EF Education-EasyPostは、総合ではリチャル・カラパス、リゴベルト・ウランが担当。
だが、チームは逃げて勝つステージで全力を尽くすはずだ。昨年のマグナス・コルトニールセンのように目立つ走りが期待されている。
EF Education-EasyPostのメンバー
It’s almost time for the biggest race of the year. 💪🇫🇷 Here is our starting eight for the #TDF2023.
Get excited for an epic Tour. Hear from all our Tour de France racers with the link: https://t.co/QcjnIZPMlQ pic.twitter.com/AYi4WEuFSb
— EF Pro Cycling (@EFprocycling) June 26, 2023
41.リチャル・カラパス
42.アンドレイ・アマドール
43.アルベルト・ベッティオル
44.エスデバン・チャベス
45.マグナス・コルトニールセン
46.ニールソン・ポーレス
47.ジェームス・ショー
48.リゴベルト・ウラン
リチャル・カラパス
この投稿をInstagramで見る
2019ジロ・デ・イタリア総合優勝、2022ジロ・デ・イタリア総合2位、東京オリンピックチャンピオンのリチャル・カラパス。
EF Education-EasyPostはリチャル・カラパスをエースとしてツール・ド・フランスにのぞむ。だが、リチャル・カラパスは総合優勝に特化しないとも言われている。
チームにとっては、総合よりもUCIポイント獲得、または目立ってこそのツールと考えているようだ。
リチャル・カラパスは、2022ブエルタ・ア・エスパーニャのスタート前にEF Education-EasyPostへの移籍を発表。
総合順位が狙えなくなってからは、後半逃げを連発して山岳賞を獲得した。しかもステージ3勝という大活躍。スポンサーの観点から見ると、GCライダーを追うよりもずっと見応えがある。
ツールでどのようなレースをしたいのか、そしてそれをスポンサーがどのように感じるのかを考慮しなければならない。
チームが総合順位に固執すると、他のメンバーは全てアシストとなり、ステージ優勝を狙って逃げるということも出来ない。それでは、世界最大の自転車レースでスポンサーの名前が大きく放映されることもないのだ。
リチャル・カラパスも、このツールでは総合よりも目立つ走りを優先するかもしれない。山岳賞とか狙うと面白いのだけど。
マグナス・コルトニールセン
Back to back wins for Magnus Cort at Volta ao Algarve 🤩
That’s win number ten in 2023 for EF Education-EasyPost 🤯
📸 @GettyImages
_
🇵🇹 #VAlgarve2023 pic.twitter.com/9yyWhj8JM3— Velon CC (@VelonCC) February 17, 2023
マグナス・コルトニールセンは、2022ツール・ド・フランスで初日から5日連続の逃げを決めた。
母国デンマークでの活躍は素晴らしいものだったが、第4ステージも0kmアタック。ダンケルクからカレーまでの171.5kmのステージで、コルトニールセンは新たな栄誉を手に入れた。
彼はそこでフェデリコ・バハモンテス(Federico Bahamontes)が1964年に打ち立てた、7連続での山岳ポイント獲得記録を更新したのだ。
まあ、山岳ポイントも4級山岳では1ポイントしかないので、すぐに山岳賞は手放すことになってしまったけれど。
今シーズンも逃げにスプリントに大活躍。まず、ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナで第2・3ステージを連続で勝利。リーダージャージも途中着用。最終的にポイント賞をゲットした。
そして、ジロ・デ・イタリア第10ステージでは、逃げ切りで勝利。これでブエルタ6勝、ツール2勝、ジロでは初勝利となった。
チームが期待するのは、逃げて勝つことだ。少人数のスプリントならば圧倒的な力を発揮する。そして、マグナス・コルトニールセンは今シーズン限りでEF Education-EasyPostを去ることが噂されている。
来シーズンは、Uno-X Pro Cycling Teamのユニフォームを着る可能性が高い。EF Education-EasyPostでの最後のツールとなりそうだ。
ニールソン・ポーレス
Our squad is headed to Switzerland. These big hitters are ready for the Tour de Suisse starting on Sunday, one of the last big stage race before the Tour. Let’s get it rolling. pic.twitter.com/MVc3kQLPZw
— EF Pro Cycling (@EFprocycling) June 9, 2023
2022年末には日本に来日して、ジャパンカップも制覇。
今シーズンも調子は上々で、フランスのヨーロッパツアーの開幕レースとなったグランプリ・シクリスト・ラ・マルセイエーズを逃げ切りで勝利。
エトワール・ド・ベセージュでは、ステージ優勝こそなかったけれど、自身初となる総合優勝を決めている。
その後も調子がいい。
- ツール・デ・アルプ第1・2ステージ 2位 総合3位
- パリ~ニース 総合6位
- ミラノ~サンレモ 7位
- ドワルス・ドール・フラーンデレン 3位
- ロンド・ファン・フラーンデレン 5位
チームが期待するのは、狙ったステージでの逃げ切り勝利。2022ツールでは4回逃げて、アルプデュエズでは、序盤から逃げて4位。Netflixでも取り上げられていたけど、惜しいステージだった。
アルベルト・ベッティオル、マグナス・コルトニールセンと共にステージ優勝を狙うメンバーの一人だ。
エスデバン・チャベス
この投稿をInstagramで見る
2023年初戦のコロンビア選手権ロードを制覇。コロンビアチャンピオンジャージを着て走っている。
エスデバン・チャベスは、Mitchelton-Scottに所属していた2013年レース中の事故で右鎖骨の複合骨折、頭蓋骨の骨折、右頬骨、上顎洞と蝶形骨、穿刺された肺、肋骨骨折の重症をおってしまう。
サイクリングキャリアが終わってもおかしくないケガで、この時の不自由な生活がエスデバン・チャベス財団を立ち上げることにつながっており、子供を整形外科的に救う活動をしている。
2016年にはジロ総合2位。ブエルタ総合3位。その後のイル・ロンバルディアも制しているほど好調だった。
しかし、チャベスは、2017年には膝のケガ、肩の骨折。2018年には、伝染性単核球症にかかってしまいジロを総合73位で終えたあとからレースを走ることはなかった。
長い治療のあとに、2019年ジロでのステージ優勝で復活を果たしている。すでに33歳とベテランの域に達しており、自ら勝利を狙う走りではなくアシストに徹している。
ツールでも、リチャル・カラパス、リゴベルト・ウランの山岳アシストとなりそうだ。
チームは大ベテラン36歳のリゴベルト・ウランもおり総合でもトップ10にはいるかもしれない。あとは、逃げて目立つ走りをして、勝利を狙うはずだ。
以下の公式サイトでは、各ライダーのツールに向けての意気込みが一人ずつコメントされている。
コメント