ツール・ド・フランスまでの期間中、各国で国内選手権が行われている。
まずは、タイムトライヤルから始まり、日曜日にロードとなるのが一般的だ。
自転車大国ベルギーでは、国内選手権タイムトライヤルが行われた。エリートの部の参加者は今年は23名と少ない。
昨年優勝のワウト・ファンアールトも欠場。これは盲腸の手術からの回復に時間がかかっていることと、テーニュで高地トレーニングキャンプを行っているため。ロードには参加するようだ。
また、トーマス・デヘントとティム・ウェレンスのロットのコンビも調整中で出場していない。トーマス・デヘントはジロで膝の調子が悪かったですからね。
ベルギー選手権TT インゲルムンステル 37.6km
男子エリートは、12.7kmの2周回と12.2kmの1周回、合計37.6kmとなる。川を渡るので橋を合計12回通過する。
高低差は全くないが、カーブが多いのが注意する点か。
ネイサン・ファンフーイドンク
Team CCCから2021年に移籍してきたネイサン・ファンフーイドンク。クラシックが得意な選手だが、TTも得意だ。
ネーサン・ファンフーイドンクは、ここまでのトップタイムの46分1秒をたたき出す。残るライダーは16人なので、このタイムを目標として走ることになる。
センヌ・レイネン
Alpecin-Fenixのセンヌ・レイネン。2020年にチームに加入。ジロ・デ・イタリアに初出場を果たしている。
av47.628km/h。ネイサン・ファンフーイドンクからは45秒遅れてゴール。
フロリアン・フェルメルシュ
ここでロットの若手フロリアン・フェルメルシュが、ネイサン・ファンフーイドンクの記録を抜いて暫定1位にたつ。
2019ベルギーU23チャンピオンの22歳。
イヴ・ランパールト
バロワーズ・ベルギーツアーの個人TTではレムコ・エヴェネプールと2秒しか違わなかったイヴ・ランパールト。
イヴ・ランパールトは、無線が聞こえないとアピールしている。これはペースコントロールするのに指示が全く入らないことを意味する。
だが、中間チェックポイントは14分で暫定トップ。
イヴ・ランパールトは、第2計測でもレムコ・エヴェネプールを17秒引き離した。地元であり、ファンクラブの人たちの声援は凄いものがあった。
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そして、ゴールでは暫定1位のタイムをたたき出す。44分48秒。av50.357km/h。
これはレムコも抜けないだろう。
ヴィクトール・カンペナールツ
アワーレコード保持者のヴィクトール・カンペナールツだが、ジロで膝を痛め、バロワーズ・ベルギーツアーでは腱を痛めてしまった。
このTTは日曜日のロードの練習と割り切ってでている。
ヴィクトール・カンペナールツはイヴ・ランバールトから40秒遅れの暫定2位。
レムコ・エヴェネプール
レムコがスタート前に着ているベストはなんなんのだろうか?
さあ、東京オリンピックのリハーサルを兼ねたレムコのスタートだ。
なんと、レムコ・エヴェネプールは中間チェックポイントでイブ・ランパールトに10秒も遅れている。これはどうしたことか?
続いて第2計測では、17秒も遅れた。
レムコはゴールでもイブ・ランパールトに対して19秒遅れてしまった。これは、単なる体調不良なのだろうか?
誰もが、レムコの勝利を疑ってなかったが、まだ100%の状態まで戻っていないということなのだろう。
レムコはゴール後のインタビューで、
できるだけ速く走ったが、イヴがはるかに優れていた。2周目にコーナーでミスをした。今回の結果は、かなりの打撃だ。今日はとても暑かったが、東京でも同じ状況で湿度も高くなる。
東京まですることは沢山ある。これは世界の終わりではない。今日はアイスクリームを食べて、日曜日には再びレースする。
2周目で、車が前を走るということもあったが、これもあまりタイムには影響していない。まだ、以前のレムコに戻るには時間がかかるのだろう。
リザルト
Rnk | Rider | Team | UCI | Pnt | Time | Avg |
---|---|---|---|---|---|---|
1 |
LAMPAERT Yves
|
Deceuninck – Quick Step | 50 | 15 | 0:44:48 | 50.357 |
2 |
EVENEPOEL Remco
|
Deceuninck – Quick Step | 30 | 7 | 0:20 | 49.985 |
3 |
CAMPENAERTS Victor
|
Team Qhubeka ASSOS | 20 | 2 | 0:41 | 49.601 |
4 |
VAN WILDER Ilan
|
Team DSM | 15 | 1:01 | 49.240 | |
5 |
VERMEERSCH Florian
|
Lotto Soudal | 10 | 1:06 | 49.150 | |
6 |
VAN HOOYDONCK Nathan
|
Team Jumbo-Visma | 5 | 1:13 | 49.026 | |
7 |
FRISON Frederik
|
Lotto Soudal | 3 | 1:17 | 48.955 | |
8 |
VAN MOER Brent
|
Lotto Soudal | 3 | 1:55 | 48.291 | |
9 |
DEWULF Stan
|
AG2R Citroën Team | 1 | 2:05 | 48.119 | |
10 |
DE WILDE Gilles
|
Sport Vlaanderen – Baloise | 1 | 2:13 | 47.983 |
私の家の群衆の前でタイトルを獲得することは本当に特別だ。レムコを倒すことが出来るとは信じられない。ここで、それが出来るのは素晴らしいことだ。
Goosebumps 🤗 pic.twitter.com/d7HIDAKxKM
— Deceuninck-QuickStep (@deceuninck_qst) June 16, 2021
イヴ・ランバールトは、これから1年間タイムトライヤルでは、ベルギーチャンピオンジャージを着て走ることになる。
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