Shimanoは、ユーロバイクの展示会で自動変速システムを搭載したバイクを公開した。
公開されたのはシティサイクルに見える一般ユーザー向けのバイク。Shimanoは自動変速システムに以前から取り組んでおり、特許も数多く取得している。
今回のバイクは電動ではないように見えるけど、どんな仕組みで自動変速が可能となっているのだろうか?
Q’AUTO プロジェクト
Q Autoプロジェクトでは、「Shimanoの未来」と表現したものをデモしている。
ワイヤレスのバッテリーレス変速システムだ。
リアハブにはホイールの回転から得られるわずかな電力を蓄えるコンデンサーがあり、自動的にギアをシフトする。
傾斜計は、勾配上にいるかどうか、上向きか下向きかを判断し、必要に応じてケイデンスを高くまたは低く保つようにシフトを調整し、ケイデンスを最適化する。
これの魔法は、機械的に変化するエコシステムにバッテリーレスの電力をもたらすこと。
ワイヤーやシフターがなく、他のすべてのケーブルが内部に配線されているため、非常に洗練されたコックピットになっている。
電動で動くのかと思ったらバッテリーも搭載されていない。Shimanoは、電動ではすでに自動変速システムを開発して販売している。
マウンテンバイク用12速電動システムだ。
ただ、これはあくまで電動。今回は電気を使わない点が優れている。
Shimanoは、自転車コンポーネントコントローラー、自転車コンポーネント制御システム、および自転車コンポーネント制御方法」に関する新しい特許(米国特許第11,685,470号)も申請している。
こちらは、ディレーラーにバッテリーを搭載したシステムだが、例によって製品化されるかはわからない。
今回のQ Autoプロジェクトの市販化などのスケジュールは分からない。
ユーロバイクで、シマノが新しいコンポーネント「CUES(キュース)」を発表しました。トレッキングバイク向けの電動変速システムです。
「オートシフト」という、車のATのようなモードを搭載しています。
また、フロントブレーキにはABSを搭載しています。@EUROBIKE_SHOW pic.twitter.com/PRLELEuR0u
— @ebike-japan (@ebikejapan1) July 13, 2022
ただ、電動自動変速のシステムは、上記のように2022ユーロバイクで発表されて、その後発売されている。
一般ユーザーがギアチェンジを意識せずに出来ることはメリットが大きいだろう。一般車では、自動変速が当たり前となる日がくるかもしれない。
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