックをかける。なんとしても逃げ切るつもりだ。

 

頂上手前で後ろから数人が合流。トップ通過はEIKING Odd Christian(Intermarché-Wanty-Gobert)。

 

下りでクイン・シモンズがアタック。

 

先頭は激しくペースを上げ続ける。

 

4人が抜け出そうだが、ほとんどタイム差はない。

 

残り4.7kmでタイム差10秒。

 

4人は後方に追いつかれた。そこからクイン・シモンズが再びアタック!

後方から、スタン・デウルフが追いついてくる。残り2.1kmでクイン・シモンズとスタン・デウルフの二人だ。

1.  クイン・シモンズ　Trek-Segafredo
2. スタン・デウルフ　AG2R Citroën

 

後方は10秒後ろ。もう二人の勝負だ。

 

クシン・シモンズは、登りスプリントで先に仕掛ける。

 

スタン・デウルフは前に出れない。

 

クイン・シモンズが逃げ切り勝利だ～。

クイン・シモンズは問題発言があって出場を一時見合わせている時期もあった。

世界選手権ジュニアを征してから、U23を通り越してエリートで走っていたが、これがプロ初優勝となった。

なんと、1位と共にリーダージャージも獲得だ。

 

 

リザルト

第3ステージ　リザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

ヤングライダー賞