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UCIのギア制限によりSRAMのギアは使えなくなる? さらに太いタイヤもダメ?

機材情報
Image by CS_Avans from Pixabay
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事故防止のためにスピード規制。最大ギアの制限が導入されようとしている。

具体的には、54×11までに最大ギアを制限しようとするものだ。

UCIは、8月からレースで実際にテスト。自転車競技の安全性促進を任務とする独立組織SafeRが検証するという。

本当に導入されると困るチーム、ライダーが出てくるのだけど~。

 

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SRAMを使用するチーム

 

具体的には、広西ツアーで最大ギア比が導入されテストされるという。54×11までならばShimanoはOK。困るのはSRAMを使う下記のチームだ。

  • Team Visma | Lease a Bike
  • Lidl – Trek
  • Movistar Team
  • Red Bull – BORA – hansgrohe

特にLidl – Trekのマッズ・ピーダスンは、早くからフロントシングルで走っている。10Tが使えなくなると、実質的にフロントシングルで走ることもなくなるのでは。

54×11Tといえば、マアチュアでは関係ないかもしれないけれど、プロだと下りなどではすぐに足が回り切ってしまうだろう。

これが導入の目的なんだろうけど。ただ、純粋に早く走るというレースの本質に食い込む部分でもある。確かに下りでは危険だけど、54×11でもスピードは出る。

この10Tがつかえないというのは、タイヤが一回転した時に進む距離を10.46mに制限することから計算されている。

UCIの文章では、チェーンリングとカセットの最大ギア比を、ペダル1回転あたりの走行距離10.46m、または54 x 11m相当に制限すると書かれている。

これについては、UCIがギアの組み合わせの表を掲載しているので、公式サイトのUCIの文章をみるとわかるようになっている。

つまり10.46mを越える組み合わせのギア比は使えないのだ。SRAMの場合には、調整で10Tにはいらないようにしないといけない。もしくは外す?

ただ、49×11ならば大丈夫だけど、男子のプロエリートライダーが49を使うとは思えない。

 

UCIの文章では下記のように把握されている。

プロのロードサイクリングイベントで使用される4つのグループセットブランドがあり、最大ギア比は以下の通りです。

  • Shimano:54 x 11
  • SRAM:54×10;SRAMのリア・カセットには10コグのスプロケットしかない。
    SRAMのリア・カセットは10コグ・スプロケットのみで、チームのメカニックがレース前に機械的に制限することができる(下記参照)。
  • Campagnolo 54 x 11
  • FSA:54×11

 

上記のようにSRAMの現状を知っているのに、制限しようとしている。

SRAMを使うワールドチームは困った問題を突き付けられることになる。SRAMにとっては大問題で、すぐに解決策を見出さないといけなくなる。

 

太いタイヤも規制?

UCIの文章を掲載すると

タイヤ幅については、25mmと28mmが最も一般的で、30mmが上限となるだろう。
試験目的では、幅は考慮されない。
25mmと30mmのロールアウトの差は約1.5%であることから、試験目的では幅は考慮されない。
規定3 – 実施
UCIが決定する競技会における本テスト・プロトコルの監督および実施は、以下の通り行われる。
コミッセールパネルが実施する。
コミッセールパネルは、以下の直径を測定することにより、テスト・プロトコルの遵守を確認する。
チェーンリングの直径を測定し、リアギアを検証する。

 

太いタイヤは、周長も長くなってしまう。一回タイヤが回転する間に長く進める。

54×11のギア比の場合、タイヤ幅が30mmならば10.52mとなってしまい、10.46mまでにおさまらなくなる。ただ、上の文章ではOKのようだけど。

太いタイヤのほうが有利だけど、UCIが厳密にタイヤの幅までスタート前にチェックするようになると、みんな同じサイズのタイヤ幅となりそう。

グラベルや石畳のあるレースだと、30mmとか32mmを使用するレーサーが増えているけど、これも使えなくるのだろうか。

 

違反すると

最大ギアリング・テスト・プロトコルに従わない場合、2.12.007条(場合によりポイント2.1、2.2、または2.5)に規定された2.12.007(例:ポイント2.1、2.2または2.5、場合により)に規定されたレース事故表に従って制裁を受ける。

テストからのフィードバックで、ギア比が決まってきそうだけど、UCIレースに出るライダーは注意しておく必要がある。

 

UCIの公式文章

https://assets.ctfassets.net/761l7gh5x5an/wM1KvDcQdUG8qaBUZDUbM/614d3994b7fbfbfc93869a78bbc5d468/Maximum_Gearing_test_Protocol_-20250801-E-amendments_on_01.08.25.pdf

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