フィリッポ・ガンナは、2021タイムトライアル世界選手権で見事に優勝を果たした。
ガンナがタイムトライアルで勝利することは特別なことではない。彼のPinarello Bolide TTにはエキサイティングな装備が見られた。
タイムトライヤルは、如何に空力抵抗を抑えて走るかが目標となってくる。
ホイールの変化
It’s so close! @GannaFilippo is second at the 2nd intermediate, less than one second behind Wout van Aert.
Who do you think will come out on top? #Flanders2021 pic.twitter.com/uLLmJRFGCb
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) September 19, 2021
ガンナとIneos Grenadiersは、タイムトライアルの際、プリンストン・カーボンワークス(Princeton CarbonWorks) のホイールを使用している。
2021ジロでは、フロントホイールにAerocoach AeoxTitanを使用していたけど。
だが、今回のワールドTTでガンナが選んだフロントホイールは、また、プリンストン製。だが、これまでのプリンストン製にはないリムハイトのものだった。
波状のリム形状を持つノーブランドのホイールは、明らかにプリンストンの製品であり、深いプロファイルを提供する動きは、多くのライダーがUCI制限の100mmに近いフロントホイールを選択していることから、タイムトライアルのトレンドとなっている。
今回のホイールは100mmには達していないが、プリンストンの他のホイールがそうであるように、安定性を維持しながらエアロダイナミクスをさらに向上させることを狙っている。
今年の世界選手権では、ガンナがわずか6秒差で優勝したように、非常に高速なタイムトライアルコースでは、このホイールの深さとエアロ効果が大きな違いを生んだかもしれない。
ガンナのホイールのブレーキとバルブから判断すると、この新しいリムはリムブレーキとチューブレスタイヤに対応していると思われる。
プリンストンがチューブラーブレーキとディスクブレーキのオプションを提供するかどうかは、まだわからない。
このチューブレスバルブは、ガンナのタイヤ選択にも疑問を投げかけている。一見すると、コンチネンタルのGP 5000のようだが、GP 5000は速くて信頼性の高いタイヤとして知られているので、不思議ではない。
GP 5000は皆も良く使う良いタイヤだ。
しかし、タンサイドウォールとチューブレスバルブの組み合わせは意外なものだった。
コンチネンタルは現在、タンサイドウォールのチューブレスGP 5000を提供していないからだ。
このバルブと、タイヤに施されたマジックのような細工は、コンチネンタルがまさにその組み合わせを導入しようとしていることを示唆している。もうじき発売されるかもしれない。
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