ホイールといえばカーボンホイールが主流となってきている。
カーボンは、フレームのみならず、ホイールのリム、ハブ、スポーク、ハンドルにも使用される万能素材だ。
だが、DARTの新しいホイールは、BioFiberという天然素材の複合材を使用しており、環境への配慮と「F1級」の性能を約束している。
将来的にはカーボンニュートラルとなることは予測されるが、天然素材を使用するホイールは未来の形となるのか?
DART Airblade 4
カーボンファイバーは、その高い剛性対重量比や、複雑な形状に硬化させることができるなど、多くの素晴らしい特性を持っている。
過去数十年間、最高のロードバイクホイールのほぼすべてがカーボンファイバー製であったことは、驚くには値しない。
しかし、Dart(Dynamic Advanced Research & Technology)社の4本スポーク Airblade 4コンポジットホイールは全く違う。
カーボンファイバーは全く使用されていない。この新しいホイールは、革新的な技術を使って二酸化炭素排出量を減らすことも可能としている。
BioFiberとは天然素材の複合材料と、F1のMcLaren Racingが採用している最新のハイエンド技術を使っている。亜麻繊維が使われているようだが、あまり詳しくは公式サイトにも記載されていない。
BioFiberは、自社製品で3つのサプライヤーと5つのソース製品が必要となり、多くの過程を経て製造されている。つまり単一のブランドが作成できる素材ではない。
DART Airblade 4ホイールは、ISO 5775-2およびISO 4210-7規格に準拠しているため、トライアスロンやUCIの個人TTには参加できる。
環境への配慮
では、実際にカーボンを使用するよりも環境に良いのだろうか。この点について、DRATは次のように述べている。
私たちはクッションと構造補強のためにカーボンニュートラルなBioFiberを使用しており、先進的なモノコックはすべてカーボン ファイバーホイールよりも二酸化炭素排出量がはるかに少なく、CF粉塵汚染物質が大気中に放出されることもない。
DRATの全天然繊維は、高性能素材やホイールに加工される前の段階でCO2を吸収するため、二酸化炭素排出量を大幅に削減する。
CeramicSpeedとも協力
Airblade 4シリーズのホイールセットは、チューブレスストレートサイド (TSS)、フックレスホイールセットであり、重量は 1,680g。
DartはCeramicSpeedとも協力しており、特別に設計されたセラミックベアリングも使われている。
Airblade 4 SPEC
- リム深さ : フロント60mm・リア80mm
- リム内部幅 : フロント21mm・リア22mm
- リム外部幅 : 25mm
- ベアリング : DART×Ceramicspeed
- フリーハブの互換性 : シマノ / スラム XDR
- 重量 (ペア) : 1680g
- 価格 : 3,499.99 ポンド(約57万)
現在予約注文受付中で、2023年から出荷となる。
世界の環境意識が高まり、消費者が低炭素製品を求めるようになると、より多くのブランドが炭素繊維から天然繊維の代替品に切り替える可能性は高くなるだろう。
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