マチュー・ファンデルプール一人のチームから大きく変貌をしているAlpecin-Deceuninck。
スプリンターでは、ジャスパー・フィリップセン、そしてTeam BikeExchange-jaycoから移籍したカーデン・グローブスも、今シーズン4勝をあげる活躍。
シーズン序盤こそ、勝利がなく不安視されたが、現在は17勝。そして、UCI獲得ポイントも8位まで順位をあげている。
Alpecin-Deceuninckのメンバー
Here they are, our eight names for @LeTour! Announced yesterday live on @GoZwift, and a final overview here again. 🇫🇷💛
What’s your last message for these riders, starting in Bilbao on Saturday? Drop it in the comments! 💬#AlpecinDeceuninck #LeTour #LaGrandeBoucle #GrandDepart pic.twitter.com/WDWAloUMsX
— Alpecin-Deceuninck Cycling Team (@AlpecinDCK) June 27, 2023
101.マチュー・ファンデルプール
102.シルヴァン・ディリエ
103.ミヒャエル・ゴグル
104.クイントン・ヘルマンス
105.セーアン・クラーウアナスン
106.ジャスパー・フィリップセン
107.ジョナス・リカールト
108.ラモン・シンケルダム
マチュー・ファンデルプール
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2023世界選手権シクロクロスをライバルのワウト・ファンアールトを破って5度目の制覇。
その後、十分な休養をとってストラーデビアンケとティレーノ〜アドリアティコのステージレースをこなす。ただ、ロードで力を発揮するには数レースが必要なことはマチューも知っている。
十分な助走から、ミラノ~サンレモで見事に勝利してみせた。ボッジョの登りでの抜け出しは誰もついていけるスピードではなかった。史上最速のスピードなのだから当然だ。
以下では、アタックの瞬間の別角度から撮られた映像も見られるが、凄いスピードだ。後ろのタデイ・ポガチャルとのスピード差がわかるものだ。
E3サクソクラシックでは、ワウト・ファンアールトにスプリントで惜敗。
ロンド・ファン・フラーンデレンでは、タデイ・ポガチャルの登りでのアタックに追従出来ず2位。クラシック3強とも言って良い、マチュー、タディの戦いが見られた。
そして、パリ~ルーベでは圧巻の走りを披露。ただ、ワウト・ファンアールトのパンクがなければ、レースの結果は違っていたかもしれない。
マチューはモニュメント2冠を達成するという快挙だ。バロワーズベルギーツアーでも、第4ステージの逃げ切り勝利と共に総合優勝も獲得。
だが、本人が熱望していたオランダ選手権のタイトルはJumbo-Vismaのディラン・ファンバーレとオラフ・コーイに阻まれた。流石に、ここはチーム力に負けてしまう。
マチューは、昨年のツールではジロとのダブルで力を発揮することなくリタイヤ。何事もやり過ぎは良くない。今年は、完全にレースを絞って調整しており、ツールへの備えも万全だ。
誰もが狙う第1ステージの登りゴール。マチュー・ファンデルプールが先頭に立って飛び込んでくる姿が見られるだろうか。
主催者は、第1ステージの途中のボーナスタイム8秒を土壇場で削除した。こうすることで、ゴールを制したライダーがイエロージャージとなる。
ジャスパー・フィリップセン
🍿 Inside @AlpecinCycling Barbershop: @mathieuvdpoel and @JasperPhilipsen – PART 2
Counting the days until @LeTour, here is our second part of the untypical Q&A including fan questions!
📺 Full video: https://t.co/eG7zrojYEu #AlpecinDeceuninck #TDF2023 💛 pic.twitter.com/T9VW95TpIH
— Alpecin-Deceuninck Cycling Team (@AlpecinDCK) June 29, 2023
今年のツールでプロトン最強のスプリントコンビとなりそうなのがマチュー・ファンデルプールとジャスパー・フィリップセンの組み合わせだ。
ジャスパー・フィリップセン自身、パリ~ルーベで見せたように石畳もこなすことが出来る、シクロクロスもこなすファイター。
昨年のツールでは、第15ステージと第21ステージで勝利。第4ステージの2位で間違ってガッツポーズをしたのは愛嬌と言っても良いかも。Netflixでも取り上げられてましたね。
今シーズンは、ティレーノ〜アドリアティコ第3ステージと第7ステージで勝利。第3ステージではマチューの渾身の引きが実っている。
ベルギーでおこなわれたスプリンターズクラシックのミネルヴァ・クラシック・ブルージュ~デ・パンネが凄かった。
雨の中、パンクしても単独で追いつき、アタックを連発。最後は4人の逃げからオラフ・コーイを寄せ付けないスプリント勝利。しびれるレースを見せてくれた。
フィリップセンの勝利は止まらない。非公式スプリンターズ世界選手権とも言われているシュヘルデプライスも制する。
続く、パリ~ルーベではマチュー・ファンデルプールを引きまくり、鬼神の走りをみせてスプリントではワウト・ファンアールトを破って2位に輝く。ファイターであるところを存分に見せつけてくれた。
エルフステッドロンデ・ブルージュでは、カレブ・ユアン、ファビオ・ヤコブセンとツールで対戦するライダーを打ち破っている。
バロワーズ・ベルギーツアー第1ステージでも勝利しており、今シーズン6勝。ツールでは、最強のスプリンターの座をかけて戦うが、最速と思われるリードアウト、マチュー・ファンデルプールと組むと最強のコンビとなる。
フィリップセンは、昨年のステージ2勝を上回る勝利をチームにもたらすだろうか?
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