ピレリは、ロードタイヤの最新ラインナップであるP Zero Race 4Sを発表。
このタイヤは、ブランドのパフォーマンスである「レース」シリーズの中に位置する。
だが、レースだけでなく、あらゆるコンディションでパフォーマンスを維持することに重点を置いている。
P Zero Race 4Sは、ピレリがロードバイクに参入して以来、最高の販売実績を誇るP Zero Velo 4Sに代わるタイヤだ。
重量、耐久性、スピード、耐パンク性、快適性、グリップなど、あらゆる面で前モデルを上回る性能を備えているという。
ピレリによると、より高速なP Zero Race TLRやP Zero Race SRの性能を備えて、シーズンを通して1本のタイヤで走りたいレーサーをターゲットにしているという。
P Zero Race 4S
このタイヤは、ピレリの新工場である、ミラノビコッカ本社から10km離れたボッラーテ工場で最初に製造された。
それは、ピレリが2017年にサイクリング市場に戻って以来、完全にイタリアで製造された最初のタイヤであることを意味する。
すでに、UAE Team Emirates、Trek-Segafredo、AG2R Citroën Teamが、冬のトレーニングキャンプでこの新タイヤを使用しテストしている。
一年中「レーシングフィーリング」で乗りたい人に焦点を当てているタイヤだが、それでも専用のレースタイヤよりも高い耐久性と信頼性が必要だ。
それが、ピレリのパートナーであるワールドツアーチームがこのタイヤを選択する理由だ。
P Zero Race 4Sは、4シーズンのロードバイクタイヤであるにもかかわらず、ピレリのP Zero RaceおよびP Zero SLタイヤと同じSmart EVO独自のゴムコンパウンドを使用している。
このコンパウンドは、グリップ、使用条件、転がり抵抗、反応性の点で高レベルのパフォーマンスを提供するように設計されているが、これらの主張を裏付けるデータは提供されていない。
このコンパウンドの使用は、このタイヤがレース感覚を提供するというピレリの主張の核心だが、P Zero Race 4Sを冬のライディングに適したものにするために多くの機能を採用する必要があった。
特に、ピレリは滑りやすい路面や凹凸のある路面でのグリップを向上させるためにトレッドパターンの開発に取り組んでいる。
P Zero Race 4Sは、サマータイヤにはないゴムにサイピングカットが施されている。
これは水の分散に役立つが、これよりも重要なのは、サイピングによってタイヤのウォームアップにかかる時間が短縮されると主張している。
つまり、これは特にコンパウンドが寒い天候でも効果的に機能することを意味する。
ゴムコンパウンドの厚さは、夏用タイヤよりも厚く、保護を強化し、タイヤの潜在的な走行距離を増やしてくれる。
ピレリは、夏用タイヤよりも優れたパンク保護を確保するために、ゴムコンパウンドの下にナイロン「Techbelt」を配置した。素材の柔軟性のためにナイロンを使用している。
サイピングとタイヤの厚さとともに、ナイロンはタイヤの接地面を改善してグリップ力を高める。
ピレリのサマータイヤと同様に、ロードバイクホイールの内部リム幅が広くなる傾向に沿って、19cのリム幅を中心に設計されている。
その結果、各サイズのフットプリントが広くなり、パンク防止とコーナリング制御が向上する。
ピレリによると、これらの変更により、P Zero Race 4SはP Zero Raceよりも、応答性が少し低下すると言う。
P Zero Race 4S spec
- 利用可能なサイズ: 700x26mm、700x28mm クリンチャー
- 主張する重量: 240g(700x26mm)、260g(700x28mm)
- ケーシング(1インチあたりのスレッド数): 120 TPI
- 色:ブラック
- 価格: £61.99(約9,700円)
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