パリオリンピックの女子MTBでは、 INEOS Grenadiersのポリーヌ・フェランプレヴォが独走勝利。
事前にチームメイトのトム・ピドコックからアドバイスを受けており、普段通りにレースをすれば良いと言われており、そのまま実行。見事に4度目の五輪で金メダルとなっている。
期待されたオランダのパック・ピーテルスはパンクで追いつかず。しかし、男子でもまさか同じことが起こるとは~。トム・ピドコックがパンクという事態が起こってしまった。
再スタートした時には、45秒もの差がついていた。
2回の逆転シーン
Après avoir vu les images du dépassement de Victor Koretzky par Thomas Pidcock, le staff de l’équipe de France n’a pas déposé de réclamation. Tous les spécialistes que nous avons consultés sont unanimes : le Britannique n’a commis aucune faute. https://t.co/hA4zDQeCqq #Paris204 pic.twitter.com/36mPj5Wyxb
— L’ÉQUIPE (@lequipe) July 29, 2024
トム・ピドコックは粘りの走りで、残り2周で先頭のヴィクター・コレツキーに追い付いた。
まさに驚異的な走りだ。だが、ここでトム・ピドコックはヴィクター・コレツキーを中々振り切れない。
しまいには、ヴィクター・コレツキーに逆襲のアタックを何度も仕掛けられてしまう。勝負を分けたのが、次のシーンだ。
J’ai la vidéo pour toi mon Paulo pic.twitter.com/6LgQhsrkvL
— LaGlissade (@YntoTheRide) July 29, 2024
ヴィクター・コレツキーは、木にぶつかってしまった。ここはコレツキーも不注意だったと言っており、彼はこれで金メダルを逃したと言っている。
二度目の逆転シーンは以下の場面。
@tompidcock impresionante que triunfo en el MBT BICAMPEÓN OLÍMPICO
Thomas #Pidcock se lleva Medalla de Oro con un ataque fenomenal.
Video vía Claro Sports @JuanLeoReyes1 @XavierOZevallos @AdriAgCh @elmonoenbici pic.twitter.com/klWFnubnzV— VFUE (@vfue2021) July 29, 2024
スプリントでは勝てないと思ったのか、トム・ピドコックは下りで抜くという逆襲にでた。
ややカーブしており、二人共狭いコースに重なってしまい、ヴィクター・コレツキーは前輪がトム・ピドコックとぶつかり、シューズが緩んでしまった。
トム・ピドコックは、モータースポーツのNASCARにちなんで、「ラビング(こすりあい)もレースだ。」といっている。
シクロクロスでは、よく肩がぶつかり合うシーンがあるけれど、マウンテンバイクでも普通にあるのかはわからない。
フランスの観客はブーイング。審査員も審議したけれど、トム・ピドコックの走りは正当化された。
ただ、45秒もの差を追いついた時点で、すでに勝負はあったと言ってもよいだろう。歴史に残る逆転劇だったといわざるを得ない。
これで、 INEOS Grenadiersは女子、男子ともに金メダルを獲得。パリオリンピックを目指した、長いプロジェクトは完璧な形で終えることになった。
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